見出し画像

【ピティナ特級公式レポート・その2『二次予選1日目・前編』】

特級公式レポーターの寿すばるです。いよいよ特級二次予選!公式レポーターのレポートもスタートです。緊張していますが、みなさまと同じ目線で思ったことをそのままに書いて行きたいと思います!視聴は↓こちら↓から!

ちなみに、全曲について言及していないのは、その曲にいいところがなかったということではなく、なんとなくの自分的バランスだったりです、よろしくお願いします!

あと、どこから観はじめても、【いま、誰がなんの曲を弾いているか】が左下に表示されてるの、めっちゃユーザーフレンドリー!
夏休みのオカンはね、数分おきに子どもに呼ばれるんですよ……。だから戻って来たときに迷子にならないの本当にありがたいです。

では、素人感想ですがレポートしていきます!

No.1 千葉 まりんさん

画像1

ショパン:エチュード ロ短調 Op.25-10
ショパン:ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
リスト:巡礼の年第2年「イタリア」より「ダンテを読んで」

【感想】
25-10、ダダダダダって両手のとこ、流れるように弾くのは難しそうだなって、素人ながらショパコンでも思ってました。でも、ゆっくりしっとりの曲より、緊張を振り払うのに向いてるというか、むしろ緊張を乗せて弾くのに合ってるな曲だなと。勢いだけじゃなく推進力もあって、中間部で落ち着いた演奏も聴かせてくれて、次のノクターンも素敵でした!あとダンテの透明感も!

配信(ヘッドフォン)だと少しパワーが前に出て聴こえていましたが、ホールではこれくらいのほうがかっこいいかも!あー!会場で聴きたい!!!!

それにしても、ステージでの審査初日の1人目という大役、緊張しないはずがなくて、その中でのこの堂々さ、もうどんなコンサート依頼がきても大丈夫でしょって思います!

No.2 加古 彩子さん

画像2

ヘンデル:シャコンヌ ト長調 HWV435
ショパン:エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 第12番 嬰ト短調
デュティユー:ピアノソナタ 第3楽章 「コラールと変奏」

【感想】
一次を聴いて激しく推したいと思った加古さん、ヘンデルの1音目から世界観がすごい……。グランドピアノがチェンバロかオルガンかと思ってしまいます!ショスタコも淡々と弾いていると思いきや、緩急も抑揚もすごくてアツい。すごいしか言えてないのすごい……。ショパンも素敵だし、デュティユーが良いなぁ。バロックものと現代ものは、なんとなく幾何学的な感じが共通してるなって思うことあります。それがすごく合ってる気がしました!

No.3 鈴木 愛美さん

画像3

ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番 ハ短調 Op.111
ショパン:エチュード 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」

【感想】
鈴木さんの黒鍵(10-5)、アガりますねぇ!スカっとする曲をスカっと弾いてくれるって、いい
そして彼女は2曲勝負なんですよね、その潔さが音色にも表れているような気がします。この曲はベートーヴェンの最後のピアノソナタとのことですが、恨み節感がないというか、苦悩の最中でありながらも、我が人生に悔いなし!でも死ぬまで美しい曲を書き続けるぞ!みたいな作曲家の意思の強さや矜持を感じました。
とか勝手なこと書いてて、鈴木さんが最大の悔いや恨みを込めて弾いていたらゴメンナサイ、だとしたら、私のアンテナがまだ鈴木さんと向き合えていないだけです……。

No.4 井上 珠里亜さん

画像4

J.S.バッハ:フランス組曲第3番 ロ短調 BWV814
ショパン:エチュード ロ短調 Op.25-10
リスト:ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」の回想 S.397
グラナドス:「ゴイェスカス」 より 「愛と死」

【感想】
バロック、個性が出て面白いですね!加古さんの古楽器的なのも好きだし、井上さんのちょっとだけ今のピアノで香り付けしたみたいなのも好き!そして井上さんの25-10は豪華ですね、バッハのクリアさとショパンの差に良い意味でびっくりしました!なんとなく、25-10では全体が豪華で中間部との対比感が薄れていたかな、という気もしつつ、でもグラナドスとかリストはその豪華さが深みにもなっている感じで、『ミス・サイゴン』観劇したあとみたいな余韻がすごい。一次の演奏でも感じたんですけど、物語性とか、夢の中にいるような世界を作って見せてくれるのが上手ですよね。推せる……。

No.5 生熊 茜さん

画像5

スカルラッティ:ソナタ へ短調 K.184/L.189
ショパン:エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
ラヴェル:夜のガスパール

【感想】
小気味よいスカルラッティとショパン、時代で音色がガラっと変わるのすごい。井上さんもそうでしたね。ショパンやラヴェルはすごく慎重に丁寧に弾いていて、それでいて停滞感はなくて、綺麗。ラヴェルは全神経で残響を確かめながら、確実に繋いで積んでいく職人肌っぽさがすごい。特に最終のスカルボ、かっこよかったです!


やー!待って、ほんと待って。まだ5人しか聴いてないけど上手すぎませんか?
投票、1日3人までとかにしてほしい……。3人でも足らないけど。

では、次のレポートでお会いしましょう!
読んでくださり、ありがとうございました!
このレポートがいいな、と思ったら、【いいね(スキ)】と【マガジン登録】をよろしくお願いします!

※写真提供・画像利用許可済:ピティナ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?