アラフォー上海留学日記【137日目】
7/12 金
今日も寝不足。雨が降って涼しい朝。上海が涼しいのに私は灼熱の厦門に行くのである。厦門の最高気温をチェックしてみたら40℃だった。死んじゃう。
寝不足で体が動かず、少し遅刻してしまった。今日は遅刻者続出。みんな早くも気が緩んできたな。
今日の授業のテーマが健康と食だったので、昨日の外卖をグループワークでいっしょになったみんなに見せてひと盛り上がりした。ネタとして昇華できてよかった。先生に見せたら、店の名前教えて、絶対に頼まないようにしなきゃと言っていた。
モンゴルから来た愈言は読書が好きとのことで、余华は読んだことあるよ!と盛り上がる。日本のおすすめの文学を教えてほしいとのことだったので、なにを勧めようか。
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先生が、中国語の勉強に必要なのはとにかく漢字だと熱弁している。漢字ひとつひとつの意味を知っていれば知らない熟語も辞書なしで理解できる。中国語でいちばんむずかしいのは初級、なぜなら漢字をひとつも知らないから。中級になれば知っている漢字から意味を推測できるようになる。レベルがあがるほど簡単に思えるはずだ。というようなことを言っていて、すでに漢字を知っている日本人としては、はて…ではなぜ私はこんなにむずかしく感じるのでしょう?という感じであった。
喋れるけれども読解や作文のレベルが低い人と、喋れないけれども読解や作文のレベルが高い人、前者のほうが自信がある、読解のレベルがとても高いのに、喋れないからと自信がない人が多いとも先生が言っていてギクリとした。まさにそれ。
帰りに日本人の朝野とそういう話をしつつ、来週ごはんを食べに行く約束をした。寝不足のせいか食欲がわかないので、食堂には寄らず部屋に戻った。少し休んでから出前一丁を食べる。なつかしいようななんか違うような味。
電車の出発時刻の約1時間前に上海火车站に着くように出発。10号線に乗り換えてあとは終点まで行くだけだと思いきや、まさかの電車乗り間違え。途中で二手に分かれてやがる。早めに出てよかった。
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上海火车站は平日だというのに激混みだ。ゲートに向かうだけで人混みをかきわけひと苦労。もちろん椅子は空いてない。早めに来ないと心配だけど早めに来すぎても困るパターン。
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車内にて、弁当でも頼むかと車内サイトから予約しようとすると、まさかのほぼ売り切れ。車内販売では、内モンゴルのジャーキーとかを売っていた。私の席の目の前で口上が始まってしまい、まいった。
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くしゃみをして鼻をすすっていたら、隣の青年が要ります?とティッシュをくれた。やさしい。というか耳障りだったのかもしれない。すまん。この青年、途中席を立って戻ってきたときにめちゃくちゃ焦りながらポケットの中身を探していて、なにかと思ったら身分証が見当たらなかったみたいだ。結局シートの上に落ちていたので、よかったーみたいなことを言っていた。身分証はパスポートみたいなものだから、彼の焦りようもよくわかる。
食堂車に行けばなにかあるもしれないという希望にかけて、5号車へ。だが、やはり弁当は65元のものを除き売り切れで、加熱処理する丼みたいなのだけあるとのこと。惹かれないなぁ。しかたなくパンをひとつ買った。手洗い所にコンセントがあるので、そこで充電している人がちらほらいた。
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次の駅の停車時間は11分ある。ホームで喫煙すべくデッキで待機。そのあいだに厦門の著者さんから、夕飯と朝ごはんのおすすめが送られてきた。めちゃくちゃありがたい。よければ夕飯もご案内しますよと言ってくださったが、着くのが22時すぎるのでさすがに。夕飯用に教えてもらったお店は深夜2時までやってるとのことだったので、ひとまず安心。
ホームでタバコを吸って車両に戻ると、キッズがなにか液体を盛大にこぼして両親に大目玉を食らっていた。
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22時ちょい前、上海から約6時間半でようやく厦门北站着。快线なんちゃらというバスでホテルのほうまで一本で行けるようだ。夜景とか見たいしバスがいい。高速公交とという表示があったのでこれかな?と思い表示の通り進んでみたが、どうも違ったようで、すごすご引き返して途中にあった地下鉄駅に入った。
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結論から言うと、地下鉄チョイスは完全にミス。混んでるのはまだいいとして、キッズがやりたい放題すぎる。うるさいのはいい。人を押しのけて暴れないでほしい。混んでるのに席に乗せた荷物どけないおじさんもいるし、席に脚乗せてる親子いるし、吊り革ジャンプしてる子を親がサポートしてるし。なんというか、やっぱり上海は都会なんだな…と遠い目。
島に入る前、少しの間地下鉄が地上(というか海上)に出た。地図を確認し、久しぶりの海にワクワクする。四国に入るみたいなきぶんだ。
吕厝という駅で一気に人が降り、多少の安寧が訪れた。車内のウザキッズに辟易し、完全に姑モードになってしまうところだった。あぶないあぶない。
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地上に出ると、もわっと湿気をふくんだ夜風が体を包む。見たことのないコンビニがある。道がアーケードになっているところと、携帯型扇風機が大量に売られているところに昼間の日差しが偲ばれる。
23時、夜遊びというわけでもなく、ふつうに人がふらふら歩いており、涼しい時間に活動するから夜が長くなる生活スタイルなのかなと思った。
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ホテルは路地裏にあった。どうやらこのあたりはかなりいい路地裏文化がありそうな予感。著者さんに教えてもらった拌面屋へ向かい、その予感は的中した。これはまさに、路地にプラスチックの小さな椅子を出して飲み食いする宵っ張り文化圏だ。違う国、たとえばベトナムあたりにきたような錯覚を覚える。中国はやはり広い。
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拌面屋もとてもいい感じ。勝手がわからないので、忙しそうにしている店員のおじさんをつかまえてあれこれ教えてもらった。
生姜が効いた鴨の腸炒めとともにピーナッツだれの拌面をいただく。鴨の腸、くきくきした歯触りで癖になる。ビールがほしいが、残念ながら売ってないようだ。24時なのにおおにぎわいで、6元の拌面を軽く食べて帰るガールズがたくさんいる。
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この路地の雰囲気がとてもよい。フルーツの熬制も気になった。やっぱり海鮮が名物なのだな。カキオムレツ食べたい。
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なるべく裏路地を伝ってホテルに戻る。この、2、3階建ての3階部分が建物どうしでもつながってる感じたまんない。路上じゃなくて空中に動線があることにワクワクする。これは散歩しがいがありそうだ。
ビールを一本だけ買うと、あっという間に水滴まみれになった。南だ、南に来たんだ。
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