Thursday 21.10.2021 From the one you left behind


日付が変わって1時間経過、自分の誕生日になっていたということにまったく気が付かなかった
退勤して帰宅後のいつものルーティーン
生徒に「先生あした誕生日でしょ!?おめでとう!」とちゃんと言ってもらったのに
こんなのは初めてかもしれない
いつも歳をとるその時はoasisとかビートルズとか特別な曲を聴いていたのに
忘れていたなんて
もうそんな歳になってしまったのか

もう何もめでたくない
そうは言っても人からの祝福は確かに嬉しいものだ
だから何だかんだ毎年そわそわして 日付が変わるのを待っていた

いつもの夜と同じように過ごしてしまったというショックを受けて、すぐさまわたしはスミスのUnhappy Birthdayを流した。

I've come to wish you an unhappy birthday
I've come to wish you an unhappy birthday
'Cause you're evil
And you lie
And if you should die
I may feel slightly sad
But I won't cry
君の不幸な誕生日を祝いにやってきたよ
君の不幸な誕生日を祝いにやってきたよ
だって君は悪人、そして嘘つきだ
もし君が死んだら
ほんの少し悲しいかな
でも泣くほどじゃない


「今宵、君の顔の皺が深く、ずっしりと刻み込まれますように」


皺といえばね、わたし先天性で瞼の疾患を持っていまして。眼瞼下垂というのですが。
来月頭には手術をするんです。
5年前とかに自分が眼瞼下垂だということをドクターに言われてからずっと放置してきたツケが今来たようです

瞼がどんどん沈んできて、もう本来見える視界が酷く狭まってきております。目をかっ開くときにできるデコの皺。5年前から本当に嫌でね。しかも先月末から毎日頭痛と軽い睡眠障害に悩まされ、一刻も早く治さねばと思った次第。頭痛がずっと続くのももちろん嫌ですが、なんといっても毎日夢の内容をハッキリ覚えているのが気持ち悪くって。元恋人をメッタ刺しにする夢から醒めてそのまま仕事に行くなんて、誰だって嫌でしょ?

しかし手術なんて人生でしたことがない。瞼のカウンセリングの時点で恐ろしくて半泣きだった。瞼をクパァと切開するためメスを走らせる、その時地震でも来たらどうします。部分麻酔だから意識がずっとある中2時間以上手術をするのだ、勘弁してくれしんでしまう。術後1週間は糸はそのまま、見た目はほぼ"お岩さん"らしい。当然抜糸まで休暇を貰う。
とりあえずは手術したあとの生まれ変わった自分の目元(頑固な一重だったが晴れて二重になるらしい)との明るい未来を想像しておくしかない。



相も変わらず英国には行けない、ライブもない。来年1月のニューオーダー公演は中止になった、クソッタレ

あまりにも喜びがない。
週一で楽しみにしているアニメや特撮じゃダメなんだ
自分が「見る」だけじゃない、完全に空間と一体化できるようなどデカい楽しみがないと。


こんな中普通に仕事をこなす同僚たちが怖い。
というかまず社会人二年目も折り返しで、転職して先生と呼ばれるようになって3ヶ月経ったというのに
まっっっったくもって自分のことを「社会人」だと思えない。バリバリ働く自分のイメージなんて湧くわけがない。ずっとフワフワしている。


今の自分の状態の何が不快でたまらないかって、この「どこにも属していない」感なんじゃないか? 正社員として会社にいるのに、ちゃんと先生するのは楽しいし同僚も基本いい人しかいないのに、なんか空洞なんだよ


「一日の睡眠時間より労働時間の方が長いなんてこの世のバクだろ」
こんなさ、The労働に疲れた社会人みたいなツイートなんかしたくないんだよ。

ああ
ロックシンガーになる努力も、ポルノ作家になる努力も何しなかった、僕の末路はこれなのか。
ならば、やはりまだ「最高の俺」の自我が残ってるうちに死ななければなるまい。これくらいの偉大なる計画くらい成し遂げねばなるまい

今のままでは  フランク・シナトラの「My Way」の歌詞のような最期を迎えられないじゃないか

↑こんなことを毎日のように考えてしまうようになった!何度でも言うがわたしは決して死にたくなどないのに!生きたくてたまらないはずなのに!!

先日は母がわたしのアパートのもとに2泊して世話を焼いていってくれた。母が横で寝ているというのに死のことを考え続けているなんて、最悪だ。こんな自分にはなりたくなかった…

思春期という悪夢!
いつ終わるんだこれは。

誰かを抱きしめたくて、抱きしめられたくてしょうがない
この部屋に自分しかいないのが もう耐えられないのです


哀しいほどに発展途上

大人にならぬまま 自己を確立したくてしようがない

赤いロープで自身を縛ってみても
くたくたの結び目が、まるでパッとしない今の自分を投影しているようで
これでは気持ちよくなれない



ああ貴方、どうか、わたしが人間の形を保っていられなくなってしまったら、その時は貴方の手で戻してくださいませんか
戻してくれるなら誰でもいい 
戻したら とっととわたしの前からいなくなってください


お気づきだろうか、こいつの根暗極まりない、しょうもない悩みごとはただ「寂しい」に集約される。
多分ね、最愛のダーリンでも現れりゃ今にコロッと「いや死ぬとかありえんし!人生たのしー!」とか言うんだぜ。そういう単純なところが僕の可愛いところですよね。

でも今は理想の死のことを考えずにはいられないのだ

Was i still ill last birthday?





「うげえ、読まなきゃよかった!」



追記:誕生日を迎えてから一週間位経ったが、わりと元気でいれている。仕事に行くのはだるいが子どもたちが可愛い。11月末は筋肉少女帯のライブに行く。初めて買った宝くじは総スカンだったが、多分年末ジャンボも買うだろう。ダラダラ生きている、今日も
(31.10.2021)

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