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ハハとムスメの365日 #7 小麦粉フィンガーペイント

風がさらさらと気持ちいい日曜日だった。

いつもより遅めに起きると、同じ頃に夫と娘も目を覚ました。息子はやっぱり1番の寝ぼすけである。

まだ眠い目をこすりながら、下へ降りると、魔法にかかったようにきれいな…ではなく昨日のままのリビングが現れた。

そうだ。「明日の私よ、がんばっておくれ」とお祈りして寝たのだった。

たっぷり寝て元気100倍の娘の相手を夫に任せ、ゆっくりと家事を始めた。

洗濯を干しに外へ出ると、お隣さんの2歳のYくんが元気に「おはよう」と言ってくれた。

「(息子の名前)くんと遊びたいな〜」
「まだ寝てるんだ〜ごめんね」
「そうなんだぁ。じゃあたくさん準備してね!」

といつも5時には起きてしまうアーリーバードなYくんに急かされているのも露知らず、息子が起きる様子は一切ない。

程なくして草むしりをしていたYくんパパが、一仕事を終えて、ぐずるYくんを部屋に連れて行った。残念だったな、息子よ。

それにしても、うちの子たちよりたくさんしゃべるものだ。性格もあるだろうが、2〜3歳は本当に話す量は人によって幅があると感じる。

色々とぼんやり考えながら、庭にある水道で息子の泥だらけの靴を洗っていたら、朝食に呼ばれた。珍しく夫が準備してくれた。明日は雨だろうか。

小麦粉絵の具でフィンガーペイント

息子はお絵描きが好きなので、家にはクレヨンやら、色鉛筆やらが常にリビングに置いてある。

最近では娘も息子に倣ってお絵描きをするようになってきたが、まだまだやりたい放題である。

クレヨンの包みを全部剥がしたり、紙から豪快にはみ出して机まで書いたりする。さらには机にとどまらず、椅子まで進出し、さらにはウッドデッキや畳、壁まで全てが娘のキャンバス化する。

「紙に描くんだよ」

と何回言ったのだろうか。本当ならば、怒りで爆発しそうになるのだろうが、聖母のような平常心を保つことができているのは、ダイソーの水で消えるクレヨンがあるからだ。本当に頭が下がるアイテムだと思う。

厳密には、白い壁に描かれた赤や緑のクレヨンは落ちにくいのだが、ウタマロスプレーという相棒がいればだいぶ元通りになる。

もっと2歳の娘が自由にお絵描きを楽しめないだろうかとスマホを取り出す。Google先生の教えは「小麦粉絵の具」だった。

作り方も簡単でありがたい。

1) 小麦粉と水を1:4の割合でボウルに入れて混ぜる
2) 鍋に入れ、中火にかける
3) とろとろになるまで混ぜる
4) 紙皿に移して好きな色の食紅を混ぜる

今回は、赤・緑・青・黄の定番の食紅を使って4色、2人分用意した。

楽天を見てみるとこんなかわいい色で天然素材を使った食紅もあったのでいいなぁと思った。

小麦粉は60g、水は240gで無色の絵の具を作ってから、30gずつ皿に取り分け、食紅を混ぜて作った。

多分一気に作ると、鍋で温めているときに混ぜにくいので、2回に分けたほうがいいだろう。面倒だけど。

いざ!やってみる。

汚れ防止には、3つ用意しておいた。
・ブルーシート
・スモック(汚れてもいい服)
・濡れタオル(雑巾)

2人の様子を見ていると、まるで違うのが面白い。息子は手につくのが嫌みたいで、混ぜていたスプーンで絵を描いていて、娘は、手も足もスプーンも全部使って、やっぱり豪快に塗りたくっていた。近くにあった石にも塗っていた。

私はウッドデッキに置いた椅子に腰掛け、ゆっくりと2人の様子を眺めたり、写真を撮ったりしていたが、各々自由に遊んでいる姿にうれしくなった。

色を混ぜたり、感触を楽しんでいたり、何を作っているか教えてくれたり(息子はドラゴンを描いたそうだ) と子供の想像力は無限だと思った。

上が娘、下が息子の作品

2人が楽しそうにしてくれたことが、何よりの喜びである。

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