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五畿七道

時間感覚と空間感覚の才能。

ひとと話をしていて

言葉を交わしているのに、言葉のニュアンスが通じない

誰もが経験する事だと思います。

今回書くのは、関西人にしか通じない言葉

”畿内”について

この言葉を関東東北北海道の人間にぶつけても、まず理解されません。

それら、みちのくに於ける関西理解は

京都、大阪、関西。生まれつき才能のある方なれば近畿地方くらいでしょう。

畿内という言葉と、それが持つ感覚は住むことで実感できるかも知れません。

現代では、県という単位でものを考えるのですが

歴史、過去を含めて考えるときに、県境では通じない話が多々あります。

妹背山、逢坂山、名張、明石。

実際に旅行してみると、今でもそこで風景が変わるのを見つけます。

関西人の云う関西(畿内)、みちのくのお人の仰る関西の感覚の違いもそこで、

例えば同じ京都府でも、日本海側を関西とは関西人は云いません。

同じ兵庫県でも、西明石までは通勤圏です。城崎温泉は関西じゃありません。

三重県も和歌山県も関西人は関西とは云いませんが

一部だけ、橋本市や名張市赤目四十八滝あたりは、ちょいと都のふうが在ります。

和歌山県は南海道に属し、漁師や海運業の海洋民族と、木こり、山の民が入り交じりますが、共に四国や奈良県南部や三重県南部と共通する黒潮文化が在り、関西とは醤油の色まで違います。御城下には総本家駿河屋岡本の様に少しだけ都の文化が入っていますが、基本、関西人には関西ではなく”田舎”で通じます。

三重県は複雑で、京風関西風の地域と、津市など中京圏、伊勢神宮を中心にする地域、南の旧紀州藩の海洋民族にわかれまして、言葉のイントネーションも違ってきます。

滋賀県は、都が平安京になってより、逢坂山より少し西に文化圏と生活圏が拡がっていて、関西に含めて良いと思います。石山寺などは一泊するのに適当な密通現場つまりラブホとして史書に書かれていますし、現在は甲賀信楽も京都人の通勤圏です。

以上

関西や近畿は、畿内と田舎に分けて考えると、地方の方々には、関西の理解が深まると存じます。


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