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【エクストラ】れんげきウーラオスVMAXのレシピと解説

エクストラレギュレーションのれんげきウーラオスVMAXのレシピと簡単な解説について書きます。

デッキの概要

ワザ「キョダイレンゲキ」によるベンチ狙撃が強力なれんげきウーラオスVMAXをメインに据えたデッキです。毎ターン安定してワザを使っていくため、サポートポケモンとして2種類のオクタンを採用しています。

進化ラインが複数あるため、山札からポケモンをサーチするボール系のトレーナーを多数採用しています。

デッキレシピ

ダウンロード

※ Limitless Online Tournament Platform様の画像作成ツールを用いました。 https://limitlesstcg.com/

##Pokémon - 17
* 4 Rapid Strike Urshifu V BST 87
* 3 Rapid Strike Urshifu VMAX BST 88
* 1 Dedenne-GX UNB 57
* 1 Jirachi-GX UNM 79
* 1 Tapu Lele-GX GRI 60
* 4 Remoraid BST 36
* 1 Octillery BKT 33
* 2 Octillery BST 37

##Trainer Cards - 33
* 1 Computer Search BCR 137
* 2 Fan of Waves BST 127
* 2 Tower of Waters BST 138
* 2 N DEX 96
* 2 Professor Juniper PLB 84
* 1 Echoing Horn CRE 136
* 2 Nest Ball SUM 123
* 4 Quick Ball SSH 179
* 2 Guzma BUS 115
* 2 Silent Lab PRC 140
* 3 Ultra Ball SUM 135
* 1 AZ PHF 91
* 1 Marnie SSH 169
* 1 Dive Ball PRC 125
* 1 Escape Rope BUS 114
* 3 VS Seeker PHF 109
* 2 Wide Lens ROS 95
* 1 Korrina's Focus BST 128

##Energy - 10
* 3 Strong Energy FFI 104
* 4 Rapid Strike Energy BST 140
* 3 Fighting Energy HSEnergy 3

Total Cards - 60

※ PTCGO内のデッキコード出力機能を用いました。

採用カードと簡単な解説

ポケモン:17枚

4:れんげきウーラオスV
れんげきウーラオスVMAX

このデッキのメインアタッカー。れんげきウーラオスVは1ターン目に2体場に出したいので4枚採用、れんげきウーラオスVMAXはゲーム中に2、3体出せれば十分なので3枚採用とした。

テッポウオ - オクタン[れんげきサーチ]/[アビスハンド](4 - 2・1)

テッポウオはオクタンの「 れんげきサーチ」の対象となる「れんげき」のものを採用。
1ターン目に2体以上場に出したいので4枚採用とした。

オクタンはオクタン[れんげきサーチ]とオクタン[アビスハンド]をそれぞれ2、1枚採用。
いずれの特性も強力だが、2ターン目にれんげきウーラオスVMAXで攻撃するためには「れんげきサーチ」の方が重宝するのでそちらを2枚採用した。
「 アビスハンド」の方は基本的に2体目のオクタンを出す場合しか使わないので1枚採用とした。

ジラーチGX(1)

れんげきウーラオスV - れんげきウーラオスVMAXの超弱点をなくすために1枚採用。このカードをベンチに置く必要のある主なデッキタイプは下の通り。
  ■ ミュウミュウ
  ■ ドラパダスト
  ■ マッドパーティ
  ■ こくばバドレックスVMAX

カプ・テテフGX(1)

欲しいサポーターをサーチするために採用。2枚採用すると三神ザシアンに弱くなるので1枚のみの採用とした。

デデンネGX(1)

クイックボール・ハイパーボールから展開するために1枚採用。


トレーナーズ(33枚)

アララギ博士・N・マリィ・コルニの気合い (2 - 2 - 1 - 1)

ドローサポートは先行2ターン目にアクセスできる最低限の枚数と考えられる5枚に加えて「れんげきサーチ」でサーチできるコルニの気合いを1枚採用した。
マリィはサイレントラボと一緒に使うと相手の手札事故を狙えるので1枚採用し、残りをアララギはかせとNにそれぞれ2枚づつ振り分けた。

グズマ(2)

倒したい相手のベンチポケモンをバトル場に呼び出すために採用。
「 しっぷうづき」の追加効果発動条件を満たすためにも使えるので、2枚採用とした。

AZ(1)

以下の3つの目的のために使う。基本的に終盤にしか使わないので1枚のみの採用とした。
  ① ダメカンが乗ったれんげきウーラオスVMAXを回収する
  ②「しっぷうづき」の追加効果発動条件を満たす
  ③ れんげきエネルギーやストロング闘エネルギーが付けられないポケモンをバトル場から回収して逃がす

クイックボール・ハイパーボール・ネストボール・ダイブボール(4 - 3 - 2 - 1)

2ターン目に安定してれんげきウーラオスVMAXとオクタンを立てるため、ボール系のカードを10枚採用した。
クイックボールは序盤から終盤まで腐る場面が少ないので4枚採用。
クイックボール4枚のみだと1ターン目にれんげきウーラオスVとテッポウオをそれぞれ複数場に出すには心許ないと感じたので、ネストボールを2枚採用。
ハイパーボールは高い汎用性を持つものの、2枚同時に手札に来ると腐るので3枚採用。
2ターン目にオクタンに進化するにはハイパーボール3枚のみだと心許ないと感じたので、ダイブボールを1枚採用。
ダイブボールはしんかのおこうと異なりれんげきウーラオスVMAXをサーチできないが、オクタン[れんげきサーチ]を持ってきて進化できれば結局サーチできるので、テッポウオもサーチできるダイブボールの方がしんかのおこうよりも有用だと判断し、こちらを採用した。
各ボールの採用枚数は、試行錯誤を繰り返した結果この配分にたどり着いた。

バトルサーチャー(3)

サポーターを使いまわすために採用。中盤・終盤は2種類のオクタンの特性によってサーチもしくはドローが可能になるので、4枚採用は余分だと考えた。

うねりの扇(2)

「れんげきサーチ」でサーチ可能な妨害札。三神ザシアンやミュウミュウに対して先行2ターン目に使うと相手のテンポを大きく奪うことができる。
特に対ミュウミュウ戦では対戦中に少なくとも1回は使わないと勝てないと感じたため、2枚採用とした。

あなぬけのヒモ(1)

このカードがなければできない強い動きがあるので1枚採用した。
例えば、自分のバトルポケモンがれんげきウーラオスVMAXで、かつ自分のベンチにれんげきウーラオスVMAXがいない状況で、追加効果有しっぷうづきで相手のバトルポケモンを攻撃したい場合にグズマと一緒に使ったり、こんとんのうねりが場にあり、かつ自分がサポートを既に使ってしまった状況で、ベンチのれんげきウーラオスのしっぷうづきを追加効果ありで使いたい場合に使うことを想定している。
加えて、LO狙いのデッキに少し強くなれたり、相手のバトル場のソーナンス[がまんのかべ]をどかすことができるようになるといった強みもある。

パソコン通信(1)

進化ポケモンが多く、序盤の展開が重要となるデッキなので、ACE SPECにはパソコン通信を採用した。

やまびこホーン(1)

終盤に相手のトラッシュからたねポケモンを引きずり出して倒すことで、サイドレースを優位に進めることができる。終盤に相手の場をポケモンVMAXのみで固められるとなかなか倒すことができず時間稼ぎを許してしまうが、このカードがあれば無理矢理サイドを取りにいくことができる。
「れんげきサーチ」でサーチ可能なので、1枚採用でも必要なタイミングで使うことが可能。

こうかくレンズ(2)

相手のベンチのデデンネGX・クロバットVを「キョダイレンゲキ」で倒すために採用。ゲーム中に2回以上使うことは少ないが、フィールドブロアーですぐにトラッシュされてしまうので、余裕を持って2枚採用した。

みずの塔(2)

「しっぷうづき」の追加効果発動条件を満たすために使う。ゲーム中に2回以上使うことも多いので2枚採用。

サイレントラボ(2)

ミュウやバリヤードの「ベンチバリア」対策のため2枚採用。
それらが入っていないデッキに対しても、1ターンに貼って相手の事故を誘発する、終盤にNと同時に使う、混沌のうねりを割るなどの役割が持てる。


エネルギー(10枚)

基本闘エネルギー・れんげきエネルギー・ストロング闘エルギー・(3・4・3)

 毎ターン安定してエネルギーを付けるために、エネルギーは10枚採用した。
積極的に「キョダイレンゲキ」を使うためにれんげきエネルギーを4枚採用し、残りのうち3枚を基本闘エネルギー、3枚をストロング闘エネルギーに振り分けた。
ストロング闘エネルギーの採用枚数を3枚に抑えた理由は、相手の特殊エネルギーメタカードに弱くなるというデメリットを考慮したためである。
他にも、れんげき以外のポケモンをバトル場から逃がしやすくなるというメリットもある。
基本闘エネルギーとストロング闘エネルギーの配分は環境に合わせて変えるのが望ましいだろう。

理想的な動き

序盤 -サイドレースが始まる前-

■ 先行を取る
■ れんげきウーラオスVとテッポウオをそれぞれ2枚づつ場に出す
■ れんげきウーラオスVにエネルギーを付ける
■ (後攻の場合)上記に加えて、サイレントラボとマリィを同時に使う

中盤 -サイドレースを競り合う頃-

■ れんげきウーラオスVMAX、オクタン[れんげきサーチ]に進化する
■ 毎ターンれんげきウーラオスVMAXで攻撃する
■ 相手の進化前のポケモンを「キョダイレンゲキ」で一掃する

終盤 -勝敗が決まる頃-

■ 相手の場の弱ったタッグチームGXをグズマで呼び出して倒す
■ 「キョダイレンゲキ」で相手の場の弱ったポケモンやHP120以下のポケモンを一気に倒す
■ こうかくレンズを使って「キョダイレンゲキ」で相手の場のデデンネGX・クロバットVを倒し、サイドを一気に取る

デッキタイプごとの相性と動き方

ピカゼク

有利。
相手のほとんどのポケモンに対して弱点を突ける。
そのうえ、メインアタッカーのピカチュウ&ゼクロムGXを弱点込「キョダイレンゲキ」でちょうど倒すことができる。

そのため、確実に勝ちに行くプレイングが求められる。
こちら側の負け筋としては、
  ① クワガノンVの「パラライズボルト」でテッポウオを倒され続け、事故負けする
  ② 後1で追加効果有タッグボルトを打たれてテンポを取られる
ことが挙げられる。
②に関しては対策が困難なので、とにかく1ターン目からテッポウオをたくさん(できれば3体以上)場に出して①を防ぐのが重要になる。

ドラパダスト

やや不利。
ドラパルトVMAXやゲンガー&ミミッキュGXに弱点を突かれる上に、闘抵抗でダメージを低減される。ダストダスの特性「ダストオキシン」によってオクタンの特性が封じられるのも厳しい。

ドラパルトVMAXにはまともに打ち合っても勝てないので、それ以外のポケモンに対して効率よくダメージを与えることがカギになる。
やまびこホーンで相手のデデンネGX・クロバットVをベンチに出し、「キョダイレンゲキ」でダストダスと同時に倒すとテンポを取れる。

ミラー戦

中盤以降の展開をオクタンに依存しているので、自分の場にテッポウオをたくさん(できれば3体以上)出しつつ「キョダイレンゲキ」で相手のテッポウオやオクタンを倒していく流れを目指す。
相手より先に「キョダイレンゲキ」を打てるかが勝負を分けるので、うねりの扇で相手のエネルギーを奪いつつ、基本闘エネルギーを自分のれんげきウーラオスに付けることが重要になる。

ミュウミュウ

やや不利。
ミュウツー&ミュウGXに弱点を突かれる。
相手のベンチのデデンネGXは「ディスペアーレイ」で処理される。
かといってミュウツー&ミュウGXを攻撃した場合も、「チェンジダメージ」や「ラウドソニック」によって相手に有利な状況を作り出される。

ミュウツー&ミュウGXに2つ以上エネルギーが付くと次元の谷込みで前述のような強力なワザを使われるので、とにかくうねりの扇でエネルギーを奪うことが重要になる。
また、サイレントラボで相手の動きが止まるので、終盤にサイレントラボとNを同時に使うことも有効。ただしその場合、ジラーチGXの特性「サイキックゾーン」もはたらかなくなることに注意する必要がある。

三神ザシアン

やや有利。
後1でアルセウス&ディアルガ&パルキアGXのワザ「オルタージェネシスGX」(追加効果有)を打たれ、後2後3と連続で自分のポケモンV・ポケモンGXを倒される最速パターンを回避できれば、相手がサイドを取りきるまで4ターン以上かかるので、その間に「キョダイレンゲキ」2回と「しっぷうづき」1回を打つことができればよい。

相手の最速パターンを回避するにあたって、以下に気を付けることで相手のテンポを奪うことができる。

  ■ 不用意にポケモンV・ポケモンGXを場に出さない。トラッシュに置いてもターゲットホイッスルややまびこホーンでベンチに出されるので、なるべくベンチを全て埋めておく。
  ■ 先2でうねりの扇を使ってアルセウス&ディアルガ&パルキアGXのダブルドラゴンエネルギーを剥がす。

ゲコゾロ

有利。
相手のほとんどのポケモンに対して弱点を突ける。

ダークライGXの「デッドエンドGX」でれんげきウーラオスVMAXを倒されると速攻でサイドを取りきられるので、テッポウオやカプ・テテフGX、デデンネGXなどをバトル場で壁にして確実にウーラオスVを育てたり、れんげきウーラオスVの「ひゃくれつラッシュ」で相手のゲッコウガ&ゾロアークGXを倒したりする選択肢も考慮しながらプレイする。

モクナシ

やや有利。
グズマを2枚採用しているので、後1で相手のベンチに出たラフレシアを先2で倒すことが比較的容易にできる。

先1や先2で可能な限りれんげきウーラオスVとテッポウオを展開し、オクタンの特性を駆使しながら相手のラフレシアを倒す機会を狙う。
相手がジュナイパー[みつりんめいさい]で完封を狙ってきた場合は、オクタンの「たきのぼり」で倒す。
ゴリランダー[ボルテージビート]でエネルギー加速する型の場合、ミュウ[はじまりのきおく]で弱点を突かれる可能性があることに注意する。

スピードザシアン

やや不利。
れんげきウーラオスで攻撃できる状況まで持ち込むことができればAZで相手の攻撃をいなせるが、その前に押し切られると厳しい。

相手のデッキタイプがスピードザシアンだと判別できた時点でバトル場にはれんげきウーラオスVを出さず、ベンチのれんげきウーラオスVにエネルギーをつけるようにする。
ザシアンVは3つエネルギーが付いていないとワザが使えないので、①ドータクン[メタルチェーン]/[メタルトランス]、②エネルギーが多く付いたザシアンVの優先度で攻撃していく。

トゲキッスVMAX

不利。
闘抵抗を持っているためトゲキッスVMAXを2回攻撃しても倒すことができず、まんたんのくすりやアセロラで余裕を持って回復されてしまう。

後1もしくは先2からマリィで毎ターン手札妨害することで、相手の場が整う前に決着を付けることが主な勝ち筋となる。


カビゴンLO

やや有利。
相手の勝ち筋は「こちらの入れ替えリソースを全て奪ったうえで攻撃できないポケモンをバトル場に縛り付ける」ことに絞られるので、入れ替えリソース(あなぬけのヒモ、AZ、基本闘エネルギー)を温存できれば勝つことができる(カビゴンの特性「とおせんぼ」はサイレントラボで無効化できる)。

終始相手の動きに応じて臨機応変にプレイすることになるが、ポイントとして、
  ■ 入れ替えリソースをなるべく温存する
  ■ 相手がダイゴの決断を使った直後のターンにマリィ・Nを使う
  ■ AZを使った後はできるだけ早くバトルサーチャーで手札に回収する(キリンリキの「ロストおくり」対策)
  ■ 不用意に特殊エネルギーを付けない(改造ハンマー対策)
  ■ みがわりロボ・リーリエのピッピ人形を倒すために入れ替えリソースやエネルギーを消費しない
  ■ 相手がAZを使えそうな場面では不用意にザシアンVを攻撃しない
などが挙げられる。

戦績

■ Limitless LOS Weekly #31 (2021年5月29日土曜日 開催)
  6勝2敗0引き分け(ベスト32)
  注:一部のカードが今回の記事のレシピと異なります。

まとめ

今年の5月かられんげきウーラオスVMAXのデッキを組んで試行錯誤を繰り返してきて、これが完成形に近い形だと考えているレシピです。
デッキの動き自体は同じでも、1枚1枚のカードの枚数の違いがゲームに大きく影響してくるのが面白いと感じています。
しばらくの間はExpandedレギュレーションでそれなりの地位を維持しそうなデッキタイプなので、今後も環境に合わせて色々なレシピを試してみたいと思います!