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披露宴の飛沫感染、どう防ぐ?やっぱりチームワークが大切だよね

シリ―ズ第三弾は、いよいよ披露宴編です。
結婚式の中で、もっとも多くの人数が集い、また、時間としても多くを占める披露宴。披露宴という場は、食事が提供されることから鼻や口が防御しずらく、感染に対する対策が重要となってきます。

そのような披露宴での感染対策の中で、今回は「飛沫感染」にポイントを絞って考えていきましょう。

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1、披露宴での飛沫感染リスクが高くなるのは、人と人とが関わるシーン

披露宴における飛沫感染のリスクに触れる前に、まずは、披露宴の特徴について、もう少し詳しく考えてみます。
披露宴には、以下のような特徴がありますね。

・ひとつの空間にゲストもスタッフも多人数が集う
・コース形式で食事が提供される場合が多い
・会話を楽しむ場でもある

こういった披露宴ならではの特徴に、これまでの記事で紹介した「飛沫感染」がおこる仕組みとをあわせて考えると、様々な飛沫感染のリスクが潜んでいることが考えられます。

飛沫感染とは、感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込むことで感染がおこる仕組みでした。

飛沫感染においては、当たり前ですが「飛沫」が全ての感染元なのです。
その「飛沫」は人が発するものですし、飛沫感染は「他の人」が吸い込まないと起こりませんので、飛沫感染は、基本的には、人と人とが接するシーンで起こりうるのです。

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そのような理由からこの記事では、「誰と誰が」という視点で飛沫感染のリスクがあるシーンについて考えていきたいと思います。

2、ゲスト同士での飛沫感染は距離と換気に注意

・近い距離での会話や食事 
・お酌
・ご挨拶回り
・迎賓や送賓時の行列

ゲスト同士での飛沫感染を考える際に最も重要なのは、人と人との間隔と換気です。

飛沫は口や鼻から放出されると、重力に従って地面に落ちたり、乾燥をして消えてしまうため、飛沫の状態で空気中にいるのは1mくらいと言われています。披露宴という場では食事が提供されるため、ゲストはマスクを外し、また、通常席は固定されておりそこで2~3時間という時間を過ごすこととなります。
そのため、この席と席との間隔を保って飛沫が直接吸い込まれないようにする事は最も重要になってきます。

ただし、会場のキャパシティーやテーブルの大きさなどによっては、この距離を保つことが困難な場合も当然あることでしょう。

ここで大切なのは、何が何でもソーシャルディスタンスを保たねばならないという固定概念から少し離れること。距離が保てないのであれば、例えば、透明なアクリル板等の遮蔽により飛沫を遮断する工夫を取り入れることも可能です。

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また、いちど、距離を保つことが本当に必要な間柄かも見直してみましょう。例えば親族など家族単位の出席であれば、家族同士で対面で座っていただく工夫も可能です。多くのご家庭では、ご自宅では、対面でお食事をされているのではないでしょうか。

席でのお食事以外でゲスト同士が近い距離になるシーンとして、お酌やご挨拶回り、迎賓や送賓時の行列などがあげられます。このようなシーンでは、マスク着用の配慮や協力をご提案してはいかがでしょうか。またこのような場面では、スタッフが積極的に介入してサポートすることで、スマートな進行となる場合も考えられます。

そして、距離を保つことと共に、換気を励行することは飛沫感染のリスクを減少させてくれることが分かっています。窓のある会場であれば、定期的に換気の時間を設けることが可能ですし、窓が無い会場の場合でも空気の流れが保たれる様に、ドアの開閉やサーキュレーター等を使用して調節する工夫をされてはいかがでしょうか。

3、ゲストとスタッフでの飛沫感染はお料理サーブに注意して

・お料理やドリンク提供
・お料理説明

ゲストとスタッフの場合、通常披露宴において長時間の関わりはありません。
しかし披露宴ではコースでのお料理提供が多く、短時間でも複数回の関わりがあり、またお料理サーブ時には近づく必要があるのも特徴ですので、対策は必要です。

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披露宴でゲストとスタッフが近い距離になるシーンとしては、お料理の提供時が最たるところです。

お声がけや料理の説明をする際にはゲストとの距離を意識することを、全てのスタッフが注意を持つように意識共有とシュミレーションをしましょう。
また代替案として、詳しいお料理の説明は司会者がマイクを通して行ったり、メニュー表を今までより詳しい解説を書き加えることで、お料理説明を補うなどの工夫も可能です。

地域の感染状況や新郎新婦と相談の上ではありますが、スタッフがマスクの着用を行うことも推奨されている対策です。

4、余興は根回しが肝

・スピーチ
・余興
・司会者

ここまで考えてきた飛沫感染のリスクは、基本的いは1対1のシーンを想定していましたが、披露宴には、1対大勢、もしくは少数対大勢、というシーンもあります。
主にマイクを通して話をしたり、出し物などのイベントを行うシーンが当てはまりますが、そのようなシーンでの飛沫感染として重要なのは、ここまで同様に距離と換気です。

通常の会話と同程度で行われる祝辞やご友人のスピーチ、司会者の司会進行に関しては、マイクを通すという特性からも、他の人と近距離で行われるという状況は考えにくいため、今まで通りの対応で飛沫感染に関しては問題ないことが多いのでは無いでしょうか。

ただ、余興に関しては、内容により対策が必要となる場合が今後はありそうです。

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大勢が大声を発したり、動き回ったりする内容では、感染対策への配慮が必要となるでしょう。
演者とゲストと十分な距離が保てる空間の確保や、換気の励行などが考えられますが、対策が難しい場合には、他の方法での実施の可能性も視野に入れる必要がありそうです。

新郎新婦と相談の上、余興のご担当様には早めの説明と、事前にお願いをしていくことが大切です。

5、飛沫が飛んだ食品を食べても感染はしない?!

まだまだ誤解を持っている印象が多いのが、食品を介する感染。
新型コロナウイルス感染症が日本で問題となり始めた時に「ビュッフェ」のシーンでの感染が取り沙汰されたことから、食品と感染を結びつけている人も多いのではないでしょうか。

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しかし、現時点で厚生労働省も、“新型コロナウイルス感染症の主要な感染経路は、飛沫感染と接触感染であると考えられています。2020年5月1日現在、食品(生で喫食する野菜・果実や鮮魚介類を含む。)を介して新型コロナウイルス感染症に感染したとされる事例は報告されていません。”としており、食品を介しての感染は確認されていないのです。
(もちろん感染が起こらないという証明がなされている訳ではありません。)

披露宴における感染リスクを考える上でも「食品を介しての感染は確認できていない」という事実からは、食品そのものからの経口感染より、咳やくしゃみ、近距離での会話などから飛沫が直接かかったり、吸い込んだりして飛沫感染を起こすリスクをより重要視して考える事の方が、効果的な感染症対策と言えるかもしれません。

7、披露宴での飛沫感染はスタッフ間の連携を大切に

披露宴という場での飛沫感染予防は、様々なシーンにおいて、ゲストへの対応方法が大きく変わる可能性があります。
また、多くのスタッフが関わる場でもあるため、スタッフ間の情報共有や、対策の練度を一定以上に保つ必要性があり、多大な労力も必要になってきます。

しかし、披露宴での飛沫感染予防は結婚式における、新型コロナウイルス感染症の最も重要な部分である事は間違い無いでしょう。

スタッフ間で協力をしあい、withコロナの結婚式が前よりもっと魅力的なものとなる様、ひとりひとりが心にとめながら対応していきましょう。

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