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披露宴の接触感染、どう防ぐ?手袋はどう使えば効果的?


結婚式における新型コロナウイルス感染対策の記事、第4弾となる「結婚式の◎◎感染、注意するポイントはここだ!」シリーズ、今回は披露宴での接触感染対策について考えてみます。

接触感染がどのような仕組みでおこるのかについては、このシリーズの記事を読んでくださっている皆さまは、もうご存知かと思います。

接触感染はウイルスが、「手と物」から「口・鼻・目の粘膜」を介して体内に入ることでおこる感染経路です。
この接触感染対策の基本的な考え方は、挙式編と同様ですが、披露宴は、ゲストやスタッフが、様々な物に手で触れる機会が、挙式に比べると格段に増えます。

接触感染に対する対策は必然的に多岐に渡りますが、この記事では、接触感染を特に気をつけるシーンごとに、対策を考えていきたいと思います。

1、お料理に関わる接触感染は、素手で触るタイミングと手袋に注意

披露宴の中で、最も感染リスクが気になる人が多いのが、お料理に関する場面だと思います。

【お料理に関わる、接触感染に注意する場面】
・素手で食べる時
・カトラリー類、お皿、グラス
・共用のトング等

まず、お料理に関わる部分で接触感染を最も注意をして欲しいのは「素手」で食事をする場面です。ゲスト自身が(汚染されているかもしれない)手で食品に触れたり、顔を触ったりすることで、粘膜からの接触感染を起こす可能性があるからです。
披露宴結婚式であれば、素手で召し上がっていただくような、パンやサンドイッチ類などを提供する場合には、テーブル上にも手指消毒剤等を設置して、ゲストが手を清潔にできるような手段を整えることが対策の一つとして考えられるでしょう。

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また、西洋料理の場合、カトラリー類やグラス類は洗浄後、クロス等で磨いた上でテーブル上に前日もしくは当日にセッティングを行う場合が多いのではないでしょうか。これには、準備の際のスタッフ側の注意が必要です。
スタッフ自身の手を清潔に保った状態で作業を行うことと、準備中の会話などで飛沫が付着しないように配慮をして、衛生的な管理を心掛ける必要があります。

そして披露宴中は、様々なスタッフの手を介してお料理のお皿が一皿ずつゲストへ配膳されます。この際にもすべてのスタッフは手指を衛生的に保つことが重要です。万が一ウイルスが手に付着をしたとしても、こまめな手洗いによりウイルスの付着の連鎖を、より狭い範囲で断ち切ることができます。

この時に注意して欲しいのは「手袋」です。
白手袋は、ウエディング業界ではよく目にするアイテムですよね。
しかし白手袋には、丁寧な印象を与える効果はあるかもしれませんが、感染リスクを低下させる効果はありません

考えてみましょう。
ここに、ウイルスがお皿の裏面にべっとりと付着している、お魚料理の皿が2枚あるとします。
お客様はお料理を全て召し上がられました。

◆スタッフAは白手袋をしてお魚料理のお皿を下げ、そのままの手袋で、お肉料理のお皿を運びました。
◆スタッフBは素手でお皿を下げ、アルコールで手指消毒を行ってから、お肉料理のお皿を運びました。

この場合、スタッフAが運んだお肉料理のお皿には、手袋を介して、ウイルスが付着してしまう可能性があります。
しかし、心理的には、手袋をすることで感染対策をおこなっていると錯覚してしまうのです。
これが手袋の最も大きな弊害ですので、ウエディング業界で気を付ける必要があることの、ひとつだと思います。
ウイルスを広めない為に、本当に必要なことは何かを、ひとつひとつの行動を掘り下げて考えていくことが大切です。

2、ゲストテーブル周りの接触感染は、椅子の清潔を保って

ゲストが着席をして、最も触れる機会が多いのが、テーブル周りの物。
どんな物に注意をすれば良いのでしょうか。

【ゲストテーブル周りの接触感染に注意する物】
・椅子
・テーブル(テーブルクロス)

テーブル周りで最も気をつけて欲しいのは、椅子です。
ゲストもスタッフも触れる機会が多いため、汚染される危険性が他のものに比べて高く、また、披露宴では入退場やスピーチ、映像上映などゲストが様々な方向を注目する際に、無意識にイスに触れて位置を調整していることが多いからです。イスの背もたれや、座面のフチなど、手を触れる位置を中心に、清潔を保つことが安心につながります。

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なお結婚式場やホテル等で使用している椅子は、布製の座面を使用していることも多いと思います。ひとつの参考としてですが、香港の研究チームによると、新型コロナウイルスが布に付着した場合、1~2日間の残存を認めたそうです。しかし、そのことが必ずしも感染の危険性を示すものではありません。イスが直接、顔や粘膜に触れるような使用方法をしなければ、あまり神経質にならなくても大丈夫なのではないかと思われます。

また、テーブルに関してですが、披露宴の場合は布製のテーブルクロスを使用することが多いと思いますが、使用毎に洗濯が行われていることが殆どです。こちらも使用毎の洗濯が行われていれば、感染リスクについては、さほど気にする必要はないと思われます。テーブルクロスを掛けないような机を使用している場合は、イスと同様に手で触れる位置を中心に清潔を保つことが大切です。

3、お手洗いの接触感染は、外側がカギ

新型コロナウイルス感染症に関して、排泄物が感染源となりうるかは明確には解明されていない様ですが、新型コロナウイルス感染症以外にも、食中毒ウイルス等が排泄物からの接触感染をおこすこともあることから、対策を行うに越したことはないでしょう。

【洗面所で接触感染に注意する場面】
・トイレのフタ
・ペーパーホルダー
・個室のドア
・出入口のドアノブ
・ゴミ箱のフタ
・蛇口
・ソープディスペンサーのポンプ

個人的にお勧めしたいのは、お手洗いにドアがある場合は、ドアの外へのアルコール消毒液の設置です。せっかくきれいに洗面所で手洗いやアルコールで手指消毒を行っても、汚染されているドアノブに触れて外に出ると、手が再度汚染されてしまいます。
そのため、お手洗いの外にアルコール消毒液を設置することは、有効と考えます。

4、危険が多いところはマイク?!

そのほか、披露宴で接触感染のリスクがある場所としては、以下の場所が考えられます。

・マイク
・会場の出入口ドア

まず、使用後のマイクは飛沫が付着しているため、後に使用する人が安全に使用できるように、都度差し替えか消毒をすると良いでしょう。ただし、その際には、使い捨て手袋を着用の上、実施後には手洗いを必ず行うことを忘れずにしましょう。

また、会場出入口のドアについては、多くの人が触れる可能性が高い場所となるため、定期的な消毒が効果的に行われると安心です。なお、BIAのガイドラインによると手袋を着用したスタッフの開閉が推奨されていますが、手袋装着時の注意点については、前述のお料理に関わる接触感染の項目と同様となり注意も必要です。消毒以外の方法として、換気という意味でも、ゲストが出入りする入口を開放しておき、パテーション等で内部のプライバシーを守るという方法も、場合により効果的かもしれません。

5、接触感染の最終予防は、自分で守るしかない

接触感染を予防するには、手洗いが最も重要で、手洗いが行えない場面ではアルコールでの手指消毒がその役割を代替してくれます。これは他人が代わって行うことはできず、個々の意識が大切となってきます。

最近では携帯に便利なアルコール手指消毒剤のジェルタイプ等も販売されていますので、効果的な使用方法をそれぞれがマスターをして、自身の安全を守ることが接触感染を防止する最善策と言えるでしょう。

アルコール手指消毒剤【ジェルタイプ】の正しい使い方

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