ITコンサルの育休日記 Week 10 子を授かるまで(1)

育休を取り始めて丸二か月が経ち、何となく生後5か月の息子と一緒の生活にも慣れつつあるが、去年の今頃は大変だった。妻の妊娠判定の陽性が出たのは3月前半、それから1か月ほどでツワリの症状が出て食べものを受け付けず、仕事や家事もままならない状況になった。私もそれなりに忙しく仕事をしている時期だったので、自分の食事や掃除など最低限のことをするのが精いっぱいという形で何をどうケアしたらよいのやら、という状況だった。と言っている間に症状が重くなり、いよいよ体重も減ってきたタイミングで出産する病院となる世田谷区の生育医療センターに行くというので車で連れて行ったのが4月半ばの平日の午前中。診察を受けてから昼過ぎには帰るだろうと思っていたら、何とそのまま入院。GW明けまで入院することになり、しかもコロナ対応でお見舞いも1名しか許されないというので、妻のお母さんにお願いすることになった。以来一人暮らしが始まった。このひとり暮らしは結局妻がが出産し息子が2か月になるまでなので、約9か月も続くことになったのだ。

昨年の3月に妊娠判定が出たといったが、妊娠するまでに妊活で不妊治療のクリニックに通っていたことはすでに書いたが、残念ながら自己卵での妊娠はかなわなかった。
自己卵での治療のかたわら、妻は別の手段も検討しており、「卵子提供」という方法に進むことになる。文字通り卵子を第三者から譲り受けて、体外受精するという方法だ。日本では正式には認められていない。コロナになる前から妻から話を聞いて一度台湾のクリニックが主催するセミナーにも参加したことがあったのだが、まさかそこに手を出すとは当時は思わなかった。第三者から卵子提供を受けるということが何を意味するかもよく理解できなかったが、妻にスイッチが入り、クリニック選びなど現実的になってくる。夫婦ともに40代も半ばを過ぎたタイミングで判断を遅らせるリスクが大きい時期だったのだ。
卵子提供については産婦人科学会のページを参照いただきたい。

結果的にはこの方法で息子を授かることになった。
ただし卵子提供でも順調にいったわけではないし、妻の妊活仲間でもうまくいかず、諦めた人もいるので決しておすすめする意図はないが、次回以降この経験を少し書いてみる。

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