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「字書きがいいねの数だけ詳細に語る」まとめを中心にあれこれ

2023年11月3日、「#字書きがいいねの数だけ詳細に語る」というハッシュタグに参加しました。翌日4日に21まで回答したのですが、せっかくなので、それ以降30までを追記して、まとめることにしました。

回答者:スガミッミ
回答場所:ミッミ名義のアカウント
回答方法:基本的に1投稿内に書き切る
基本情報:カップリング二次創作を書いている

◆ ◆ ◆

1.視点の使い分けについて

完全一人称も完全三人称を書くほどの技量がないので、一作や一場面ごとに視点人物を設定して、その視点に沿いつつ地の文を書いている。完全一人称よりは緩やかだけれど、視点人物越しに描写するため、この単語・表現は使う? というのには、一応気を払っている。

2.句点、読点の使い方について

出来るだけ読みやすい呼吸になるようにしている、つもり。書いていて詰まるところは声に出して確認もする。地の文も会話文も、読点が多めな気がしているが、最近は出来るだけだらだらと書かず、いっそ句点で切り替えたほうがいい気がしているため、そうしている。

3.記号の使い方について

!と?や!?は、省略出来るならそのほうがいいなと思いつつ、台詞などではつい使いがち。三点リーダは間を空けたいときによく使ってしまう。ダッシュは台詞で使うときは言葉が途切れた雰囲気を出したい。地の文だと格好よく見える気がして文頭に使ったりする。

4.表記ルールについて

Webに上げるものでも小説ならば字下げはしたい。でも、たまに書くレポ的な文章では字下げはせず、適当な段落ごとに行開けをすることが多い。小説の場合は、ある程度カタチを整えることで小説らしい印象を持ってもらえると思っているので、いわゆる形式を守りたい気持ちが強い。

5.ひらがな、カタカナ、漢字の使い分けについて

キャラにより変わることが多い、は大前提。でも、変換出来るからといってあまり難しい漢字を使うぐらいなら、ひらくことが多い。カタカナはカタカナでしか表現できないものにしか使わないかも。ここは絶対ひらがなで発音してるよ! とかもある。

6.よく使う辞書や参考文献は?

感情類語辞典(増補改訂版)/てにをは辞典/感情ことば選び辞典/漢字の使い分け辞典などはよく使う。感情類語辞典は増補改訂版を買い直すぐらい愛用している。てにをは辞典はとにかく用例が多くてありがたい。参考文献は必要になったら都度探す。買ったりもする。

7.アイデアはひねり出す?降ってくる?

時と場合による! 書きたいものがあってウンウン唸るときもあるし、「これ書きたい!」とワーッと書くときもある。どっちかというと後者のほうが多いかもしれないけど、降ってきたあとに悩むことも多い。完成せずに置いてあるものもそこそこある。

8.アイデアをどうやってストーリーに仕立てる?

プロット代わりの簡単なメモをノートに取る。内容は台詞やト書き、思いついていたら絶対入れたい地の文など。そのあと前後を膨らませていく場合が多い。といっても、私の場合は書くものがどれも短いので、ストーリー性はあまりないかも。

9.どこから書き始める?

書けそうなところから。台詞が先にあるなら、台詞をバーッと書いてしまってから、地の文をつけていったりする。頭から順々に書いていくほうが引っかかりはないのかな、と思いつつ、書いている途中で段落ごと切り貼りとかもする。

10.自分の文章の好きなところと嫌いなところは?

好き→読みやすい(と、言ってもらえることが多い)ところ。読みやすいに越したことはないと思っているので、ちゃんと出来てるのは好き。あと台詞回しとキャラらしさもいい感じだと思ってます。

嫌い→情景描写と比喩があまりにもお上手でないところ! 情景描写、読むのはとても好きなんですが、まったくお上手でない。びっくりする。比喩も同じ。インプット増やすしかないのかなあと思っている……。たまにちょっと挑戦はしている。

11.どうやってタイトルを考える?

タイトル考えるの、とても、苦手。なのでお題や楽曲のタイトルをそのままお借りすることも多い。自分で考えるときは、作品の中に出て来たキーになるものを使ったり、少し捻ったりしている。似たようなタイトルが多い問題も常に抱えている。センスがほしい。

12.お話にテーマってありますか?

一応あるほうだと。書いているのは二次創作のカップリングものばかりだが、「任意の二人が何故このような状況でそのような言動を取っているのか」を書くだけでも、自分なりの解釈と欲望を煮詰めているので。例えば去年出した「こたえ」なんかは、それが顕著かと。

13.いつか書きたい設定、テーマ

いま沢山書いてる二人で絶対書きたい! と思ったものは結構書けてきた気がしている。あとはその二次創作をやってるジャンルが、一時ストップしているので(捲土重来待っています!)、続きが読めたら書きたい設定やテーマがまた増えるに違いないと思っている。

14.筆が進まないときの対処法

家にいるときは、一旦寝る。そういうときは大体オツムがカッカしてるので、クールダウンさせてやるのがいい。外にいるときは、家に帰るかどうかをまず考える。その場に残るなら、しばらく手帳タイムしたり、違うことをして気分を変えてみる。

15.推敲では何を直すことが多い?

短い作品が多いので、近くで同じような表現を多用していないかを確認する。物理にするときは、「ように・ような」「こと・もの」を使いすぎていないかの確認もする。あとは、弊カプの攻めの言葉遣いの案配をかなり見直す。「ねえ・ない」の使い分けがとても難しい!

16.文章を書く上での悩み

書いているのが二次創作のカップリングものなので、「その二人らしく書けているだろうか?」については、いつでも悩んでいる。文章の巧拙に関しては、ずっと悩んでいたせいか、「あまり悩みすぎても良くないよね~」になってきている。未完の大作より完結した小話。

17.書き始めたきっかけ

本当のきっかけはあまり覚えていない。とても昔のことなので。熱心に二次創作をするようになったきっかけは、「この二人の関係性を読みたい! 読みたいものがないなら書くしかねえ!」で一貫している。自分の解釈は自分でやっていくしかないので。

18.読書はする?どんなジャンル?

学生時代ほどではないけどしている。特に好きなのは児童文学(ロアルド・ダールや上野瞭)や文学評論。神坂一と初期の宮部みゆきで育ったところがある。ハイファンタジーとSF、奇想も好き。それから最近は、もはやジャンルになりつつある斜線堂有紀作品全般。

19.書くときに使っているツールは?

メインツールはスマホとELECOMのBluetoothキーボード。スマホスタンド変わりのペンケースと、プロット代わりのメモ書きをするためのノートも含めてワンセット。キーボードは二つに折りたたむと文庫本くらいになる。とても便利。結構長い付き合い。

20.書くときに使っているアプリは?

長年Evernoteを愛用していたのだが、諸々のあれそれを鑑みて、今年UpNoteに切り替えた。買い切り版を購入。フォロワーのサポートを受けつつデータ移行もして、かなり快適に使っている。とってもオススメ!

21.どういう場所でどんな時間に書く?

基本的に、家でひとりのときに。時間はその日の気分次第なので定まっていない。家族がいても寝てから明け方までの時間を使って書いたりする。外で書くときはもっぱら近所の喫茶店で。これも気が向いた時間に行って数時間粘る感じ。改めて書くと、てきとー人間!

《以下、追加記述。》

22.一回あたりの執筆時間は?

集中して小1時間。もしくは1から3、4時間ぐらい。後者の場合、書き続けていることもなくて、休憩時間も入っている。あまり長いものを書けないので、この執筆時間を積み重ねていくというより、終わりまで書き切ってしまうほう。見直し&修正は時間外で出来たらする。

23.書きやすいお話の長さはどれくらい?

ジャンルにもよるけど、1000~2000字ぐらいでまとまることが多い。新書ページメーカーさんの[文字小/2段]で4ページ以内に収まる長さ。とはいえ、そのお話に必要だったらそれ以上に長くなることもある。おそらくこれまで書いた最大は弊カプの10000字越え。

24.アイデアをメモしたものがあったらちょっと見せて!

直近のカレンダー企画で書いた「一月 黎明」の場合、[黎明:明け方。夜明け。夜が明けて朝が始まろうとするところ。夜がしらじら開け始めること。]と語義を確認する。[寝室のベランダから明け方の空を見ている二人]を書くことに決める。

25.今までもらってうれしかった感想

頂けること自体が嬉しい、というのが大前提として。自分の解釈と欲望を混ぜてカップリング二次創作を書いているので、そのキャラクター達らしいとか、解釈が合う/わかると言ってもらえるとやはり嬉しい。熱量のある長文感想も嬉しい。感想で実況(?)されてえ!

26.いいねとかブクマの数って気になりますか?

ぶっちゃけ気になる! 自分が読みたくて書いているが、それはそれとして、せっかく書いたなら出来るだけ読んでもらいたいし、あわよくば「よかったよ」の反応が欲しいタイプ。なので、感想も欲しいタイプ。ホメて誉て賞賛して~!

27.好き、影響を受けている作家(一次、二次問わず)

一次:おそらく自分の文体的には、宮部みゆきと斜線堂有紀(敬称略)が確実に。あとは、18で答えた好きな作家や読書のジャンルから影響を受けている。

二次:Dさん、Tさん、Kさんの三人にはカップリング観も含め、多大な影響を受けている。

28.あなたの処女作について

処女作という言葉の是非や定義について思うところがある。あまり使わないようにしているので。と、自己主張をしたうえで、さてどれが、と思うと、正直わからない。二次創作だと2005年頃には、ある程度意思を持って書き始めていた模様なので、そこらへんのどれかかな。

29.執筆中(構想中)のお話について

昨年フォロイーの企画に参加して、作って頂いたミニワードパレットの最後一作に頭を捻っている。テーマもワードもすごく素敵なので、それをどう書きたい作品に落とし込むかが難しい。バランス的に弊カプせめ視点になることもあり、なかなか時間がかかっている。

上記に引用させてもらったのが、作って頂いたミニワードパレットです。制作の折には自ジャンル『神神化身』の公式などにも目を通して頂き、本当に嬉しかったです。じゃないと〝眼鏡の奥〟というワード、出て来ないんですよね……。その節は本当にありがとうございました!

30.あなたはなぜお話を書くのですか?

自分が書かないと読めないから、というのが一番の理由。でも、解釈と欲望を表現するのもかなり好きだな、と最近は思い始めている。なんだかんだこの数年、書き続けているのも、好きで楽しい、が大きい。まだまだ拙いけれど、精進していきたい。

◆ ◆ ◆

以上になります。
こんな風にやってる人間もいます、ということで、もしかして何かの参考になる方がいらしたら、とても嬉しく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

そして、『神神化身(かみがみけしん)』をよろしくお願いいたします。いまから読み始めるなら、カクヨム版がオススメです。


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