最近試した格ゲー向けゲーミングデバイスの話をしよう

今EVOJAPAN開催真っ盛りというわけですが、私自身は年が明けて丸一日サムスピとBBTAGをやっていた正月以外全く格ゲーをしていない日々を送っております。別に嫌気がさしたわけではないんです。単に対戦相手探すのがめんどくさかったり、テトリスデビューしてみたり、STG(シューティングゲーム)が面白すぎて黙々と自分の成長を楽しみすぎているのが原因なのです。
いや、昔のゲーマーならよく知っているでしょうけど、格闘ゲーマーはSTG好きな人が多かったり、実際STGでもランカーだったという有名格闘ゲームプレイヤーもいらっしゃるわけで。
多分自分で問題点を見つけて研究して、それがガッチリハマってクリアできたときっていうのが格ゲーに似ているんでしょうね。本能型格ゲープレイヤーはあまりハマらなさそうですけど。
さて前置きはこの程度にして、年末辺りから格ゲー向けのパーツを触らせていただく機会があったので、それに関する感想文を書いていこうかなと。

1.Gamerfinger

結構話題になったやつですね。

CHERRY MX製、通称“銀軸”を搭載するアーケードコントローラー用のスイッチです。
銀軸を採用したことにより、素晴らしい静音性を兼ね備え、ストロークが浅いゆえに高速入力に適しています。

ということで、静音+高速入力がウリで、よくPC向けゲーミングデバイスに使われるゲーミングキーボードのスイッチが内蔵されたボタンです。最近だとカスタマイズアケコン、自作系のアケコンを売られている方がオプションパーツとして国内外を問わずサービスとして選べたりするのが昨今。静音型とありますが、ゲーミングキーボードのスイッチであることがメリットであり、互換性のあるゲーミングキーボードのスイッチを使うと性質を変化させることが出来ます。というわけで早速これを執筆している2020年1月24日、スイッチを変更してさらなる高速化を狙ってみました。

結論から言います。静音と伊達こきたいやつ以外は買わなくていいです。これ三和でよくね?でございますわ。

デメリットを挙げます。
・スイッチが脆い
ゲーミングキーボードのスイッチですが、金具が非常に脆いのです。三和ボタンはボタン下部に端子付きのスイッチをはめ込む形です。
一方Gamerfingerの方はゲーミングスイッチを端子付きのボタン下部にはめ込むという形です。
三和 ボタンパーツ+端子付きスイッチ
GF 端子付きボタンパーツ+ゲーミングスイッチ
と端子がついている部分が違うのです。
そしてゲーミングスイッチの方にはまた別の金具がついており、これでボタンパーツと接続するのですが、これがすーぐ壊れる。金具の脆さで言えば個人的にパンテラEVOの評価を落とす原因になった独自ボタンの金具を超える脆さです。こっちも何個かぶち壊しました。まあこっちは乗り換えるメリットはほぼなしなのでどーでもいいものなのですが。
ゲーミングスイッチ自体は1つ50円であり、スイッチに端子がついていないため(ボタン側の端子が終わってなければ)50円のスイッチを交換していけばかなり長く使えるのはGamerfingerのボタンのメリットなのですが、それでもすぐ壊れるのはデメリットです。
交換用のスイッチを購入したボタンと同数しか用意していなかったので、買うなら今後は破壊前提で多めに予備をストックしておく必要があるなと思います。

・ぶっちゃけ入力の速さなんぞプラシーボ
これに関しては押下圧などPCのゲーミングキーボードを選ぶなら絶対に避けては通れない数値なのですが、これPCほど差を感じません。
昨年自分はなんちゃってゲーミングキーボード(メンブレンタイプ)から、Razerのゲーミングキーボード(キー1つ1つにスイッチが入っているタイプ)に乗り換えたのですが、これに関してはメリットが多数ありました。
押下圧の変化によりタイピング速度が格段にアップ、更にタイピングしても疲れにくい。このメリットを生かして自分はFPS・・・ではなくキーボードで音ゲーやってました。ついでにミスタイプの数もキーの反応感度3000倍になったおかげで増えました。

なら三和ボタンと違うこのボタンならコマンド入力の速度も早くなって当然だ!と思ったのですが、残念ながら来月大型バージョンアップを控えているアンダーナイトインヴァースで検証しました。
なぜこのゲームを選んだかというと、このゲーム入力速度をフレームで出してくれるのです。これを用いて三和ボタンをGamerfinger両方を入れたパンテラで検証しました、ついでにセイミツレバー+GamerfingerにしたマッドキャッツTE2+でも検証しました。何度やってもほぼ同じ数値で、パンテラ+Gamerfingerが安定して他の組み合わせを超えるような数値はデませんでしたほんとうにありがとうございました。

三和ボタンと同じ数値しか出ませんでした。遊びを計算して浅く押してもダメです。
特にこっちのメリットをよくSNSとかアーケードスティック個人販売サイトなどで取り上げている方がいますが、ぶっちゃけ体感できるレベルではないです。
とはいえ、Gamerfingerにしてエスプレイド(最近20年かけて待望の初の家庭用移植がなされたSTG)でいきなり1コインクリアが自己ベストになったのはメリットですけど。もしかしたらミリ単位で早めにボムが打てて延命できたのかもしれませんが、まあ本当に誤差の話でしょう、新しいパーツでテンション上がってただけとも言えなくもないし。

・メリット
静音性はガチ、その上で触り心地も○

これは本当に凄いです。昔の静音性ボタンと言えばボタンに練り消しゴムでも入れたのかというような独特の感触があったのですが、これがほぼなく、三和、というよりややセイミツボタン寄り?の感触になっています。これなら昔のアーケードゲーマー、特にSTGおじさんなら感涙かもしれません。
最近なら三和ボタンも新しい静音ボタンを制作し、極力通常モデルに近い感触に戻しているのでこれはこれでありだとは思いますが。

https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-5F5U

少なくともこのボタンはHORIさんのサイレントHAYABUSAみたいな独特の触感からは完全に脱却していると思います。

・スケルトン、クリスタル系なのに耐久性○

これに関しては完全に三和さんのモノを凌駕しています。というのも三和さんのクリアタイプボタンは確かにきれいなのですが、致命的な欠点として、通常の非透明モデルと比べるとボタン側面の爪(アケコンにはめ込むための爪)が非常に折れやすくなっています。そのため、ボタンのお掃除をしようにもパキっといくことが殆どで、瞬間接着剤さんとマブダチになる覚悟が必要です。

https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/search.php?cid=5645

Gamerfingerに関してはほぼこの心配はゼロです。というか怪我するレベルで硬い。
なので、マメにパーツを差し替えたり、おしゃれに気を使うからクリスタルボタンがいいの!という人はこっちを選択したほうが単価は高いのですが、安物買いの銭失いになる可能性はかなり減ると思います。

以上のことから、巷でもてはやされてる部分とは別のところでこのボタンは評価されるべきなのでは?と個人的には思いました。

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