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2018年の年頭所感を振り返ってみた

毎年、今年がどんな1年になるか?精一杯の注意を払って未来を見通してみようと努力してみている。

社内に向けたBlogで書いた内容から抜粋して、振り返ってみて2019年がどんな一年になるか?想像してみたい。


2018年 念頭所感

2018年
みなさま、あけましておめでとうございます!
本年も、どうぞ宜しくお願い致します。

今年は、どんな年にしたいか?
毎年恒例になりますが、今考えている事について書いておきたいと思います。

今年も結論から行きます。

わからない事にもっと寛容になり、もっと面白がっていきたい
と思っています。


これからの見通し

すでに去年からビットコインなどの暗号通貨は、突如として世の中に認知され始めましたが、もっと急激な変化が起きても全然おかしくないなーと考えています。

経済は、世界的にファンダメンタルズも良く、しばらくは株高が続くと思います。日本も為替に大幅な変更がないかぎり日経平均は大きく伸ばしていく可能性が高いと予想しています。

政治に関しては、特に国際政治に関していくつかの予想外の事件が起きる可能性があると思いますが、国内は、しばらくは大きな変化が無いように見ています。

そんな中、大きな技術トレンドが急激に普及する可能性が今年も昨年以上にあると思います。

モバイル決済
暗号通貨
クラウドファンディング
AI
スマートスピーカー
FinTech
シェアリングエコノミー
電気自動車
ドローン
自動運転
ブロックチェーン

これらはそれぞれの境界線が融けるように融合して、組み合わせたサービスとして普及していく可能性を感じています。

組み合わせる事で、既存の社会システムの維持コストを大きく引き下げるようなイノベーションを生み出していくと考えています。

そもそもすでに世界全体を維持成長していく事を冷静に考えると既存の社会システムをそのまま維持していくにはあまりにも高コスト体質で非効率です。

昨年現金が社会からなくなった中国に行きましたが、現金持ってないから治安も良く現金輸送などの警備コストも大きく削減できて、マネーロンダリングも難しく、徴税も大幅に楽になってと社会全体のコストが下がって社会や経済の効率がめちゃめちゃ上がっているのを肌で感じました。

交通違反の罰金や教育費用も税金もネットで簡単に支払いできる
窓口とかに並んだりしないでいい。

これを見た時に、
「ああ、世界はこっちの方向に向かってくんだな」
と痛感しました。

現金と言う仕組みがもはやコストに見合わないと言うのと同じようにエンジンやガソリンを前提とする内燃機関はコストに見合わなくなってくると考える人が増えてきているのも事実でしょう。

その一連の流れとして、エネルギー革命とセットで電気自動車やドローンがさらに様々な形で普及していくと最近読んだエネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジと言う本に書かれてました。

何にせよイノベーションを通じて、社会全体が既存の仕組みを維持するために支払っているコストを抜本的に切り下げる方向に向かっている事は間違いないと思います。

ただ、一方で急激な普及は大きな軋轢を生む可能性が高く、折り合いをうまくつけていく必要があると思います。

昨年から起きているDeNA、チケットキャンプ、メルカリなど多くのスタートアップへの世間の見る目はこれまで以上にシビアなものだと言う事を十分理解しておく必要があると感じています。

今流行りのサスティナブル(持続可能)な成長という言葉は、未来や環境にかかるのコストも計算に織り込むという意味なんですが、フリーライドはどんどん難しくなっていて、こう言う社会との調整コストも考えた上でこれからはイノベーションの普及を目指していく必要があると考えています。

これは、クラウドソーシングも全く同じだなと思ってます

我々が日頃考えている”新しい働き方”の普及というものに関しては、時代の流れもあり、非常に重要なテーマになってきていると思います。

一方で、拙速な普及を目指すと社会との軋轢が必ず起きると思います。

もちろん、健全な摩擦は恐れる必要は無いですが、こういった社会との折り合いをつけていくための調整コストは必ず支払う事になると言う前提で、僕は確固たる覚悟を持って皆と一緒に一歩一歩大きな変革を起こして行きたいと考えています。


振り返ってみるとどうだったか?

さて、上記が2018年の私の年頭所感でした。

株と経済に関しては、年末にかけて不透明さを増してると思いますし、想像していたよりはマイルドな変化だったようにも思います。

ただ、自分で読んでいてもジンワリと胸に残っているのが、「社会との折り合いをつけていくための調整コスト」という言葉です。

この社会との調整コストが相当高くなっているなという気がするのです。

昨年の民泊新法も、仮想通貨も、ライドシェアも、別にそれだけにとどまらず社会全体がリスクをテイクしない方へ、昨年より大きく動いているような気がしています。

これが、良いか?悪いか?の是非はあまりここで問うても仕方ないと思いますが、この流れから社会全体が分断され、小さな世界の幸せを追求する方向へ向かっている空気を僕自身は感じています。

大きな社会全体の調整コストは割りに合わないので、調整コストが低い中で幸せを追求するということ自体は、過去からもありましたが、昨年も様々な大企業の戦略の議論に入らせて頂く中でも、そういう空気を感じる瞬間が何度かありました。


2019年はXXXな世界になる?

ここからは、僕自身が感じている今のムードとこの1年を予想したいと思います。

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