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いつも心に「めでてえな」を ーPOOLO3期卒業制作noteー

2022年1月から始まった9ヶ月間のPOOLO3期期間が先日、終了を迎えた。

これからも人の縁は続いていくのでぶっちゃけ卒業という実感はないが、「卒業」という形で一旦区切ることは目標の更新に繋がっていく。特に価値観のアップデートを目的とするPOOLOの場合は、「卒業」することが重要なんだろうと思う。

「めでてえな」の発見

卒業旅行の夜、さんちゃんとエアビのキッチンで話していて出てきた言葉がある。

※さんちゃんとは、こういう絵本を書いちゃう、とっても素敵な、愛すべきぎゃんかわパーソンである。


さん「ジンバブエ、どう?楽しみ?」

私「実際行ったらいろいろ苦しいこともあるだろうけど、いつもやりたいことができてる自分めでてえなって、思って生きていけたらいいよねぇ!」


さんちゃんがわたしのめでてえな、に爆笑してくれたのが本当に印象的で、アフリカに行ってもあのエアビのキッチンは忘れられない景色になるんだと思っている。
「めっちゃええなそれ〜」と笑ってくれるのがなんだか嬉しくて、ずっと一緒にけたけた笑っていたのだった。

めでてえな、という言葉は、私がPOOLO期間で得られた最重要の価値を私なりに言語化した一つの結果だと思うのだ。

あっけらかんと明るく生きていきたい私をうまいこと表した「めでてえな」を引き出してくれたさんちゃん、さすがであるし、感謝。謝謝。多謝。

めでてえな、の汎用性の高さについて

「おめでたいねえ」という言葉は皮肉で使われることもある。そこまでの皮肉はちょっと嫌だ。めでてえ、と崩すくらいがいい。

なにかいいことがあったらもちろん、めでてえな!と叫ぶことができる。それは単純に「おめでとう」という意味だ。
けれど、良いことがなくたって、ちょっとくらいしんどくったって、自分の捉えようによっては「めでてえ」のである。どんな時も「めでてえな!」と呟くことで、少し自分の幸福度が上がる気がする。非常に助かる言葉を見つけられたと思う。

私はこれから、アフリカの特に何もないところに2年間住むことになる。スーパーが70km先にしかないし、洗濯機なんかなくて服は全て手洗い。お湯なんか出ない。停電断水は日常茶飯事。ジンバブエという国は経済も医療も崩壊しているという表現が正しく、日本の当たり前は当たり前に通用しない世界。

ジンバブエから帰ってきたら、「水道水が飲める!!!」という世界に住めているだけで、幸せ度は爆上がりになることだろう。日本という国に住めて、それなりに選んだ仕事ができて、POOLO生のような好きな種類の人が周りにたくさんいるという世界線は、それだけでジンバブエ人からしたら「おめでたい」に違いないのである。

けれど、それを私は皮肉で捉えたくはない。日本に住んでいたって辛い時は辛い。そんなとき、世界的に見たら豊かな社会に住めていて、やりたいことができている自分のことを、「めでてえな!」と温かく笑い飛ばしていけたらいいなあと思うのである。

POOLOで旅ができて、めでてえな!

めでてえな!はPOOLO生活の振り返りにも使える。

旅好き・ふっかるが集まるPOOLOで、私は旅好きなのに動けないというのが弱みでもあり、アイデンティティでもあったような気がする。というのも、JICA海外協力隊の研修で、4~6月は熊本県人吉から出られず、7~9月頭は福島県二本松からほぼ出られない状態だった。

動けなかったおかげで、7月に人吉でスタディツアーが組めた。たくさんのPOOLO生が人吉に来てくれて、被災地の人吉で頑張る人たちを紹介することができた。

卒業式で、Local Presenter賞も頂いた!これはびっくり。ありがとうございます!これこそ、めでてえな!である。

仲間に出会えて、めでてえな!

1月の時点では、友達もできたらいいなあとは思いつつ、動けない自分の限界もわかっていたので期待としては講義がメインだった。

9ヶ月が終わった今、どうだろうか。

地理的に動けない中でも、地道に毎週1~2人とオンラインで1on1を重ね、最終的に40人以上のPOOLO生と旅をした。

その結果、
一緒に仕事をしたいと思える仲間に出会えた。
2人で旅ができる友人を見つけた。
ジンバブエを訪れてくれるだろう、ばかみたいなふっかるがたくさんいる。

今思えば、素敵な人と出会い続けた9ヶ月間だった。
POOLOでこれからも繋がっていきたい人たちに出会えた自分、めでてえな!

楽しく豊かに生きられて、めでてえな!

POOLOの9ヶ月間を通して、豊かに生きることに敏感になった。迷ったら、わくわくする方を選ぶ。そんな人生がいい。POOLOでは、これから豊かに生きるヒントをたくさんもらった気がしている。

そして今は特に、人生の中でも結構幸せだと思う。やりたいことができていて、どんなに楽しく苦しい未来が待っているか、楽しみで仕方ない。

帰国後の進路やジンバブエでの生活を想像し続けた9ヶ月間でもある。
そんな私が「豊かに生きるってなんだろう」と考え続けた私の結論は別の記事に持ち越したい。お楽しみに!

※2022/9/30 追記!豊かさについて考えた記事は下記↓

卒業制作はこんなところで。

今、卒業制作としてこのnoteを書いている。この9ヶ月間はいろんなことがあり過ぎて、POOLO内・POOLO外の要因が組み合わさった結果による自分の変化があった。書きたいことも溜まっていて一つの記事には到底まとまらない。そこで。

【この直後に連作でいくつかのnoteを出すことを予告します】

卒業制作としては、「めでてえな」の発見があまりにもめでたかったのでこのような内容で完結したいと思う。

その上で、最近考えていることに関する記事をこれから書けるところまで出していこうと考えている。
私としては、訓練も無事に終え、協力隊に行く直前のステータスなので区切りがとっても良いこともある。

この後の記事がどうなるか、自分でもあまり想像できていないけれど、4つほど下書きは溜まっている。これからのnoteに乞うご期待!!

北海道・積丹 爆風の神威岬にて。


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