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健全な自己愛

スガカオルです。

こんな記事を読みました。

わたしは自己肯定感が高められると思っていません。
過去記事にそのことを書いてますので、よろしければこちらもお読みいただければと思います。

はじめに紹介した記事の中で健全な自己愛について触れています。
そこの部分は「めっちゃそれ重要!」と共感します。

なぜ健全な自己愛が大事なのか、わたしの体験を踏まえてお話ししていければと思います。

自己愛は自分を大事にするチカラ


わたしは自己愛というものが乏しかったです。
特に衝動的な自傷行為を繰り返していた頃など、自己愛など微塵もなく、持っていたのは自己破壊行動の衝動だけでした。

自己破壊行動は自分の消滅へと進めていきます。
それすらも気づかずに衝動的な自傷行為に明け暮れていましたね。

自己破壊行動というのは自らをめちゃくめちゃに壊していく行動です。
自傷行為だけではなく、対人関係の破壊や男性依存から自分の身体を傷つけることも自己破壊行動に当てはまります。

健全な自己愛を持っている人は、自分の心と身体を大事にできます。
そのために自己破壊行動をとらずに、自分にとって有益な関係を築くことができるし、自分を傷つける行為などしません。

健全な自己愛を持っていると、適度に自分を大事にできる他、自分の周りの人も大事にできる人が多いと感じます。
周りを大事にすることが結果的に自分を大事にすることにつながってくることを知っているのでしょう。

不健全な自己愛とは

反対に不健全な自己愛を持っていると、周りの人は自分にとっての駒としてしかみれていません。
そのためにこんな感情を抱きやすいのです。

こんなに私がやってあげたのに、それなのにあの人はひどい!
わたしがこれだけやったのだから、あのひともそれに似合うことをしてくれて当然だ!

これでは自分勝手な自己愛としか言えません。
健全な自己愛でしたら、周りの人も自分にとって大切な存在であることを知っているのですから。

不健全な自己愛を持っていると、常に自分が1番で大切にされて当たり前の存在と思い込んでいます。
自分の思い通りのことを周りは言ってくれて当然と思っているのです。

自分のために周りの人が存在しているという感覚で人間関係を形成しています。
それでは対等な人間関係を築くことができずに諍いの絶えない対人関係となります。

その場合には自己愛性パーソナリティ障害になっているかもしれません。
しかし、この自己愛性パーソナリティ障害は改善することが難しいです。

それもそのはずです。
自分にとって都合の良い状態を続けたいと願っているのですから。
というふうに書くと自己愛性パーソナリティ障害の人からの批判を受けそうですが。

自分らしさを取り戻すために

自分の状態を受け入れることがパーソナティ障害の改善のスタートです。
問題行動をやめる努力は必要です。

それがどんなに自分を助ける行為であっても、実は自分を陥れている状態だということを後から気付かされるのです。

健全な自己愛も、境界性パーソナリティ障害ならまずは自分を傷つける行為をやめることからスタートしていきます。
自分を傷つけなくても大丈夫な自分と向き合うことになります。

傷つけなくても、わたしはわたしだという感覚を身につける必要があります。

パーソナリティ障害の問題行動は依存症の問題行動とよく似ています。
その問題行動を繰り返しているときには気づかないのです。
あとからボロボロなって初めて、自分の問題に気づく点でとても似ています。

不甲斐ない自分でもできることがあることに気づくことは健全な自己愛を身につける作業です。

不甲斐ない自分を丸ごと愛せることこそ健全な自己愛といえます。

人は完全な存在ではありません。
私自身も完璧な人格者ではないですし、そんな人間を目指していません。

それでも不甲斐ない自分ではあるけれど、完全じゃない自分もまたそれはそれで愛しいという感覚が健全な自己愛と言えるのではないでしょうか?

それではまたお会いしましょう。


スガカオル

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