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生きているのは過去でも未来でもない

スガカオルです。

わたしはトラウマを抱えながら生きています。
過去にとらわれるとこというのは他の人に比べると多くあり、自分でも過去にとらわれて辛いなと感じることがあります。

トラウマが日常に影響を与えているからなのですが、その中で思うことがあります。

また、わたしには予期不安というものがあります。
予期不安とはこれからの起きるかもしれないと思い込む不安のことです。
それもわたしにとってトラウマが関係している被害妄想のひとつです。

今日は、過去や未来にとらわれている中で思うことをお話したいと思います。

トラウマは身体に記憶されている

わたしは主治医のすすめもあり、こんな本を読みました。

トラウマは存在しないという某書がベストセラーとなりましたが、この本は反対にトラウマは確かに存在し、そのトラウマは身体に沁み込むように刻まれているということを医学的に証明している本です。

トラウマは脳に影響を与えており、感覚的な匂いや音、情景に対し反応を示します。
記憶として確かに脳に記録されていることを示しています。

わたしはトラウマを抱えている時に、ふと過去を経験することがあるのです。
フラッシュバックがその最たるものです。

過去と今を行き来する感覚がわたしの中にはあります。
しかし、生きているのは「今、この瞬間」であることも同時に経験しています。

現在を生きながら過去にとらわれる時間というものは様々な形で存在します。
例えば、後悔というもの。

「あのとき、ああしていれば良かった」

そんな想いを経験した人は多いでしょう。

今というものは過去から大きな影響を受けています。
しかし、わたしたちは過去を生きているわけではありません。

過去といま、未来はつながっているのか?

過去は経験として今に影響を受けていることは間違いなさそうです。
過去に指摘されたことを繰り返していれば、何も学んでいない状態だとして改めるように言われるでしょう。

反対に未来もまた、過去からの影響を与えています。
同じ習慣を身につけていれば、未来もその習慣をやめない限りは続いていくかもしれません。
過去から今から時間軸で言えば未来は続いていきます。

ではその時間軸に沿ってわたしたちは生きていくのでしょうか?

わたしたちには変化を起こすことが可能です。
例え同じ習慣を身につけていても、その習慣を断ち切ることが可能です。

特にネガティヴな思考の習慣というものは認知の歪みと言われますが、それすらも変えていくことが可能なのです。

よく議論に上がる、虐待された人は親になっても自分の子どもを虐待するという議論も、自分の変化によって変えることは可能なのです。
多くの虐待サバイバーがその異議を立証しています。

虐待サバイバーたちが多くの変化を自分の中に取り入れたという努力がわたしには見えます。
とても多くの苦労や絶望感とも戦いながら、彼らは変化することで連鎖を断ち切ってきたのだと思います。

過去がどうあれ、いまこの瞬間の生き方によって、未来は変わります。
時間という枠の中では地続きではある過去といまと未来は、必ずしもつながっていくことではありません。

最初に話した予期不安というものも同じです。
過去からの経験で同じことが起きるのではないかという不安も、必ずしも同じ状況で同じことが起こることはありません。

過去と今と未来を分けていき、変化を恐れず今をしっかりと生きることを心がけていくことが重要です。

わたしはいまを生きるために生きている

わたしたちは過去を生きているのではありません。
過去を再体験するフラッシュバックも、一番最初のフラッシュバックと最近のフラッシュバックでは違うものになっていませんか?

違うものになっている理由は、今というものが過去から変化しているからです。
最初のフラッシュバックはただ恐怖におびえていました。
しかし、繰り返し体験してきたことでいまの自分が過去を受け入れたり受け止めたりすることができるようになってきたからかもしれません。

わたしは過去にとらわれたときも、いまの状況をひとつひとつ確認することで「過去を生きているのではない。今ここでわたしは生きている」という事実を確認しています。
また、予期不安も「必ずしもその状況に陥るとは限らない、起きるか分からないことを考えるよりもいまをどう生きていくかに焦点を絞っていこう」と考えています。

時間軸の上では過去といまと未来はひとつに続いているものです。
しかし、その時間の中で同じ自分は存在しません

常にアップデートされている自分しかいません。

わたしはどう今を生きて、明日の自分をどうアップデートするかを考えています。
それは過去と向き合うことなのかもしれません。
それは未来をどうしたいかを考えることでもあります。

ただ忘れないのは、いまのわたしがどう生きるかということです。
過去や未来のためにできるのはいまのわたししかいません。

不安になるためにわたしは生きていない、よりよい自分になるために生きている…。

今日もそう思いながら、いまを生きています。


スガカオル

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