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AirHelpという神サービス

2019年10月末、僕ら家族のプラハ〜ハンガリー旅行の帰国便は、ブダペスト〜ドーハ〜成田という行程でしたが、ブダペスト発ドーハ行きの航空機が大幅に遅れて、ドーハから成田への乗り継ぎが予定の時間に間に合わず、成田へのフライトは翌日の便に変更されてしまいました。そしてその晩(深夜)はドーハにてカタール航空が手配したホテルに宿泊することになりました。でもこれはこれで素晴らしいホテルと食事だったので、その対応自体にクレームは特にありませんでした。
今回のこの旅行には、旅程管理アプリのTripCaseというものを使っていたのですが、帰国後数日たってから、TripCaseから不思議なメールが届きました。そこにはこんな一文が書かれていました。

「Because of this delay, you could be entitled to $665」

「この遅延により、665ドルの資格が得られる可能性があります。」ということでした。更に読むと「最終目的地に3時間以上遅れて到着した場合(乗り継ぎ便に乗り遅れた場合でも)、パートナーのAirHelpに補償を請求することを検討してください。」とあります。

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えー、そんな都合良いことある?
詐欺か何かの宣伝かなーと思いつつ、それでもどうしても気になったのでネットで調べてみたら、案外前からあるフライトの遅延やキャンセルついての何らかの会社のようです。気になる気になる、、、AirHelpってなんだろーーー???

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AirHelpとは?

AirHelpは2013年1月に現在のCEOであるHenrik Zillmer、同じくCMOで以前はMoshi Monstersに勤めていたNicolas Michaelsen、Greg Roodt(現CTO)によって設立された。後にこの創業者3人にPoul Oddershede (CFO)とJennie Tostが加わった。Skype 初期の投資家で起業家のMorten LundがAirHelpの取締役会を率いている。
wikipedeiaより

EU諸国のフライト問題、EU出発便、及びEU内の航空会社によるフライトのキャンセル及び遅延に対する補償が定められている「EU261法」という法律に基づいて、正当な賠償金を申請することを代行してくれるサービスらしいです。(アメリカのフライトについても対応しているらしいのですが、内容はEUのものとかなり違うようです)

サービスを利用するにあたり、必要となるのは以下の情報です。
①遅延もしくはキャンセルとなったフライトの詳細(便名、航空会社名、日付)
②搭乗者名(同行者がいた場合は一緒に請求可能、但しそれぞれの署名を送信する必要があり)
③ブッキングナンバー(航空会社が指定している6ケタの英数字)
④キャンセルや遅延の理由と連絡を受けた時期
⑤e-ticketのデータ(PDF等)
⑥本人確認書類(パスポートのコピーや自筆サインを求められる場合もあり)

なるほど。。。

結論からいいますと、AirHelpを使って僕は1170(家族3人分合計)の賠償金を得ることができました。

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受け取れる賠償金€1170は家族3人分なので一人あたり€390(約47000円)。チケットを購入したときは一人あたり往復約130000円くらいだったので半額に近い金額が戻ってきたことになります!(ちなみに実際の賠償金総額は€1790ですが、その35%の手数料€630がAirHelpの報酬となります。明細の€1160とメールの€1170に差額がありますが下記に記載したAirHelp+のメンバー登録料になります。)

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実際に使ってみて、AirHelpってほんとうにプロだな!と思える頼りがいのあるサービスなのですが、いいと思われるところをまとめてみるとだいたいこのようになります。


すべての手続きがオンライン上で行われる
アプリやWEBサイト上ですべてのやりとりが行われます。クレーム申請に必要な基本情報(遅延した時の理由や状況、e-ticketのNo、パスポートNo.等)はもちろん、クレーム申請用紙への自筆サインなどは専用用紙にサインしたものを写真にとってアップロードするなどして、煩雑な書類の用意やそれを郵送するなど一切する必要がありません。WEBサイトのアナウンスにしたがって、入力していけば簡単に完了します。もし書類に不備があった場合もすぐにその旨連絡があり、進行は無駄なく迅速にすすんでいきます。

◎完全成功報酬性なので利用者の費用負担リスクがゼロ
クレームを航空会社が承諾して賠償金が行われた場合にのみ、手数料35%を取る完全成功報酬制のため、賠償が行われなかったとしても、その間の作業コストをAirHelpから請求されることはありません。またAirHelpは航空会社に対して裁判を行う場合もあるらしいのですが、仮にそうなった場合も弁護士料含めそのすべての費用も請求されることはありません。AirHelpのサービスを利用するについて利用者の費用負担リスクがゼロなのです。

適用範囲内であれば殆どの場合、賠償金を受け取れる可能性がある
一般市民にとって法的な問題は取り扱いが難しい。訴えが妥当かどうかを調べるのも一苦労。。AirHelpは「フライトに関する損害賠償権」の1点に絞ることで、扱う問題や手続きの単純化に成功し、完全にそのノウハウを獲得しているプロです。条件を満たした適用範囲内であれば、かなりの高い確率で権利を行使できる(賠償金を受け取れる)らしいです。さらになんと過去3年間に発生したフライト遅延やキャンセルについても申請可能。なんと頼もしい!

進捗状況がいつでも確認できて安心
こんなふうに随時メールで頻繁に進捗状況を伝えてくれます。進捗が今どうなっているかモヤモヤすることが少ないので精神衛生上もとてもよいです。

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成功時の入金がスマート&爆速
そして、無事にAirHelpが賠償金受理できた後、自分の日本の銀行口座に振り込まれるまでが爆速です。サイトには3〜5日内の表記があったような気がしましたが、僕の場合は入金処理を行ってから実際の入金までが半日もかかりませんでした。これは驚きです。国際間のサービスなのでそのあたりはなんだかんだけっこう面倒なのかなと思っていましたが、振り込まれる日本の銀行については、国際標準化機構によって承認された金融機関識別コードの標準書式(ISO 9362)の「SWIFTコード」を使うことにより、まるでクレジットカードでオンラインショッピングするくらいの感覚で申請ができます。もちろん押印や入金に関係のない無駄な設問がまったくなく、とってもクリーンでクリアです。

その他もいろいろ嬉しい
賠償金受理時にAirHelp+の登録(有料€9.9)をすれば、今後1年間のAirHelpサービスが無料。招待コードを使って友達がAirHelpを使った場合、€10のボーナスが出る…などなど。

とにかく、AirHelpは多くの欧州の国際便フライトを利用する人にとっていざとなったときに本当に頼りになることができる素晴らしいサービスです。感動的ですらあります。過去にEU内で3時間以上の遅延やキャンセルを経験した方は、過去3年以内であれば遡って申請可能なようなので、以下のリンクから是非トライしてみてください!

AirHelp

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