ITコンサルの育休日記28日目 とるだけ育休とは

とあるアンケートで育休取得している男性のうち3人に1人が1日の家事にかける時間が2時間以下だそうだ。

私の家事にかける時間は数えてはいないが、3~4時間/日というところだろうか。時間だけでなく主体的に参加しているので、私個人としては「とるだけ育休」ではないと自負したいところだが、振り返ってみると主導権を持てていないことも多数ある。子供に着せる服の購入やチョイス、ミルクやオムツ、哺乳瓶などのベビー用品の類はすべて妻が判断して私は指示されたものを調達しにいくだけである。また洗濯についても完全に大人用と分けて洗剤も分けるので、妻が担当している。
この調査結果だけではないが、夫が育児休暇を自分の休暇と勘違いしているという妻側の不満が一番大きいようだ。中には4日しかない育休のうち1日をゴルフにあてていて、開いた口がふさがらなかったという妻の嘆きには男性ながら同情せざるを得ない。一方で夫の弁護するわけではないが、根本原因は育休以外では有給を十分に取得できなかった現実があるのではないだろうか。
私が育休を取る前に上司に相談したのだが、その上司は私よりも年下だが小学生の子供が二人いてまさに子育て世代である。話を聞くとフルタイムで働く奥さんのお姉さんが独身で子供好きなので面倒をみてくれていると。週末もその上司は出社しなければならない状況に備えて、家族イベントは極力入れずその奥さんのお姉さんに習い事につれていってもらったりしているのだそうだ。そのせいで、子供たちもなついておらず家に一緒にいると珍しくてお互いよそよそしい雰囲気になって気まずいらしい。またその上司は私が育休とることに対しては自分ができなかったから、部下には家庭を大事にしてほしいというようなことを言っていたが、内心は育休なんて取らなくても子供は育つんだよと言っているようにも聞こえた。
育休取得を阻む障害があるとすると、このような育休と取らずにやり過ごした上の世代の理解不足だと思う。この世代の特徴はキャリア形成の観点でも長期間仕事から離れるとマイナスになって将来的に後悔することになりかねないよ、という考えを持っていることだ。私も適齢期に結婚して家族を持っていたとしたら育休など取らずにやり過ごそうとしていただろう。国主導でもよいから事例を増やしていって、成功体験をしたに伝えられるくらいにならないと取得のモティベーションは高まらないのではと思った。
この日記を書き始めてから一か月がたったが、次週からは週1~2回程度アップすることにします。

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