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ヲタクせずしてプロたりえず(美容の先生からの学び)

こんにちは!

言いたい事はタイトルで言ってしまっているのですが、最近感じた「プロとは何か?」という話です。

詳しくは言えないのですが、4月から化粧品というか美容部員というか美容教育というか、ざっくりそっち系の人達と仕事で関わっています。

化粧品会社で働いた事がある人はイメージがわくと思いますが、いわゆる「先生」方を交えた月1ミーティングです。

なので、まだ先月と先週の2回ですが、非常に学び多き時間になっています。


ちなみに本日の趣旨とは関係ないですが、ミーティングするだけでめちゃくちゃ元気貰えるんですよね。

明るく楽しく面白い

この3つ、とーっても大切な事だと思います。
しかめっ面して、暗くて、みんな楽しくなさそうに仕事していたら…そんな所にずっといたくはないですし、そんな環境から生まれるプロダクトにも伝播しそうです。

仕事でしんどい、辛い事があるのは当たり前で、それも踏まえて笑って楽しく向き合えるか。ミーティング1つとっても、組織の在り方としてめちゃくちゃ重要だなと思いました。何より元気になるので、また早くその人達と仕事したい/話したいなって思えます。

奇しくも、その先生方とのミーティングと同じ日、知人の社長とランチしまして。彼が言っていたのは

「社長は明るくなきゃダメ。暗い社長が組織を大きくできるわけがない。」

考え方はいろいろありますが、私は彼の言わんとする事にとても共感しました。

自分も決して陽キャタイプではないですが、やはり明るく楽しい環境は居心地が良いし、パフォーマンスが上がるし、何より頑張れます。せっかくなら楽しくワイワイやりたいですよね。

やはり明るさって大切だなぁ〜と。


珍しく本題前に長々と書いてしまいましたが、そんな明るく楽しい先生方から学んだ「プロとは何か?」について書いてみます。



先に結論

「ヲタクせずしてプロたりえず」


それでは、本文いってみましょう!


熱量とはディティール

「この人熱量高いなー!」って思う事ありませんか?

「熱量」と言っても、いろいろなパターンがあると思います。

  • ひたすらに声とリアクションが大きい

  • しつこい、めちゃくちゃしつこい

  • ずーっとその話だけしている

  • その話になると止まらない

  • とにかく細かい、こだわりが細かい

などなど。

今回私が先生方から感じたのは、熱量という名の細かさです。

実際にコスメを手にしながら会話をしている時や、店頭の美容部員の話になった時など、息を吐くように超具体・ディティールの話をするんです。

口紅の容器の内側の1パーツについて、メーカーの意図はこうだろうけど、普段ポーチで他のアイテムと一緒に持ち歩くユーザー目線て見ればかくかくしかじか…

美容部員の接客シーンの話になると、議論でなくもはや寸劇で、中川家や友近を思わせるような、細かい再現VTR。(先生方はしっかり笑いも入れてくる所がさすが)


もうずーっと細かいんです。話が超具体的。

よく抽象と具体を行き来せよ、みたいな話があります。これには思考訓練や業務上でそういうコミュニケーションが必要だったりするわけですが、大体「出来るようになろう」と言われるのは、具体⇆抽象の変換の部分です。

その前の前提として、「そもそも、お前どれだけ具体的に語れんの?」という問いは重要だと、先生方を見ていて思いました。

自分がマネージャーや経営の立場で、ちょっと商談同席したり、お客様と直接話したり、メンバーと密にコミュニケーションを取っているからと、現場の事を理解した気になってはいけません。

現場で起きている事や、お客様の行動と思考、一挙手一投足を具体的に語れるか?

そしてこれは現場に貼り付いていれば分かるわけでもないです。現場やお客様の機微に興味を持って、共感したり喜んだり怒ったり…そこに感情が乗って、初めて深くまで見えてくるものだと思います。

長くなりましたが、こういう細部までのこだわり具合こそ、熱量と言えるのではないでしょうか。

先生方を見て、熱量とはディティールの事だな。なんて新たな視点を発見できました。

お客様のために本気で怒る

細部へのこだわりに加え、誇り・責任・使命感のようなものが加わると、プロになるんだと思った話です。


先生方を見ていて、かつて現場で働いていた頃や、全国の店頭イベントの応援に行った時の事を思い出しました。

自他共にプロと言われる美容部員や先生達は、共通して「お客様のために本気で怒る」という特徴があります。(私調べ)

相手が上司だろうが、もっと上の人達だろうが、時には社長とのコミュニケーションの機会でさえ、「私達が向き合っているお客様の本当の声は、こうだ!だからこうすべきではないか?」と本気で意見をする人達ばかりでした。

そこには、自分が一番お客様の事を分かっているし、向き合っている、そしていつでもお客様のために思考・行動している。そういう誇りや自信があるからこそ、「本当の生の声を知ってほしい!」と熱が入って、相手が誰であろうと、強く伝えようとするのだと思います。


お客様主語で本気で怒れる人は、それだけ相手の立場に立ったり、相手を想像してコミュニケーションが取れる人です。

なので、そういう人達は大体、経営やビジネス的な観点では、現場とは視点や判断が変わる事なんて分かっています。それを承知のうえでお客様の声を代弁して、怒れるんですね。「上は分かってねー」というただの愚痴ではないです。

組織をマネジメントをする際に、こういう「面倒くさいことを言うメンバー」を無視しては絶対にいけないと、私は思います。

一方で、口では「お客様が〜」と言いつつ、裏にある「誰のための発言か?」の主語が自分の場合は、保身のためにお客様の言いなりになっているか、盾に使っているかですね。こういう人は、すぐに分かりますよね。

お客様のために社内へ本気で怒れる人。それも上司や役職者に対して物申す人材は、組織にとってめちゃくちゃ貴重です。

無意識にそういう声やメンバーをブロックしていないか?定期的に自問したいです。

という事で、先生方を見て思い出した、プロと呼ばれる美容部員や先生達はお客様のために本気で怒れる人という話でした。


ヲタクせずしてプロたりえず

以上のように

  • 病的に細かいこだわり

  • お客様のために本気で怒れる 誇りや自信

の2点を、楽しく突き詰めている人達。これはもうヲタだろうと。

私の知っているヲタク達は、ハマったものをとにかく愛していて、誇っていて、ずっとその事ばかり考え、とにかく細かい。そういう人種です。

先生方を目の前にして、完全に化粧品 & 美容接客ヲタクだなと感じました。これがプロだなと。

自分も小手先だけでプロぶっていないか?その事に異様なほど細かく、そして他者のために怒れるほど気持ちも乗せて、沼に浸かっているか?

何かのプロになるのであれば、まずはその道のヲタクになれ。先生方から勝手に受け取ったメッセージです。

いやー響きます。胸に刻んで、自問自答していこうとおもいます。

ではまた🔥

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