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鎖骨日記#6 退院したら何したい?

どうも、すちです。
毎日朝昼のリハビリテーションに励み、その反動の炎症反応で37度越えの熱を出して熱に耐える。そんな日々を送っています。

リハビリに行くと、毎日担当のPTさんといろんな話をするんですが、昨日こんな質問をされました。

入院中は色々制限されていると思いますけど、退院したら何がしたいですか?


そう聞かれて即答できず、しばし考えてしまう自分がいました。そう言われても、特にこれと言ってやりたい事がない。むしろ、入院中で仕事ができない状況という"免罪符"を持ったまま、ゆっくり休んで本を読んだりしたい。素直にそんな風に思っていました。

週末をやりたいことで埋め尽くし、土日もやりたいことで忙しい。そんな生活が充実した暮らし、みたいに考えていた自分からするとあまりに張り合いがないな、と。何かこう刺激に欠けるなぁ〜と、少しショックを受けていました。

ただ、振り返って考えてみると、まぁ確かにそれが一番したいことなんだろうと少し納得感もあって、なんかこう自分の素直な気持ちを受け入れる事ができました。

日々時間に追われて慣れない仕事に向き合い、もがきながらも日々仕事をこなしてきた。仕事がひと段落するまでは…と考えて、自分の将来を考える時間も、本を読んでインプットする時間も、ラジオを聴く時間も取れていなかった。インプット欲を満たせない日々が続いていたのです。

入院序盤の手術前はそこまで強い痛みに襲われることもなく、ラジオを聴きあさったりできていましたが、術後は痛みに耐えるだけで精一杯。夜もマシに眠れない日々に耐え、痛みのない姿勢になれたときには少し寝る。そんな日々を過ごしていたわけです。それが、ここ最近は定常的な痛みから解放されてきて、入院中の空いた時間に本を読んだり、早起きした時間で考え事をしたり、少しぼーっとしてみたり。そんな時間を過ごせる状態にようやくなってきた。だからこそ、自分が求めてきたインプット時間をもう少しゆっくり取りたいと考えるのは至極当たり前のことなのだと、整理できました。

逆にいうと、入院生活は手術が終わってもそんな激しい痛みに襲われることもなく、とにかく暇。退院する日を待ちわびながら、暇を持て余し、暇を潰す。そんな日々になるかと思っていたんだろうと思います。だから、持ってきた本やら、聞きたいラジオやら、考えたいテーマやら、そんな内容をほとんど消化できていないんです。

ようやく良くなってきた今だからこそ、少し心を落ち着けて、自分のやりたかったことをやる時間として残りの入院生活を堪能させてもらおうと思います。

何もやりたい事がないんじゃなく、やりたい事が入院中でもできる事だった(それが痛みでできていなかった)。ただ、それだけのことでした。

自分のキャラクターを"こう在りたい"という存在に近づけたいという欲があり、そこから乖離しているとショックを受ける。そんな傾向があります。そんなものは置いておいて、素直な自分を受け入れてやりたいな。そんな風に思えた入院生活10日目でした。

では、また明日。

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