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狭き門より

人は、何かを得るために努力する。その努力は、また何かを手放す覚悟の意味もある。

諸行無常。何も変わらなくて進んで行ける世界なんて無い。それにずっとくっついていさえすれば、全ての悪が自分に触れずに通り過ぎてゆく絶対的なものなど、無い。

それはわかっている事だけど、改めて突きつけられると、人はそれから逃げたくなる。

避けられるリスクは避ける方が良いが、それはリスクから逃げるだとか距離をおくことじゃ無い。むしろ、リスクに近づいた方がリスクを避ける事が出来るものが多い。武道で云う間合、彼我の距離、我には近く彼には遠い場所に身を置くって、敵のすぐ近くに立つ事。離れればやられる。

選択するというのは、どのリスクが今の自分に最も良いかの選択であって、ゼロリスクを標榜するものに手を出すのは、意思をもっての選択じゃ無くて流されるだけ、逃げるだけ。

誰しもわかっている筈だけどねぇ。

実に当たり前の事をきちんと離される医師。信頼できる医師だと思う。

コロナは、世界中、特に医療や衛生面の良くないアメリカなどに入った瞬間から、3-5年はおさまらないと昨年から覚悟している。どこか数カ国でワクチンが普及しようが、どこかの国が鎖国して発生を最小限に抑えても、世界中で弱毒化しない限り、騒動は繰り返しておさまらない。その先、一旦は世界中から消えても何処かの国にくすぶって、何度か再発生する。パンデミックの歴史はそう語る。

だから基本姿勢は、”耐え抜く”しかない。○○すれば短期間で抑えられるなんて誘惑、ゼロリスクなんて誘惑には耳を貸さない方が良い。これはワクチンも含む。ワクチンにより被害を小さくしてゆくと世界の指導者と医学界が決めた以上、それには従うが、バイデンの様な妙な幻想は無し。治療薬と同様、数年を耐え抜く手段の一つとして何度でも使用すると心得る。

そして、必要以上の精神的抑圧も無し。心が長くは持たない。”二度とロックダウンしないように、きちんと”なんて考えるだけ、抑圧がきつすぎる。

アルコール消毒も、必要以上に熱心にすると、皮膚がボロボロになってウィルスがつきやすくなるし、いざハイリスク環境になったときに、痛くて消毒できない。食道のアルコール消毒も、過ぎれば危険でしょ。

ゼロリスクなんて広い門の誘惑は、その先にハイリスクが口を開けて待っている。

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