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コロナの拡がりにおびえすぎない

時節柄の話題にのっかって。医療従事者じゃありませが、公衆衛生学分野では重なっているので書きます。

新型コロナは世界中で発生しています。ということは、世界中でおちつかなければ、収束しない。過去の伝染病の歴史がそう記録しています。何度も沈静化に成功しては再発生する、その繰り返しの中で徐々に発生件数重症化件数が減ってくる。何年もかかります。”今すぐ○○すれば”なんて叫ぶ人は無視するに限ります。例え医師免許を持っていても、そんなパニックを起こしているか、儲けようとわざと炙る人の言葉に耳を傾けるもんじゃありません。あんなもの医師ではなく”かみ様のお告げ”と昨年から呼んでいます。乗っかる政治家さんも無視。

で、ここからが本論。状況を分析しながら、防御レベルをできるだけ長期耐えられるものにする。状況に応じて必要だけ短期防御レベルを上げる。それを繰り返しながら、数年間沈静化するまでを無事に耐え抜く。そういう発想が必要です。

例えば、手指アルコール消毒は、いま付いているウイルスを不活化します。が、脱脂作用により身体の感染防御機能を破壊します。逆に言うと、ウィルスが付いていない時に消毒するのは、「ウィルスさんいらっしゃい!」って云うのと同じ事です。ウィルスの危険の高い場所では必要。でも、そうでない場所での過剰防衛は逆効果。水の豊富な日本では流水での手洗い、洗眼を物理的消毒として第1に考えて、危険な状況だけレベルをあげるのが妥当です。

具体的に方法を考えると

1.濃厚接触しない方法を考える
ウィルスは喉に10個や20個入ったって、感染しません。
濃密なウィルス環境に長く居ると粘膜にウィルスが溜まって感染します。
危ない処には近づかない、は簡単じゃないので
空気の動かない場所(密室)には永く居ない
応用篇として、テーブルに飲食物を永く放置しない
飲み物は蓋付きの容器で
これなら注意出来ると思います。

これは拙のみ主張するので、エビデンスは無いですが
飛沫は水分を含むので、吸水性の良い素材のマスクを使用する
透過性から不識布にこだわるより、
危険な水滴を布マスクに吸着させる事を考えた方が
色々な意味で良いと思います。

出来るだけ水や石鹸で手を洗う
危険な場所にもかかわらず流水が無理なら、たっぷりの消毒用アルコールを時間をかけて擦り込む。
アルコールをシュッと一噴き、は気休めです。逆に、周囲の目を気にしてのみせかけが目的ならば1回プッシュで済ませる。

ワセリンなどの保護クリームを顔や手に塗る。手荒れのひどい人には特におすすめ。手がベタベタするとウィルスは付きやすいが、付いたウィルスごと洗面所で洗い流せば安全。夜は、回復用のクリームを使う。

応用篇は、手袋をする。
帰宅したら衣服を着替える、ジャンパーなどはタオルで表面を拭き取る。
逆に、洗濯したりタオルで拭く事の出来ない服は出来るだけ避ける

もう一つ大事な応用篇
同じマスクを永く使わない。
布マスクを複数用意して、ポイントポイントで交換する。
帰宅したら全部洗濯機に入れる。
不識布マスクは何日もウィルスが不活化しないそうなので
危険な場所で使用したら、その日に消毒するか捨てる。
マスクが危険と云う原因はそこだと思います

危険な場所を具体的に想像する。

換気の悪い密室で人の出入りの多い場所。病院なんかがそうですよね。
これは怒られそうですが
安いPCR検査センターなんて、狭いし、行列に長時間人が密集するし
余程の必要性がなければ近づかない事だと思います。
検査の必要性を強調するテレビ局がありますが
検査は感染者や濃厚接触者など陽性の疑いのある人が、
何回でも検査する事で発見と対策を行う為のものだと思います

2.体に入っても免疫を落とさないで感染しにくくする方法を考える
快眠快食
アルコールは控えめに
お茶を飲む
うがいは出来るだけ水や白湯、お茶にして
うがい薬は危険な場所を中心に最低限にする

3.感染しても重症化しない為には何に気をつけるか考える
2番と共通する事が多いが特殊な例として
麻酔・手術・(癌化学療法など)免疫抑制を出来るだけ避ける。
やむをえず行った時には、1番を更に厳密にして、
危険な場所は病院以外行かない
病院内ではうろつかない
持病で通院している人は、自分のリスクを医師に相談する

ウィルスに触れちゃいけないと疑心暗鬼になるより
3段階くらいを考えて、
自分はまだ踏ん張れると、万が一でも徳俵に指をかけて生きる気持ちを強く持つ事だと思います

次に公衆衛生的な観点を考える
1.できるだけ医療関係者に負担をかけない
3密を避ける
コロナだけじゃなく、自分から求めて怪我や病気をしないようにする。

2.マスクのポイ捨て厳禁。放火と同じレベルの危険行為です。
そのマスクに万が一ウィルスがあれば、マスクから蒸散されたウィルスが地面から立ちのぼり誰かを感染させます


医療崩壊なんて騒ぐ人間も見苦しい。医師に診てもらえないからって、医師がいなくて診てもらえない患者なんて世界中に幾らでもいますが、崩壊とは云わない。素人は、資材も無くなり医療従事者の感染が拡がってドンドン病院が閉鎖されてから、崩壊の絶望をすれば良い。そこまでの最悪を想像した上で、まだ自分たちはがんばれるし、何らかの医療を受けられる、幸運なんだと思いながら数年を耐えればいいと思います。

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