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人生は良い方向に向かっている

わたしは、独身だ。
一度も結婚した事がない。
よく、聞いてもないのに、「一度失敗しちゃって」と言う人がいるが、気持ちはわかる。
一度も結婚していないと、何か性格に欠点があって「あの人どこかおかしいんじゃない?」と思われやしないかと人の目を気にしてしまう。

一度も結婚してないなんて、正直、恥ずかしい。
嘘をついて、「若い頃失敗しちゃって」と言った事がある。
双子で二人で独身なのは、親が可哀想と思ったのだ。

戸籍を汚してもいないのだから、堂々としてたら良いのにバカだったと反省している。

「結婚」考えなかったのでなく、むしろ結婚に憧れ、若い頃はお付き合いしても結婚しか頭になかったので逃げられてばかりいた。

子供の頃から、とにかく根性がなく習い事や部活も続かなく辞めていたので、結婚は、仕事したくなかったから、可愛いお嫁さんになりたかったからなのだ。

親に代わる旦那さんに食べさせて欲しかっただけ。

振り返ると、バチが本当に当たるのだなとつくづく思う。

30歳の時に、焦って良い人そうだったのでこちらからアプローチし、この人で妥協しようと近づいた男性がいる。
しかし、根が真面目な私は人の良いその男性にのめり込んでしまった。

そして、もっと悪いことにその男性は、人が良いのではなく、嘘をついていて、結婚していたのだ。

この話をすると長くなるし思い出したくない人生の汚点なので省くが、その男性に最後に言われた言葉が深く傷つき立ち直れなくなってしまった。

既婚者だったのか?とばれても謝るのでなく「他に何か考えられないの?何か資格取るとか、勉強するとかやりたいことないの?」と小馬鹿にして吐き捨てるようにわたしに言ったのだ。

普段は、仮の姿でバンドをやっていて、自分は人と違うというのが自慢の人だった。
一見地味だが、輝いているように見えてすっかり騙されてしまっていた。

わたしも、単純すぎるが、バカにされたのが悔しくて資格も沢山とって資格貧乏になった。

その日から六年後、電車の中でわたしと目が合った男性がその憎い男だった。
いつも偉そうに自分は人と違うと言ってた人が、普通のおじさんになって、目が血走ってわたしから逃げるように電車から走って降りて行ったのだ。
その姿を見て、やっとこんな人に言われたことを気にして憎んで生きてきたことを後悔し忘れる事ができた。

あの時の言葉は、嘘がバレて言い逃れる為に逆に責め立てただけだったのだ。

情けない姿を見て開放され、六年間の不眠症も嘘のように治った。

今は、資格もいかされず、仕事が嫌いなのに一生働いて一人で生きていくことになってしまったがこれでよかったと思った。

そして、あんなに結婚したかったのに、男なんか嫌い!結婚なんか絶対したくない!と言い続け、犬とは言え、一人で家族を養うことになろうとは若い頃は想像もしていなかった。

そして、ある日の夜、渋谷で手相占い師がいたので遊び半分でみてもらった。
子沢山になる、当たらなかったら占い師を廃業しても良いと断言された。

当たらないから探しに行ったがその占い師はいなかった。

勝手にわたしが、結婚して子供を沢山産むのだなと思っていたが、犬だった。
あの占い師は結婚するとも言ってなかったし、人間の子供とも言ってなかったから嘘ではない。

まさか、一人で犬を4頭も飼うとは想像もしなかったが、愛犬との暮らしは幸せを沢山くれた。

無償の愛をありがとう。

これからもきっと良くなる。
人間は、良くなるように導かれている。

わたしは、人間より動物が好き。


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