数理最適化の実用化を考える

数理最適化って聞いたことあります?

社会にある問題を数理的に解こうというジャンルなんですけどね?

AIじゃなくて線形計画問題!

世の中にある問題(条件がある時の配分比率など)が線形計画問題という手法で解けます。

栄養バランスを満たすおかずの分量を求める例がよく教科書で見られます。

実応用の範囲は多く、計算アルゴリズムと計算機の両輪が発展したことでよほどの大規模問題でも解を求めることが出来ます。ここでいう解を求めるとは最適解からのズレが許容範囲内という意味です。

ですが実応用の範囲や具体例の調査って知らないな-、と思っています。仮にも数理最適化に携わっていた私が知らないということは世間の人はもっと数理最適化について知りませんよね?

なんで実用化が広まらない

OR学会が企業に営業なり宣伝なりをあんまりかけてないということでしょうか?

まあ、大抵の問題は専門の人が考えたら、それで解決してしまうものだと聞きます。わざわざ最適解を求めるまでもないのです。

そこをわざわざ数式でモデリングして試行錯誤のプロセスを踏もうとする企業は少ないのでしょう。鉄鋼メーカーとか自動車メーカーとか体力と規模と歴史があるところじゃないと取り組まないし、ペイしないのではないでしょうか?

実用化をしてるのはどんなところ

実際に数理最適化を実施して効率化を図れる企業というのは、効率化や最適化の専門家を抱える余裕のある規模の大きな組織ですよね。

もしくは専門家集団としてコンサル的に他社の業務の最適化に取り組むか。

つまり専門家集団で他社の問題解決を仕事にするか、大企業が自社の効率化を図るために余力で抱えるかになります。

まとめ

役に立ちそうなツールも活用される場面を探さないと、本当に役に立つことはないなと思っています。

大企業だけで無く、中小企業にも数理最適化を取り入れて貰うためには啓蒙活動が必要です。

最適化屋さんの端くれとして、最適化は実務にも役に立つのだということを広めるために務めていきます。




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