2023/4/7

 相変わらず朝に日記をつける癖が治らない。

 研究室で新M1との顔合わせがあった。人生において研究に携わる期間のなんと短いことか、たった一年でも思ったより先輩面ができる。これまで掃除を担当してきました、わからないことがあったら何でも聞いてください。で、僕はもともと掃除が苦手である。席替えもディスプレイの再設定も不器用だった。

 頻繁に素論の研究室に足を運んでいるのは、ES館にシェ・ジローがあるから。研究所で大事なことは、おいしいご飯がちゃんと提供されることだとどこかの偉い学者が言っていた。僕はその通りだと思う。友人に注文してもらったカツサンドを頬張りながら、しばらく談笑していた。良い生活は良いコミュニケーションから、しかし22時までおしゃべりしていたのは自制心の敗北だろうね。

 論文の執筆は相変わらず遅々として進まず。図の作成や数式の確認に慎重になっていると、気が付けば二週間がたっている。光陰矢の如しとは、人間が作り出した中で最も悲劇的なことわざだそうだ。一応毎日、進捗報告をしている。前日の仕事に自らの刻印を見出す人は幸福である。

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