ITコンサルの育休日記 Week 9 ヘルメット装着開始

我が息子のヘルメットができたと連絡を受けてクリニックに取りに行ってきた。ヘルメット治療とは過去のブログを参照いただきたいが、新生児の頭のカタチ、つまり後頭部が絶壁になっていたり左右のアンバランスを矯正するものだ。ヘルメットを四六時中被ることにより、頭の形をバランスよくきれいにしてくれる。今回我々が紹介されたものはクルムという会社のもの。

値段はざっと50万+税。この中には数か月続く診察代も含まれるとのことなので、出費が大きく変わることはないそうだ。3Dプリンタで頭のカタチを計測してオーダーで作られた「シェル」と呼ばれるヘルメット部分に中敷きのクッションをマジックテープで貼り付ける形になっている。このクッション部分を頭の成長に合わせて調整することで絶壁や左右のインバランスを解消させていく。スポーツシューズのインソールみたいなものだ。息子に被らせて最初は特に抵抗感を示すことはなかったが、ぐずったときに頭をかく癖があるので、ヘルメットで地肌をかけない違和感でぐずりが増してしまったが、割とすぐに収まった。まずは第一段階クリアというところか。
新生児には成長曲線というものがあり、この月齢なら体重や身長がこれくらい、という目安を示すグラフがある。頭の大きさにも同じような成長グラフがあり、大体曲線の上昇カーブは12か月くらいで緩くなるとされている。つまりこの治療はそのカーブが大きい5か月くらいで始めないと効果が薄いということで、我が家では主に妻の意向を尊重して即決することになった。
ヘルメットは20時間以上装着し、替えの中敷きのクッションを手洗いしたり、お風呂の後に交換する手間が増えたが、私の育休の間に終えられそうなので、許容範囲だろうか。一か月ごとにクリニックに通って改善度合いを測ったり新しい中敷きを作ってくれるのだそうだ。
この50万という値段は安いとは思わないが、個人的にはそれほど高いとも感じなかったので、値段は判断基準としては大きくなかった。クリニックの説明で被ることを嫌がったり、合わなくて皮膚が腫れたりすることがなければ、クリニックにより大きな違いはなく実績は十分なので恐らくは期待した効果が得られるであろうという安心感みたいのは感じたのだ。
ただし、新生児は意思を示すことができないなかで、親の判断でヘルメット装着を決断していることに若干引っかかるものがあったのは事実である。頭のカタチは基本的には片頭痛など健康上に問題を起こすことはなく、見た目の改善の目的なのだ。だからこそクリニックでは医師が処方するが、保険外診療という扱いになる。成長に従って髪の毛が伸びて気にならなくなるかもしれないし、カタチが多少イビツになってもそれがある意味の個性と考えられなくもないのだ。息子には悪いが今回は息子のためとは考えずに親のある意味「エゴ」を満たすためと割り切ってヘルメットを被ってもらうと考えよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?