【創作小説】僕と「インターホン」
夕暮れ時の弓守家。
ピンポン、とインターホンが鳴った。
満寛は苛立ちながらモニターを確認する。最近、この時間帯になると必ずインターホンが鳴る。モニターで確認しても誰も居ない。
(今時ピンポンダッシュかよ……)
害は無いがストレスは溜まる。
ある日、友人の宗也が泊まりに来た。この日もインターホンが鳴る。宗也も来ているし面倒で、満寛はそれを無視した。
「出なくて良いの?」
宗也に聞かれ、満寛は怠そうに玄関を見る。
「最近ピンポンダッシュされてる。モニターにも誰も映ってないし、気に