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【EDH】ていさかるろふで、ゆうはつたくさん。:新弾感想【テイサ・カルロフ】

おはようございます。
「ブルームバロウ」が2024年8月2日に発売されますので、今回もEDHテイサ・カルロフ視点で注目カードを語りたいと思います。
《テイサ・カルロフ/Teysa Karlov》をよく知らないという方は「死亡誘発が追加でもう1回誘発するようになる白黒カラーの統率者」ということのみ押さえておいていただければ問題ありません。

※★1~★5で注目度を付けていますが、完全なる私見ですので悪しからず。
★1が「使えなくもないが他に優先すべきカードがある」
★3が「採用圏内。または有用な汎用カード」
★5が「採用必須級。デッキやコンボの中核となるカード」
くらいのイメージです。


★★★☆☆:コクマルガラスの救済者

飛行を持つクリーチャーが死亡するたび、それよりもマナ総量が小さいクリーチャーをリアニメイトする鳥です。この子自身が飛行を持つ3マナのクリーチャーであるため早々に死亡しても最低限2マナのクリーチャーをリアニメイトできますが、やはり戦場に残してコンボに使ってみたい能力をしています。
ぱっと思いつくのは《霊体の先達/Karmic Guide》を絡めるコンボですが、飛行を持っていて且つリアニメイト能力を持っているクリーチャーであれば《赦免の天使/Angel of Indemnity》《目覚ましヒバリ/Reveillark》《ミストムーン・グリフィン/Mistmoon Griffin》あたりも面白い動きをしそうです。
他にも、頑強を持っていて対戦相手の力も借りられる《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》や、墓地のすべてのクリーチャーを飛行を持った状態でリアニメイトする《魂の嵐/Storm of Souls》なども爆発力があって好相性です。
能力がピーキーなため定番になるほどのカードではなさそうですが、こういった面白いことができそうなクリーチャーを収録してくれるのは嬉しいですね!

★★★☆☆:巣ごもりの季節

Season-季節サイクルは、肉球5個ぶんまでモードを選ぶことができる呪文のサイクルです。白は、肉球1個で1/1のクリーチャー・トークンを生成、2個でパーマネント追放、3個で3マナ以下のパーマネントを破壊不能カウンターが置かれた状態でリアニメイトの中から選べます。
組み合わせは次の5通りですが、
・1 + 1 + 1 + 1 + 1
・1 + 1 + 1 + 2
・1 + 2 + 2
・1 + 1 + 3
・2 + 3
特に気になるのはトークンを5体生成するモードと、トークンを2体生成しながら3マナ以下のパーマネントを1つリアニメイトするモードです。前者は《高まる献身/Increasing Devotion》ですが、やはり5体も並べられるのは強力で戦闘にも生け贄にも大いに活用できます。また、後者は生成されるトークンの数は減ったものの、サクリ台やダメージソースを一緒に用意できるため、より戦場を盤石にできることでしょう。
このように戦況に応じて柔軟に能力を組み替えることができるのが魅力のカードですが、とはいえコスト以上のことをしているわけでもなく"器用なカード"という評価を超えてくることもなさそうなので★3つです(神話レアには爆発力を求めたいお年頃です)。

★★★☆☆:落星の祈祷

新たなメカニズムの「贈呈」を引っさげて、ブルームバロウにも全体除去が収録されました(最近全体除去多いですね)。すべてのクリーチャーを破壊した後、これによって破壊されたクリーチャーを1体だけリアニメイトできるため、例えば統率者を巻き込んで撃ったとしても統率者だけは戦場に戻すことができます。なんだか《雪上の血痕/Blood on the Snow》を思い起こさせますが、使用感はまるで違いそう。
全体除去はそこまで枚数が必要にならないため、《毒の濁流/Toxic Deluge》《滅ぼし/Damn》のツートップを固定すると、最も軽く撃てる《大群退治/Vanquish the Horde》や最強格のリセットカードである《告別/Farewell》などとの選択になるため採用は厳しそうではあります。
ただ、EDHでは対戦相手への贈呈も評価に入れたほうがいいかもしれません。盤面を流しつつ対戦相手1人のフォローもできるため、ここ最近の全体除去の中では1番いいカードですね。

★★★☆☆:露滴療法

マナ総量が2以下のクリーチャーを最大3体までリアニメイトできるカードです。最大出力が発揮できたら破格のコスパですね。
とはいえ、かなり墓地肥やしを頑張らないと最大出力は出せなさそうです。それであれば《死住まいの呼び声/Call of the Death-Dweller》や《継ぎ当て/Patch Up》のような3マナのクリーチャーまで選択肢に入るカードの方が使い勝手は良さそうです。
ポテンシャルは高いですし、実際のところ《血の芸術家/Blood Artist》などの2マナ以下の重要なクリーチャーがテイサ・カルロフデッキにはちらほらいるため、これからも2マナ以下のシステムクリーチャーが増えてくるなら十分に採用圏内に入ってくることでしょう。

★★★☆☆:とぐろ巻きの再誕

クリーチャー1体をリアニメイトするソーサリーですが、贈呈したならリアニメイトしたクリーチャーのコピー・トークン1体も生成できます。《再活性/Reanimate》や《頑強/Persist》がある中での5マナのリアニメイトは相当重たいアクションですが、コピーまで生成できるとなると話は変わります。
好きなカードの話になってしまいますが、やっぱり《虐殺のワーム/Massacre Wurm》をリアニメイトしたいですよね!コピーを生成することで対戦相手全体に合計で-4/-4の修正を与え、対戦相手のクリーチャーが死亡するたびにそのコントローラーのライフを4点(テイサ・カルロフが出ていれば8点!)も削ります。この組み合わせは一度は決めてみたいです。
同名のクリーチャーを2体並べられるのは白黒ではそこそこ珍しい挙動なので、思っている以上に活躍が期待できるのかもしれません。

★★★☆☆:不吉見

《骨読み/Read the Bones》の占術が諜報になったカードです。
それだけなのであまり語ることはありませんが、占術が諜報になったのは明確にメリットなので、骨読みを採用しているならこちらに変えたいですし、《夜の囁き/Night's Whisper》などの2マナの2ドロー呪文を採用している場合であっても(デッキのマナカーブとの相談にはなりますが)諜報2に価値を見出してこちらに変更してもいいかもしれません。

★★★☆☆:損失の季節

Season-季節サイクルの黒は、肉球1個で各プレイヤーに布告除去、2個でこのターンに死亡した自分のクリーチャーの数ぶんのドロー、3個で自分の墓地のクリーチャーの数ぶんだけ各対戦相手にライフルーズ、の中から肉球5個ぶんまで選べます。
白のときにも確認しましたが、組み合わせは次の5通り。
・1 + 1 + 1 + 1 + 1
・1 + 1 + 1 + 2
・1 + 2 + 2
・1 + 1 + 3
・2 + 3
特に気になるのは、布告除去モード1回とドローモード2回の組み合わせです。そのままだと、各プレイヤーがクリーチャーを1体生け贄に捧げて自分が2ドローするだけですが、これを唱える前にクリーチャーを死亡させておくことで2→4→6→8ドローとどんどん枚数が増えていき大量ドローが狙えます。必要に応じてドロー枚数を減らして布告除去モードの回数を増やしたり、5回すべて布告除去にして全体除去風に使うこともできるので、やはりこのサイクルの器用さは素晴らしいですね。
ただ、肉球3個のライフルーズモードが弱いのが少し寂しいです。墓地のクリーチャーの数なんて最終盤でも7~8枚くらいが普通で、よほどデッキが回っていても12~13枚も落ちていれば良いほうです。10点以上のダメージが出れば爽快ですが、それだけ墓地が肥えるほどデッキが回っているなら他の手段で勝てそうな気がするため、やはり肉球3個もかかるのはもったいない気がしてしまいます。惜しいですね。

★★★★☆:星景の僧侶

自分がライフゲインするたびに、各対戦相手に1点ライフルーズさせるクリーチャーで、《血なまぐさい結合/Sanguine Bond》がクリーチャー化した《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》を、さらにスリムにしたようなカードです。
テイサ・カルロフが持つクリーチャー・トークンに警戒と絆魂を与える能力とよく噛み合っており、クリーチャー・トークンで攻撃して絆魂するたび対戦相手のライフを削っていくことができます。
さらに新生コストを支払えばその能力が2倍誘発するようになるおまけ付き!アンコモンながら、ブルームバロウの新カードの中でいちばん攻撃的なカードと言えるでしょう。

★★★☆☆:暗黒星の占い師

3マナになって、飛行と新生能力を獲得した《闇の腹心/Dark Confidant》です。
新生コストが軽く、合計4マナで飛行を持つクリーチャーを2体並べながら次のターンから追加で2ドローが始まると考えるともの凄く強いですね!
そのぶんライフもガリガリと削れてしまうため心配になりますが、土地が捲れる可能性もありますし邪魔になったらサクリ台で処理してしまえばいいので、やはりメリットのほうが勝るだろうと思っています。
ですが、3マナや4マナでは他のやりたいことも多いので、2ターン目に置ける(可能性のある)闇の腹心とどちらを取るかと問われると難しいですね。本記事の執筆中の気分だと闇の腹心を選びそうです。はたして発売後にはどうなることやら。

★★★☆☆:月の集会

個人的には新しい《苦花/Bitterblossom》だと期待しているカードです。
各対戦相手に1点ライフルーズさせる能力は微々たるものなのでさておき、自分のターン中にライフを得たことも失ったこともある場合、飛行を持つ1/1のクリーチャー・トークンを生成してくれます。苦花ですね。
また、ついでのように付いている起動型能力ですが、起動コストが1マナ重くなった《強欲/Greed》なので本体の軽さも相まって普通に強いです。
"ライフを得たことも失ったこともある場合"という珍しい条件を持ちますが、ライフを失うことはこの起動型能力で達成可能ですし、ライフを得ることもクリーチャー・トークンで攻撃するか血の芸術家などを出した上でクリーチャーを死亡させることで達成可能ですので、見た目ほど難しくはなさそうです。
これは発売後に真っ先に使ってみたいカードですね。

★★★☆☆:三本木市

《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》のクリーチャー・タイプ版のような伝説の土地で、戦場に出るに際して選んだクリーチャー・タイプのクリーチャーを戦場に並べれば並べるほどマナが出るようになります。
テイサ・カルロフではあまり活躍の機会はないかもしれませんが、一応《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》や死後を持つクリーチャーを多く採用しているなら「スピリット」を選ぶことで大量マナ加速ができそうです。
同じクリーチャー・タイプのクリーチャーが4体以上並べられる構築ならマナ加速になりますし、テイサ・カルロフは固有色の都合で《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》を採用できませんから、こういった土地の選択肢が増えてくれたのは嬉しいですね。
デッキを吸血鬼で染めたり、ゾンビで染めたりしても面白いかも?

★★★★☆:噴水港

色々な起動型能力を持っており、そのどれもが優秀です。
特に(トークンの生け贄が必要ですが)2マナとタップでドローができる能力と、3マナとタップで1/1のクリーチャー・トークンを生成できる能力が嬉しいです。《作戦室/War Room》と《ミレックス/Mirrex》の合いの子みたいなカードですね。
汎用性が非常に高いカードですので、土地の選択肢を増やす意味でも1枚くらいは押さえておきたいカードです。

おわりに

さて、ブルームバロウの総評ですが少々パッとしない印象を受けました。可愛いアニマルフォークがテーマだからなのか、死亡誘発を持っているカードの数が極端に少なくて寂しいです。
ただそんな中でも季節サイクルや闇の腹心の亜種、紹介はしませんでしたが"跳ねる春、ベーザ"あたりは統率者戦でも見かけるカードになりそうですので、新しいカードをどんどん取り入れていきたいよ!という方はとりあえず揃えておいてもいいと思いますね。
それから、今回は統率者デッキ収録のカードに気になるカードが無かったのですが、しいて言うなら《切断マジック/Saw in Half》の再録&日本語化が嬉しいです。必須ではありませんが、テイサ・カルロフで使うと結構バグみたいな挙動をすることがある面白いカードですので、今まで英語版しかないことで敬遠していた方はこれを機に使ってみてくださいね。

それでは、お疲れ様でした。

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