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『ラスベガスをやっつけろ』生きるにも死ぬにも惜しい男

未見の名作を今さら見る一環で鑑賞。『MINAMATA』の流れでジョニー・デップ。テリー・ギリアム監督最高! ベニチオ・デル・トロ最高!

映画の終盤、トンプソンがゴンゾーと別れる場面の独白。

There he goes. One of God's own prototypes.
あいつは神が創った試作品だ

A high-powered mutant of some kind never even considered for mass production.
大量生産に向かない
強力な突然変異

Too weird to live, and too rare to die.
生きるにも死ぬにも
惜しい男だ

「生きるにも死ぬにも惜しい男だ」という字幕がうまい。
「死ぬには惜しいほどの稀少種」というのはストレートだが、限られた字数制限の中で前半の「生きるには変人すぎる」という部分を「生きるにも死ぬにも惜しい男」と強引にねじ込んだのがすばらしい。原語と意味がちょっと変わるけどそんなことはどうでもいい。だって細かいところなんてどうでもよくなってくる、そんなぶっ飛んだ映画だから。

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