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わたしのHAMACHI Vol.02 -まっきぃ♪様-

【アーティストと福祉とHAMACHIと】

今回のHAMACHI体験のインタビューは、
手話マイムアーティストのまっきぃ♪さんと、合同会社サブマリンCOOの江口さんです!
(※マイムとは、パントマイムつまり身振り手振りという意味です)

まずは、プロフィールです。

【まっきぃ♪:写真右】
 岩手県盛岡市生まれ。職場で出逢ったろう者とコミュニケーションを持ちたいと手話を学ぶ。
 歌詞を手話で表現した事をきっかけに『音楽』の世界観を手話で表現する活動をスタート。
 オリジナル手話音楽『風のことば』『月あかり』『月の音(ね)』を制作するなど、音楽×手話で手話を当たり前の社会に!と目指している。
 現在、川越市在住のソプラノ歌手、川越ますみと「まっきぃ♪まっすぅ♪」として興味・関心を持ってもらうため、子ども達(たねまキッズ♪)と共に活動の場を広げている。

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・tane.まっきぃ♪まっすぅ♪

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【江口 薫(えぐち かおる):写真左】
 合同会社サブマリンCCO

■インスタで繋がりプロモーション映像を依頼したのが始まり


-本日はよろしくお願いします
早速ですが、お二人が出会ったきっかけについて教えてください

まっきぃ♪:元々江口さんに、プロモーション映像の制作をお願いしたことで知り合いました。インスタグラムで検索していたら、薫さんがヒットしました。そこで私から連絡をしたのが始まりです。

江口:なつかしいです。

-では完全にお互い知らないところからいきなりインスタで繋がったのが最初なんですね
その後どのように今回の価値交換まで至ったのでしょうか

まっきぃ♪:その依頼から2、3年経って、このプロジェクト(HAMACHIプロジェクト)を知りました。
ちょうど、アーティスト活動を広める難しさを感じていたときで、写真とか映像を使ってどんどん世に広めたいっていう思いがあったのですけど、社会貢献活動もやっていたりする中で、色々な仕事をかけもちながら映像を依頼したりするのも大変だなと思っていた時でした。

もうそれだったらぜひおねがいしたいねっ、ていうのでお願いしたのがきっかけです。

-写真と動画の撮影をご依頼されたのですね

まっきぃ♪:はい、そうですね。

-それに対して、まっきぃ♪さんはどのような対価をお返しされたのでしょうか?

まっきぃ♪:実はまだ、薫さんの方から何が欲しいって言っていただけていなくて(笑)
待っているんですけど(笑笑)
私たちCDも出しているので、なんでもしますよ!

江口:色々候補はいただいていて、なかなか機会がないです(笑)

-価値交換はまだまだ継続中ということなのですね

■依頼のしやすさが次の依頼にもつながる


-通常はお金を払って写真を撮ってもらうのが一般的かと思いますが、違いは何かありましたか?

まっきぃ♪:やっぱりHAMACHIでの依頼の方が依頼しやすいというのは本当に感じます。
実はまだまだ他にもお願いしたいプロジェクトがありまして、現在、"まっきぃ♪まっすぅ♪"としてユニットでやってるんですけど、新しく別のメンバーともやることも決まったり、いろんなアーティストと活動することが多いです。

-お金を払うよりも依頼しやすい印象を受けられたということですね。しかも、ほかにも依頼したいことが出てきていると!

そういうアーティストの方達と一緒に仕事をしながら、思うのは、やっぱりなかなか音楽で食べていくっていうのは難しく。でも映像の力であったり、写真の力って本当に大きいと思っていて。薫さんには色々お願いしてしまっています。
他にも、大学生の子がSNSの広報を手伝ってくれていたり、ホームページを作ってくれたり、この後ろの絵もそうなんですけど(zoomインタビューの背景にされているアート画像)色々な人と一緒にやっています。
そのような感じで薫さんにも後にいっぱいお願いしたくて控えている案件はあるんですけど。。

今回のzoom対談の様子 (背景画像は、まっきいさんの仲間の方によるもの)


-なるほど、もともとそのようなアーティストの方同士の繋がりみたいなものがあって、協力し合う形ができているんですね
お互いの得意なことを出し合う形だから気兼ねなくできるんですね

まっきぃ♪:そうですね。

■福祉とHAMACHIの相性

-まっきぃ♪さんは手話を使ったパフォーマンスをされているのですよね?

まっきぃ♪:そうです。手話を当たり前の社会にしたいという思いがあって、サークルを作って活動しています。その中では参加者の方々に、ご自分の知っている曲を手話で表現してもらうことで、手話の魅力を感じていただいたり、広めていくことが出来ればと思っています。
はじまりは、耳の聞こえない方と出会って様々なことを感じたのがきっかけです。
誰もが挨拶をするように手話を当たり前に使う社会にしたいんです。福祉の世界には大きな壁、福祉イコールボランティアといいうイメージがどうしてもあるのでそれをアートで越えたいんです。

声楽家として歌とピアノ・ハープによる音で心を癒す"川越市の音楽家・まっすぅ♪"さんと共に結成したユニット"まっきぃ♪まっすう♪"の公演の様子


-音楽の世界観を手話で表現するアーティストとして、独自の活動をされていますよね

まっきぃ♪:そういうのを継続していくためにも、やっぱりこういう(HAMACHIのような)価値交換でどんどん続けていけたらいいですよね。
福祉活動って、やっぱりその予算とかってなかなかつきづらい面もあるので。
お互いこう価値が回るような形にしていけば、まあより持続的にね、こういう活動ができるんじゃないかなと思います。

-HAMACHIは無償で行えるから、福祉など、マイノリティで予算がつきづらかったり、ビジネスになりにくいようなものでも、価値を広めていけると思います

まっきぃ♪:トランジションタウンってご存知ですか?すごく共感できる活動で。
それと似たような印象をうけましたし、ほかにも、以前に震災ボランティアをしていく中で得た、お互い様精神というのは、通ずるものかあるなと思いました。
江口さんのようなプロレベルの方のスキルも受けさせていただけるというのも、ありがたいと思いました。

・トランジションタウン
https://transitionjapan.net/about-tt/about-transition-town/
・お金でなく、地域通貨を作って地域の交流と、関心と、強固なコミュニティを構築。

-HAMACHIは、決してプロレベルの人という限定は無く、スキルとしては、一般の方より多少得意だよというレベルでもOKと考えています

■はじめは無償(HAMACHI)で、軌道に乗ってきたら有償で

-HAMACHIのように無償でやり取りを行うのと、一般的な有償でのやり取りとを比較して、何か違いを感じることはありましたか?

まっきぃ♪:実は江口さんには以前にも有償で映像の作成をお願いしたことがあるんです。
有償と無償でクオリティの差は感じませんでしたし、話のネタにもなって紹介しやすいし、よかったです。

-今後も継続するとしたら、有償、無償、どちらがいいですか?

まっきぃ♪:シチュエーションによってかなと思います。その例えば、負担がすごく多かったり、もっと細かいことをいろいろお願いしたいなって思ったら、有償でお願いすることになるかもしれませんし。

-お返しはお金じゃなくてもよいと言われて、何を返すか迷われたりしませんでしたか?

まっきぃ♪:迷いますね。食事だったりCDだったり、もっと知名度があがれば(江口さんのいらっしゃる)宇都宮でコンサートをやったりですとか。
江口さんが本当に喜んでくれるものをもう少しヒアリングさせてもらえればと。でも、こういうふうにゆるい感じでやらせていただけるので、すごくありがたいですね。気持ち的にも楽ですし。

江口:まっきぃ♪さんみたいに色んな活動をされていると、人脈が広いじゃないですか。色んな繋がりをお持ちなので、その人たちを紹介していただくっていうのも一つの価値なんですよ。

-いろんな価値交換のやり方がありそうですね

江口:予算がつきにくい段階では、HAMACHIを使っていただいて、どんどん予算が貯まりやすくなってきたら、有償に切り替えるといったやり方もできるのはいいと思います。

-ありがとうございます。うまく組み合わせて活用すれば、可能性が広がりそうですね

それでは最後に一言ずつお願いします

江口:今回HAMACHIプロジェクトを始めて、まっきぃさんにはぴったりかと思ってお声掛けさせていただきましたが、一番乗りに反応していただきました。すごく嬉しかったですね。
今後とも末長くよろしくお願いします。

まっきぃ♪:始めてプロジェクトを知った時に、私の活動を広めるきっかけになるなと思ったのと、本当にこういう世界が広がればたくさんの助かる方がいるなっていうふうにも感じました。
未来が人がるイメージを持っているので、友達や知り合い、頑張っている人に薦めたいなと思っています。

対談の様子

文、インタビュー:田尻剛士(合同会社サブマリン)