Shinya Fushinobu

詳細は私のHPに書いてあります。 http://enzyme13.bt.a.u-tok…

Shinya Fushinobu

詳細は私のHPに書いてあります。 http://enzyme13.bt.a.u-tokyo.ac.jp/fushi/ Twitterもやっているのでよかったらフォローしてください→ https://twitter.com/sugargroove

マガジン

最近の記事

日本語だとGlycosylTransferaseとTransglycosylaseがどっちも「糖転移酵素」問題

概念の普及に適切な名前の設定は不可分なので、いつか解決したいです。この記事、ゴリゴリの専門家・専門分野の学生向けなのですが、webの海に残しておくのに意味があると思うので、ここに書き留めておきます。 概要グリコシド結合(糖鎖の結合)に作用する酵素は、(1)結合を伸長する酵素、(2)結合を切断する酵素、(3)結合をつなぎ替える酵素、に大別されます(図)。英語では、(1)はGlycosylTransferase、(3)はTransglycosylaseと呼んで区別されていますが

    • 酵素3000種でキレイに?! 〜 膨張する酵素の世界 〜

      タイトル画像は「酵素」というキーワードとその英語「enzyme」でGoogle画像検索した結果です。今の日本での「酵素」という言葉のイメージが表れていますね。。。僕の頭の中のイメージはどっちかといえば右の方です。研究者以外の人に、何の研究をしているか聞かれて答えたら、よく「酵素ドリンクって飲んだらキレイになるんですよね!」と頑張って話を合わせてくれる優しい人がいるんですが、それにどう答えるべきかまだ迷っています。そんな私が、今日は自分の専門ズバリの話をします。 酵素は何種類

      • 身近な研究者に、気軽に『ノーベル賞取ってよ〜』と言うのはやめましょう 特にこの時期は!!

        今年もノーベル賞が発表されましたね。10月上旬はいわゆる「ノーベル賞ウィーク」です。ところで、大学や研究所のいわゆる「研究者」って、この時期は、ナーバスになってる人が多いって知ってましたか? (今回、本筋を離れて言いたいことが多すぎるので注が多めです) 理由その1 研究者にとってノーベル賞は意外と身近なものである(取れるとは言ってない)特に理系の研究者だと、ノーベル賞学者の孫弟子だったり、ノーベル賞学者と関わりがあったりすることは珍しくないです。いわゆる「ともだちのともだち

        • ペットボトルを分解して環境問題を解決する「夢の酵素」は本当にすごかったのか?

          Photo by Ishan @seefromthesky on Unsplash 環境中にプラスチックを撒き散らすのは確かによくないことですけど、最近はドリンクのストローですら紙製になっていて若干オイオイな感じになってますよね。僕は、あれ、すぐにフニャフニャになってあんまり好きじゃないです。 ところで、2016年に京都工繊大のグループがペットボトルを分解できる微生物を発見して、環境問題を解決できるかも、というニュースが世界を駆け巡りました。 「ペットボトル分解酵素

        日本語だとGlycosylTransferaseとTransglycosylaseがどっちも「糖転移酵素」問題

        • 酵素3000種でキレイに?! 〜 膨張する酵素の世界 〜

        • 身近な研究者に、気軽に『ノーベル賞取ってよ〜』と言うのはやめましょう 特にこの時期は!!

        • ペットボトルを分解して環境問題を解決する「夢の酵素」は本当にすごかったのか?

        マガジン

        • 科学
          4本