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人生、案外、思い通り。

 ぼくはいま、幸せだ。

 近所のとんかつ屋さんに一人ふらりと入って、サクサクのヒレカツ定食を食べた。ラジオから野球のナイター中継が流れてきて、そのあと、1990年代のアイドルの歌声が耳に届いてきた。なんだか知らないが、小学生だった頃、両親と一緒に地元の長崎から大分に旅行中の深夜のドライブが光景が脳裏に浮かんだ。考えるともなく、なぜだか、その当時の親父と母親はどんな気持ちで働いたり、家族をやっていたんだろうと思いを馳せた。だからなのか、なぜだかいま、ちょっとセンチメンタルな気分になっているようだ。

 本題に戻って、「なにが幸せなのか」というと・・・、とその前に、もうちょっとだけ、ぼくの恥ずかしい話に付き合ってほしい。

 ぼくは昔から、いわゆるビジネス書や自己啓発書と言われる本が好きだ。どのくらい昔からかというと、高校生のときには竹中平蔵さん、大前研一さん、神田昌典さん、本田健さんたちの本を読んでいた。(・・・変態だな、いま思うと)そういう本のなかに、(ちょっと怪しいかもしれないが)「未来のじぶんを克明にレポートする」というものがある。どういうことかというと、(2016年当時に)

 「いまは2017年8月25日です。いまぼくは、フランスにいます。美術館でたくさんの芸術作品を観て回って、いまは南フランスの自然いっぱいの場所でこの音声を収録しています。云々かんぬん…(以下、10分くらいしゃべり続ける)」

 「えっ、別に普通なんじゃない?」そんなふうに思われる方もいるだろう。その通りだ。海外で時間を過ごし、音声を収録するくらいなんてことない人も少なくないかもしれない。だけど、ぼくにとってはありえないことだった。(少なくとも、ぼくの頭のなかではそうだったということでもあるが)大学2年生のときに韓国や中国に行って以来、14年も海外に出たことがなかった。さらには、毎日のように人と会う仕事をしている。さらにフリーランスで仕事をしているから、お金のことだってめちゃくちゃ心配だ。それが思い込みであれなんであれ、当時のぼくにとっては、確かに無理なことだったのである。

 それが・・・


 2017年7月10日には、「みなさん、こんにちは。末吉です。いまここは、フランスのニースにいます。海がとってもきれいです。云々かんぬん…」と実際に話していた。1年くらい前に、ふざけ半分で話していたことが、そっくりそのまま実現していたのである。そして、しみじみと思っている。

 「人生は案外、思い通りになるもんだなぁ」

 もちろんいまでも、まだ実現していないことや思い通りになっていないことだって山ほどある。なんなら、そっちのほうが多いくらいだ。でも、5年前、3年前にくらべると、ずいぶん思い通りの人生に近づいている。ゆえに、

 ぼくはいま、幸せだ。

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