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ノックと過去

こんばんわ。砂糖ちかと申します。

今月は「通過展」に参加させていただきました。
職場の先輩からお誘いいただいた時はうれしさよりも
周りに展示会を開くような絵描きがいなかったので
驚きの方が大きかったような気がします。

わたしの通過点

実は展示会の名前の意図、知らないんですよね。
でも素敵な名前です。まだまだこれからだって言っているようで。
きっと前向きな名前なのだと思いますが、先のことを考える前に
少しだけ私は過去のことを考えました。

今回の個人的なテーマは
⚫︎自分の好きを思い出す
⚫︎心の扉や窓を具現化する

一つ目は文字通り、自分が好きだと思ったものを取り入れる。
映えるとか こうすれば売れるとか この描き方が視覚的にどうとか
もちろんそれらも絵を描く上で(展示をするなら尚更)大切だと
思いますが、とにかく自分の描きたいものを描きたいように描きました。
ある種、ねちねち考えてしまう自分への抵抗でした。

私みたいな人が可愛いもの好きで笑われないか?
ずっとピンク色が好きとか、幼稚?
こんな絵は誰も止まってみてくれない
そんなことを考えるにはやめにして、とにかく思うままに書きました。

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二つ目としましては 過去の気持ちとして扉を使う表現が
多いことからテーマにしました。
アニメや漫画でもよく見ます。
心に鍵をかけたとか、割って光が差した、とか。

今ふと思い出したのですが 小学生の頃、クラスでいじめが発覚して
先生に1人ずつ教室に呼ばれたことがありました。
当事者がドアにべったり顔をつけてどうにか盗む聞こうと顔を
歪ませていたことを思い出します。
高校時代、容姿をバカにされて陰で笑い物にされたことで
毎日 家の扉も学校の玄関も教室のドアもひどく重く感じたことも。

心の扉っていつだって形は変わるし
鍵はかかるし 勝手に外れるし
歪んで内側から開けられなくだってなるし。

そして開ける人だって
ノックするかなんてわからないし
合鍵持ってるかもしれないし
ベコベコに壊してきたり
逆にドアを修理だけして去るかもしれない。

人の数だけあるわけじゃないはずです。
自分の感情の数だけあると思ってます。
今の私には開けてくれる人がいるかわかりませんが
目の前で止まってくれた人にありがとうって
言えるような人でありたいです。

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展示会のよいところは自分にはないところを
生で 間近で感じれることですよね。
場合によれば作者本人のお話も聞ける訳ですから。

私はきっと周りの人より今後のことやデザインのいろはや
自分の売り方なんてことをよく考えてなくて 自分を甘やかすように
子供の頃の私にピンクって可愛いよね、お菓子って甘いねって
言い聞かせるような展示でした。

展示会に参加者としては あまりよくない姿勢だと思います。
お客様は私の幼少期好きだったものを見たいわけではなく
自分の中に取り入れたいと思えるような知恵や感性を
求めにきている方が多いはずですから。

反省点であり課題点です。
自分のことは甘やかしたいけど
やりたいことをやるかやらないか選べる、贅沢な立場で
さらにあまあまになろうだなんて 私はまだまだ子どもです。

私のことは私だけが1番抱きしめてあげられる存在なので
今日ばかりは 絵が好きで良かったと伝わりますように

むかしむかし あるところに

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お姫様になるの夢だったけど
幼稚園の時からそんなの子どもっぽいって思って
お花屋さんって言ってたな。

今の夢はお菓子の国のメイドさんです。可愛いから。



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