痛みは好きだが、痛みは快楽にならないのだと言う話
みなさん、こんにちは。
最近、諸事情によりSMがしたくいいお相手はいないものかなあと、インターネットワールドや夜の街を問題のない範囲でうろうろしています。優しいSMerの先輩たちに優しくしていただき、ホクホク顔で日々を過ごしております。
さてはて、お相手を探すときにどうしても話題に上がるのが「嗜好」です。どんなプレイが好き?ってやつですね。
細かく分けると無限になってしまいますが、なんとなく大きく分けると3つに分かれるんじゃないでしょうか。(勢いで文章を書いているので、異論は大いに受け付けます)
・快楽
・羞恥
・苦痛
「快楽」……気持ちいいことです。ただ気持ちいいんじゃなくて、「気持ちよすぎて死んじゃう~~」みたいなのです。連続絶頂とか、逆に寸止めとか。気持ちいことが責めなやつ。
「羞恥」……言葉責め派閥と露出派閥が大きな顔をしており、そこに人体落書きやインターネット配信等晒し大好きマンたちが一緒になってワイワイやってるやつ。
「苦痛」……痛い、苦しいこと。軽度では軽いお尻ぺんぺんや圧迫、もちろんスパンキングや鞭でバシバシ叩かれるような痛みまで。針で刺したり電気を流したり、死なない程度に痛みを追求するとすごい。
もちろん、ここに入らない嗜好や、SMよりフェチに近いけどなんとなくBDSMのジャンルに突っ込まれている性癖などもあるので、まさに性癖は十人十色です。
私自身は、最近は嗜好を答えるときは「(激しすぎない)苦痛、呼吸制限、緊縛が好きだよ」みたいな感じに言っております。
苦痛が好きです。痛いのも苦しいのも、まあ好きです(好きと大声で言うと本気で痛くされそうなので、「まあ」を付けます。生きる上での知恵)。
これを言うと、良く誤解されます。
「痛いと、気持ちいいんだ」
は???
痛いと、痛いだけだが???
痛みのうちに入らないような、軽度のスパンキング(お尻ぺんぺん)はたしかに痛くないのでふつうに気持ちいいですし、確かに軽く引っかかれたり軽くアレコレされるのは、痛くないので気持ちいいです。でも、そこを超えると痛いのです。
じゃあ嫌なの?と聞かれると、これがまた難しい。
痛いのは確かに嫌なんですが、でも痛いのは好きなんです。
痛みは快楽ではない、これは確かです。
じゃあどうして痛いことや苦しいことが欲しいんだろう?
この自問自答の答えは、さっぱり出てきません。でも、答えはパキッと1つになるのではなく、色んな側面がある気がします。思いついた理由の色々を、仮説としてあげていってみます。
・泣き叫ぶとストレス解消になる。エンターテインメント、ジェットコースター的な楽しさ(喘ぎ声いっぱい出すとストレス解消になる説)
・自己の生きている感が希薄な現代社会、痛みを感じると生きているような実感を感じる(リストカットの代替説。あ、リストカットはしてません)
・普段使わない語感がバチバチに研ぎ澄まされる
・痛み・苦しさはあまりに「強い」から、他のことを考えることが出来ないくらい痛み・苦しさに集中してその瞬間他を全部忘れられる
などなど……
どれも、文章に起こしてみると「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないなあ」とピンと来そうで来ないものです。でも、どれもちょっとだけ正しい気がします。
いずれにせよ、痛いことは気持ちよくはない、のだ。
面白い本の購入費用になります。