給食が食べたい

給食が食べたいべたい。
小学3年生ぐらいの時に、誰かが給食は美味しくないと言っていたが、理解できなかった。
確かに嫌いなおかずが出ることもあったし、正直美味しいとは言えない不思議な食べ物がでた時もあった。
だからといって、給食全体を美味しくないと言ってしまう事に、理解できなかった。

私は麺類が好きだった。
ラーメン、うどん、スパゲティ。食べる頃にはぶよぶよに伸びきっていると批判されるけれど、伸びきった麺こそが、給食でしか味わえない特別なものだ。
味が麺に染み込んでいるし、量も多く感じて食べごたえがある。
給食としての満足度はもう最高だ。

小学6年生のある日の給食で、すき焼きがでた。
毎年冬にでる人気メニューだ。
だが、その日のすき焼きは、不評だった。
牛肉はそぼろみたいになっていて、麩は縮んでいた。
味は濃いし、にがかった。
給食委員の放送で「今日のすき焼きは、焦げました。」と放送された時、
クラスみんな、爆笑していた。

焦げたすき焼きでさえ、食べたい。
そのぐらい小学校の給食は、私にとって最高だ。


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