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旅路

昨夜、Мステで初めて藤井風の「旅路」を聴いた。本人が歌っているわけではなくて、ピアニストが弾いていたのだけれど、軽やかでグルーヴィなメロディーが心地よくて、今日改めてYouTubeで聴いた。

MVではなくて、報道ステーションの特集で歌っているやつを観た。動画ではコロナ禍にある母校を訪問していた。藤井風は岡山のひとだったんだね。むかし結婚していた男性も美作のひとだったので、なんだか親近感を覚えた。ゆらゆら身体をくにゃくにゃさせながら話す彼の岡山弁は可愛かった。

もうコロナ禍という言葉は、私の中でブームを去っていたし、自ら進んで思い出そうともしていなかった。ガラガラの教室の後ろのホワイトボードに、マスクを着用した彼は後輩達へメッセージを書いていた。全部は見えなかったけれど、「色々あるけれど~」から始まる文だった。

その動画の後に、おすすめで藤井風の母校の岡山城東高校の合唱が出できたのでそれも観てみることにした。ソプラノが歌い始めるや否や、涙がほろりと落ちた。何を思って流れた涙だったのだろうか、たくさんの想いが詰まった歌声に飲まれたのだろうか。

当時高校生だった生徒たちは、皆卒業したことだろう。

卒業、おめでとうございます。

年に一度は、私だって学生だったということをちゃんと思いだしてもいいのかもしれない。今年で30だけど、そんな数字は関係ないと思えるくらいに、脱皮をしたみたいに新しい心に生まれなおした気がした。


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