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途方に暮れる

悩ましい…。

今、僕は本州南端のホテルにいる。
エコに力を入れているホテルだ。

サステナブルな社会実現は重要な事だ。
脱プラスチックは早期に達成するべきだと思っている。

しかし…だ。
そのままの宣伝文句が印刷された歯ブラシの包装は、どうすべきなのか。
よくあるゴミの分別マークはない。
破った裂け目は、高級なおかきを包んでいた包装に見える。
あれは確かプラだったはずだ。

悩ましい…。
テレビでは、国際テロでアメリカの貿易センタービルが崩れたあと、報復を求めない遺族の方々の活動が映し出されている。
比べるべくもないが、現実はこのひと切れの行き先を決めかねている僕がいる。

これはあえて書くのだが、ホテルに文句を言っているのではない。
決められない僕の無知を恥じているのだ。
僕だって子々孫々まで健全な地球を残したい。
その割に僕はあまりにも無頓着だと、本州南端のホテルで気づかされ、悩んでいる次第である。

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