見出し画像

【パイオニアEDH】コルメラという女

おはようございます。
《妖艶な泥棒、コルメラ/Cormela, Glamour Thief》はニューカペナの街角で登場した吸血鬼の女性です。その能力は以下の通り。

(1)(青)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー – 吸血鬼・ならず者

速攻
(1), (T):(青)(黒)(赤)を加える。このマナは、インスタントやソーサリーである呪文を唱えるためにしか支払えない。
妖艶な泥棒、コルメラが死亡したとき、あなたの墓地にありインスタントやソーサリーであるカード最大1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。

2/4

https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000225/555378/

インスタント・ソーサリー戦術をバックアップする2つの能力を持っており、マナ加速で手数を増やし、1度使った強力な呪文を墓地から回収することもできる器用な統率者となっています

ザンダー様LOVEのポーズなのか?

通常のEDHでは《Saw in Half》と組みわわせて墓地のインスタント・ソーサリーを回収し続けたり、軽いリアニメイト呪文とマナの出るサクリ台を揃えることで無限コンボになったりします。
コントロール寄りの動きをしながら隙を見てコルメラ自身を絡めたコンボやグリクシスカラーの強力なコンボを投げつける、といったデッキですが今回はパイオニアEDHでコルメラを使ってみました。
※パイオニアEDH・・・パイオニアフォーマットで使用できるカードのみで100枚のデッキを構築する。禁止カードはEDH準拠であるため、フェッチランドなどのパイオニア禁止カードも使用可能。

パイオニアEDHでのコントロールデッキ

今回、友人の間でパイオニアEDHをやってみようということでコルメラを組みました。コルメラを……コントロールデッキを選んだのは、友人のうちの1人がEDH初心者だったこともあり、ゲームスピードを調整する役を買って出たためですが、普通のEDHでもそうであるように、パイオニアEDHのコントロールデッキは非常に苦労するポジションです。
(その初心者が一番パワフルなデッキを持ってきたことも、苦労を加速させることになったのですが笑)

しかしながらコントロールデッキ特有の面白さもあり、グリクシスカラーを活かして「打ち消し」「クリーチャー除去」「アーティファクト除去」「手札破壊」を広く行えますので対戦相手のコンボを挫く、やりたいことをやらせないといった(性格の悪い)立ち回りが大好きな人にとっては、コルメラコントロールデッキはぴったりの選択だと思っています。

コルメラと相性の良いカード

ここからはパイオニアのカードプール内でコルメラと相性の良いカードを数枚紹介します。

《崇高な天啓/Sublime Epiphany》

最大モードで撃てると嬉しくなる

パイオニアのカードプールにおいて、コルメラと最も相性が良いカードがこの崇高な天啓だと思います。6マナと重たいですが、その分能力も派手で
・呪文1つを打ち消す。
・起動型か誘発型である能力1つを打ち消す。
・土地でないパーマネント1つを手札に戻す。
自分がコントロールしているクリーチャー1体のコピーを生成する。
・カードを1枚引く。
のうち、好きな数の能力を選んで使用できます。
この呪文のすごいところは、4つ目の能力でコルメラを対象に取ることでコルメラのコピーを生成し、レジェンドルールによって死亡したオリジナルのコルメラの能力で崇高な天啓自身を回収できる点にあります。
つまり、マナさえあれば好きなだけ呪文を打ち消し、パーマネントをバウンスすることができます!もともとコルメラからマナが出るため実質4マナでプレイでき、何らかの方法で呪文のコストを軽減できれば対戦相手3人の盤面を更地にし、呪文をフルカウンターすることも夢ではありません。
コルメラを組むなら必ず採用したい1枚です。

《悪魔の贈り物/Demonic Gifts》

コルメラのコピーに撃っても意味がないので注意

《超常的耐久力/Supernatural Stamina》系統のコンバット・トリック呪文はコルメラと相性が良いですが、とりわけこの悪魔の贈り物はアンタップ状態で戦場に戻せる点が唯一無二であり、速攻を持つコルメラと非常にマッチしています。
サクリ台+呪文を唱えるたび(あるいはクリーチャーが死亡するたび)にマナが出るパーマネントを揃えることでパイオニアのカードプールでも無限コンボが成立し、インスタント・ソーサリー限定の無限マナを生成することができます。

コンボのオトモ神とオトモおじさん

コンボで使う以外にも、純粋にコルメラを守るために重宝します。戦闘や破壊による除去では落ちなくなり、こちらから全体除去を撃つときにもコルメラを失わずに済みます。
対戦相手によっては腐ることもありますが、ハマればとても気持ちいいカードです。

《骨への血/Blood for Bones》

かつてのスタンダードでもお世話になりました

このカードも、パイオニアのカードプールならではのおすすめカードです。追加コストとしてコルメラを生け贄に捧げることでクリーチャーのリアニメイトに加えてインスタント・ソーサリーを回収でき、リアニメイトした強力なクリーチャーと合わせて盤石な体制を作ることができるでしょう。
リアニメイト先としては、《船砕きの怪物/Hullbreaker Horror》《謎のゴライアス、オヴィカ/Ovika, Enigma Goliath》《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》《終止符のスフィンクス/Sphinx of the Final Word》などでしょうか?コルメラ自身も拾っておけば統率者税をかけずに再展開できますし、1枚でかなりのアドバンテージを稼ぐことができる非常に優秀なカードです。
注意点としては、追加コストとしてコルメラを生け贄に捧げた場合、骨への血の解決よりも先にインスタント・ソーサリーの回収を解決するため、骨への血自身を回収することはできません。できたら無限できそうだから仕方ない。

《厳しい授業/Stern Lesson》

初手に欲しいカードNo1

地味ですが手札交換をしながらマナ加速もできるカードは珍しく、言わば手札の減らない《成長のらせん/Growth Spiral》といったところでしょうか。
パワーストーン・トークンは一見使いどころが無さそうですが、コルメラの起動コストに充てられることを忘れてはいけません。
通常4ターン目にコルメラをプレイしたとしてもフルタップになってしまい真価を発揮できませんが、3ターン目に厳しい授業を挟むことで4ターン目にコルメラをプレイしつつ能力も起動できる状況を作ることができ、隙を消すことができます。
パワーストーン・トークンを生成できるインスタント・ソーサリーは他にも存在するため、好みに合わせて採用してみても面白いかもしれません。

こやつらもなかなか使い勝手が良い

勝ち筋

冒頭に書いた通り、通常のEDHではコルメラを絡めた無限コンボやデモコンタッサなどのグリクシスカラーに含まれるコンボで勝利を狙います。しかしパイオニアのカードプールには簡単な無限コンボはあまり存在せず、正統派に対戦相手のライフを削り切るか、頑張って無限コンボのパーツを揃える必要があります。

ダメージプラン

インスタント・ソーサリーをたくさんプレイするデッキですから、《どぶ潜み/Guttersnipe》や《オニキス教授/Professor Onyx》を出して守り続けることで対戦相手のライフをガリガリと削って勝利を目指しましょう。フィニッシュブローとして《霰炎の責め苦/Torment of Hailfire》や《弾ける力/Crackle with Power》を採用しても面白いですね。

あるいは、《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》や《第三の道の偶像破壊者/Third Path Iconoclast》を展開し、大量のクリーチャー・トークンで攻める手もあります。バラまいたクリーチャー・トークンは守りにも使えますから、デッキの安定感が向上すること間違いなしです。

サヒーリなんかも良いですね。可愛いですしね。

特殊勝利プラン

一応、《タッサの神託者/Thassa's Oracle》や《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》が使えますから、どうにか自分のライブラリーを削り切って特殊勝利を狙うこともできます。ライブラリーを削る手段としては、パイオニア禁止カードの《真実を覆すもの/Inverter of Truth》でもいいですし、《無限への突入/Enter the Infinite》で豪快に引いてもいいでしょう。
とはいえ、コンボを通すためにはある程度のマナと妨害を躱す手段の準備が必要なので、通常のEDHのようにガンガンコンボを狙うというよりは、終盤までは対戦相手の妨害に徹し、疲弊してきたらようやくパーツを揃えに行けるか……といった感じでした。

無限ターンなら、タッサの神託者アンチでも安心して勝利できます。

無限コンボプラン

前記した「悪魔の贈り物+サクリ台+マナの供給源」での無限コンボも可能ですが、個人的におすすめしたいのは《嵐窯の芸術家/Storm-Kiln Artist》と《双つ身の炎/Twinflame》を使った無限コンボです。

初めて奮励で唱えました。二重詠唱の魔道士が居ないので……

手順は以下の通り。

  1. 戦場にコルメラと嵐窯の芸術家を揃えます。

  2. 双つ身の炎をコルメラと嵐窯の芸術家を対象にして唱えます。(奮励により5コストで唱えることになります)

  3. コルメラのコピーと嵐窯の芸術家のコピーがそれぞれ生成されますが、コルメラのオリジナルはレジェンドルールによって死亡しますので、今唱えた双つ身の炎を回収します。

  4. 最初に双つ身の炎を唱えたときに嵐窯の芸術家の魔技能力で宝物・トークンが1つ生成されており、コピーを生成したため以降は2つずつ宝物・トークンが生成されます。

  5. あとは、宝物・トークン1つを使ってコルメラからマナを出し、双つ身の炎を唱えてコルメラをコピーし死亡させることで双つ身の炎を回収できるため、無限に宝物・トークンを生成することができます。

  6. 無限に宝物・トークンが生成できたら、無限パワーとなっている嵐窯の芸術家を無限にコピーして対戦相手を攻撃して勝利です!

他にダメージソースを必要としない統率者を絡めた3枚コンボです。パイオニアのカードプールではサーチ手段が乏しいため揃えるのに一苦労しますが、コンボをせずともそれぞれが強力なカードですので是非採用してみてください。
なお、嵐窯の芸術家は《無慈悲な略奪者/Pitiless Plunderer》でも代用できます。このコンボ以外のシナジーが薄いですが、それがかえってカモフラージュになるかもしれませんね。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。
以前、《ドラゴンの打擲、オーグニス/Ognis, the Dragon's Lash》の記事も書きましたし、ニューカペナには魅力的な伝説のクリーチャーが多いですね。

パイオニアEDHについてですが、デッキ構築のハードルが低くスタンダードやパイオニアのプレイヤーをEDHに引きずり込むのに最適だと思います。それに比較的安上がりですので、色々な統率者でデッキを組んでみたいという方にもおすすめできるかと思います。
今回パイオニアEDHに誘ってくれた初心者の友人も、見事にEDHにハマってくれたようですので今後ももしかしたらパイオニアEDHの記事を書くことがあるかもしれません。
毎度のごとく、カジュアルめな記事にはなりますが、今後ともお付き合いいただけると嬉しいです。

それでは、お疲れ様でした。

本記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

https://company.wizards.com/ja/legal/fancontentpolicy


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?