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お題頂戴エッセイについて

(2017年の夏、Fecebookのお友達にお題を頂戴し、それぞれについて800文字のエッセイを書きました。その後ブログに載せたものを再録します。)


田舎や郷里を持たない東京者だし、会社勤めもしたことがないし、

お盆やお盆休みと無縁に生きてきた。

今年のお盆もとくにいくところはなく、誰かがくるわけでもない。

といって、なんにもしないで終わっちゃうのはつまらないなあ、と思って、

以前から考えていた「お題頂戴エッセイ」を挑戦することにした。

これまでの経験で、エッセイは、自分で思いついたテーマなら、なんでも書ける。

自分の周りの目に映るものすべてから、たったいま、なにをひっぱってきても、

800文字は書く自信がある。

でも、それは、自分が自分の目や心で選んでいるからだ。

それに、自分で決めたテーマでは、

自分の肩凝りを痛いところまでマッサージできないのと同じで、

心が痛む深さまで書くことをうまく避けてしまう。

誰か自分以外の人がテーマや題を出してくれたなら、

そこのところを逃げずに、自己満足で終わらないものが書けるのではないか。

人様に出されてこその、題材のランダム性だ。

そう思い、いつか、お題を頂戴して寄席の大喜利のようにエッセイを

書いてみたいと思っていたのだ。

さっそくに、Facebookの友達に呼びかけてみた。

自分のためのお願いというのは勇気がいるものだけれど、ここはがんばった。

連続で書くことに意味があるとも思っていたから、

10のテーマで十夜続けてそれぞれ800文字で書ききることも約束して。

はたして、優しいお方はいるもので、

題やテーマをつぎつぎに寄せてくださるのだった。

昨夜ついに10本完結。

涼しすぎるお盆から、夏がようやく戻るまでの10日間。

ひさしぶりに、自分のことに集中できた達成感がある。

題やテーマを出してくださったみなさんへの感謝の気持ちを込めて、

こちらのブログでも、これから10日間、一つずつ公開していこうと思う。

ブログ読者のみなさんも、どうぞよろしくおつきあいください。

さくるの大喜利、始めます。