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精神障害者が無理をしないで働く提案

スガカオルです。

今日はひさしぶりに働き方について考えていこうと思います。

精神障害者の障害者雇用はまだまだ一般的ではなく、多くの人が作業所での福祉的就労にとどまっています。

しかし、精神障害者だって働きたい!
そう思っている人は多くいます。

しかし続けることが難しい現状があります。

それは何故なのか?
体調を崩さないで働くにはどうすれば良いか?

わたしなりに考えていきたいと思います。
あくまで私の個人的な考えに基づく考察であることを承知の上お読みください。

精神障害者で就労できている人はすごい!

精神障害があると様々な制限がありますが、その中で就労できている人はすごいなと思います。
クローズでもオープンでも、正社員でも非正規雇用でもパートでもどこかに所属して働くことは、「同じところで続けることができている」証拠です。

それはひとつの武器だと思います。

わたしはなかなかそのハードルが高いと感じており、就労しても長続きしませんでした。
長く続けることが難しいのです。

続いている人は何がすごいかというと、自分のことをよく分かっているなと思っています。
困った時にする対処法とか相談する所を分かっていたり、流すところは流してやり過ごしていたり、それが出来ているなと感じます。

症状に巻かれずやっていくことは周りの理解も必要ですが、正直なところ周りにすべてを理解してもらうことは難しいのです。
福祉の現場での障害者雇用ですらそうでした。

それは企業がダメだとかそういう話ではなく、精神障害がそこで仕事を行なうのに支障をきたしている状態だと思うのです。
つまり不適合を起こしている状態なだけです。

少なくとも私の場合はそうでした。
仕事のやり方や環境、仕事の種類を変えたりすることで能力を発揮する人も多くいます。

多くの精神障害者が働き続けられない理由

まだまだ精神障害の理解は進んでいません。
福祉の現場でも精神障害者の支援は難しいと考える支援者もいます。
残念ながらそれは事実で、精神保健福祉士を持っている支援者ですらそう感じています。

精神障害者には体調の波があります。
体調の不安定さが続けることを難しくさせています。

実際にわたしも自分の体調の波を緩やかにすることに時間を費やしています。
体調の波を緩やかにする努力が必要になっていきますが、その努力だけでは難しいところがあることがわたしの病気の重さといえるでしょう。
努力しても難しいところがあるということを知っているわたしは無理をしないことを選ぶことで地域での生活を送れています。

仕事で無理をして入院することは望んでいなかったので、就労ではなく他の生き方を模索しました。

多くの精神障害者が働くことが難しい理由は、無理をしないと働けないことにあると感じます。
無理をし続ける状態では続くことも続けられません。

無理をし続けないことが地域で暮らしていけるバロメーターです。
無理をし続けると地域では暮らせず、入院しないとならない場合もあります。

どれだけの負荷をかけて大丈夫なのか、精神障害者ひとりひとり人それぞれで違います。
社会ではその負荷など関係なく、仕事を続けられる人が求められます。

それに対応できない人がダメだというわけではありません。
やり方を変えるいう提案をしたいのです。

精神障害者が働くためにどうすれば良いか?

社会と精神障害者には大きな壁があります。
その壁は厚く、自分の病気の重さを自覚して落ち込むこともあります。
ですが、ないものねだりをしても仕方ありません。

お金の稼ぎ方はどんな形でも良いのです。
就労はひとつの稼ぎ方です。
しかしそれだけにとらわれることはありません。

働き方改革が叫ばれてもお、コロナがなければ私たちの働き方は変わりませんでした。
在宅勤務ができるのは大手ばかりで、現場仕事の方の働き方が変わったのでしょうか?
中小企業の在宅勤務はどれだけ進んだのでしょうか?

そのような状況で精神障害者の働き方は変わりますか?
会社に求めても給料は健常者とは違うことが多くあり、同じ仕事量をこなすことが求められる現状に、わたしは社会に求めるのはやめました。

自分が無理をしないと働けないことはしないほうが良い。
なぜならば無理をして体調を崩せば医療費が増えるため、社会にとってそれはマイナスだろうと思うからです。

そして、わたしの代わりはいくらでもいると気づいてしまいました。
私のしていた仕事は代わりの利く仕事だと気づき、そんなことにしがみつきたくないと仕事を辞めました。

それよりも安全に暮らしていくこと、その中で安全にお金を稼ぐことができればいいのではないかと思うのです。

そのために在宅ワークを始めました。
障害者向けの在宅ワークでは仕事量に対して単価が低く、工賃の倍以上は稼げますがそれで生計を立てられない。
しかし、そんな働き方でもひとつの働き方であるとわたしは思います。

今はWEBライターとしての働き方を自分の生き方とすることに尽力しています。
WEBライターとしては一時停止ではありますが、近道である文章力の向上のために勉強してるところです。

あとおすすめなのが工場での仕事です。
淡々と作業をしていくことが好きならば、工場で機械相手に仕事をすることをオススメしたいです。

派遣として様々な現場に行きましたが、工場の作業は作業量と作業効率が求められます。
B型作業所で作業している方はそんなところへ就職することをおすすめしたいです。

在宅ワークや派遣で工場で軽作業していると人間関係の疲弊から体調を崩すことも少なくなりました。
プライベートだけでも充分人間関係の疲労は感じますw

仕事では割り切って作業をすることだけに費やし、スキルを向上させることに集中する、余計な人間関係をいれないことが精神障害者だけでなく、健常者にとってもオススメな仕事の仕方といえます。

正直なところ、通勤も仕事のうちというのは終わりを告げました。
自己実現のために働く目標を立てている人はもちろん挑戦することに意味はあるし、自己実現のために頑張ってほしいと思います。

しかし、それにも疲れた人は消極的な働き方として自分で稼ぐ方法を身につけていく必要があります。

精神障害者は不安定さを抱えながら生きていくことがデフォルトです。
その中で自分はどう生きるのか、どう仕事をしていくのかを考えるときには自分が安全に行なえることや無理をしないで続けられることに焦点を置いてほしいと思います。


スガカオル

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