番外編①工作を通してできた友人と、工作員の裏事情

はじめに


体験記は前回で終了したので、ここからの2部は番外編になります。
1部目は「工作を通してできた友人」「工作員の裏事情」です。
実は、工作を依頼する前に、住んでいる場所も年齢も同じ友人ができていました。
工作に直接関わることはなかったため、体験記に登場することはありませんでしたが、私の心と記憶に深く残っている友人なので、記録します。



きっかけ

業者選定中


私は、業者選定の段階で、実際に依頼した人がいないか、私と同じ状況の人がいないかをLINEのオープンチャットで探していました。
なぜ、LINEのオープンチャットで探していたのかというと、Twitter(現X)には、ステマらしき人しかいなかったからです。
片っ端から探してはみましたが、業者や工作に対して過剰にポジティブなことを言ったり、順調すぎるくらいに工作が進んでいたりと、不審な点が多数ある人が多く、業者本人達だと思わざるを得ませんでした。

反対に、オープンチャットにはネガティブな情報も沢山落ちていました。また、とんとん拍子に工作が進んでいるという不自然な方も、私が入会したグループにはおりませんでした。依頼前の方が多く真剣に情報交換されている様子で、もちろん100%ではありませんがこちらの方が信用できると思い、ほとんど毎日会話に参加していました。

運命を変える出来事


そんな中、とある方が、「現在進行形で依頼中である」ということをおっしゃりました。
ただ、その方は「調査が上手くいっていないかも」「元カレに直接会いに行こうかな」「本当に調査しているのか直接現場を見に行こうかな」とも言いました。
私は、その発言を見て、「万が一対象者(元カレさん)に姿を見られたりでもしたら、ストーカー等の犯罪になる、規約違反で工作が中断される等、リスクが大きすぎるので絶対にやめた方がいいですよ」と止めました。

私と同じ意見の方が、私のほかに3人おり、流れは賛同に向かっていました。

新たなグループ


そこで、「この3人は業者じゃない」と確信して、私を含む4人の別グループを作らないかと私が提案し、別グループが誕生しました。
3人が業者じゃないと確信した理由は、以下の1つだけです。

業者の良し悪し等、業者の利益に直接関わる内容ではないトークに参加していること

こうして、オープンチャット外で直接4人グループを作成し、グループ通話をしました。
まずは自己紹介をということで、1人1人軽く自己紹介をしました。
すると、全員の年齢が近く、1人の女性に至っては住んでいる場所まで同じだということが分かったのです。この1人の女性のことは、今後、"Rちゃん"と表記します。
みんな元カレ元カノとの復縁を目指す者同士ということもあって、急激に仲良くなります。

Rちゃん


Rちゃんとは、2人で通話をする仲になり、そこでお互いの事情を知っていきました。

Rちゃんの事情(※個人の特定ができない範囲です)

  • 既に依頼をしている

  • 依頼額は100万円である

  • 業者からまともな報告がなく、完全に騙されてしまった

  • 業者名

  • 元カレとは複雑な別れ方である

Rちゃんが騙されていると知った時、私も大変悔しい気持ちでいっぱいになりました。
Rちゃんが依頼をしたのは、Googleで検索をしたら、一番上に名前が出てくるような業者です。名前が知れた業者なのにこんなことをするなんて…と軽蔑もしました。
私はこの時まだ依頼はしていませんでしたが、Rちゃんの気持ちは痛いほど分かりました。私がもしRちゃんと同じ状況だったら…と、自分自身をRちゃんに当てはめる日々でした。
そんな中で、Rちゃんが非常に辛そうなので何とかしてあげたい、気持ちも業者の情報も共有したい、少しでも力になりたい、2人で一緒に幸せになりたいという気持ちが湧きました。

今思えばお節介だったかもしれないけど、Rちゃんの業者にまともな報告をさせたい、詐欺なら詐欺でその証拠を得て制裁を与えたいと考え、Rちゃんにアドバイスをしたり、業者へ送るメッセージを一緒に考えたりしました。
敵を2人で倒すようなイメージです。敵は、元カレ今カノ、業者。
本来なら味方であるはずの業者が敵になっている時点で、もうおかしいのです。

Rちゃんと初対面


私とRちゃんは更に仲良くなり、上に記した通り住んでいる場所が同じということで、直接会うことになりました。
Rちゃんの第一印象は、「愛嬌があって、笑顔が印象的で、かわいらしい小動物みたいな女の子だな」でした。当時のRちゃんの笑顔は今でも覚えています。本当に可愛らしくて、できればこんな形ではなくて、普通にショッピングしたりカフェに行ったりしたかったな。

お互いお金を使いたくない、話の内容を誰にも聞かれたくないということで、お弁当を家から持参して(前代未聞)カラオケに行くことを事前に計画していました。
カラオケが空いていなかったので、結局、駅近くのサイゼリヤに行って、2人で工作について話し合いました。
初対面とは思えないくらいに何時間も盛り上がり、気づけば夕方になっていました。

LINEの時からですが、Rちゃんとは、とても気が合います。
出逢いのきっかけは別れさせ工作だったけど、もしも、学校や職場など、これまでの人生で普通に出逢えていたら、良い友達になれていたのかなと思ったりもしました。

サイゼリヤを出てからは、駅にある商業施設で服を見ました。
「元カレはどんな服が好みかな?」「ギャップも大事だよね」など、2人で一緒に考えながらウィンドウショッピングをしました。

Rちゃんとのその後


Rちゃんとは、この日以来、会うことはありませんでした。

Rちゃんについては、あれからどうなったのか、今どうしているのかがずっと気になっています。

「momonaちゃんのことめっちゃ好きだよ」
「momonaちゃんは、弱いけど、強いと思ってる。尊敬する」
「momonaちゃんは、話術や発想が尋常じゃない」
こんな風に言ってもらえたことも、覚えています。
LINEだったので、当時スクリーンショットを撮って、何度も読み返していたのですが、今は探しても見つかりませんでした…。

Rちゃんへ


もし、これを読むことがあって自分のことだと気づいてくれたら、連絡してほしいです。
今度こそ、"普通のお友達"になりたい。いつか、またRちゃんと楽しくお話したい。

疎遠になった理由

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