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海外のドローイングYoutuberの人が提案した、自称・もっとも早く画力が上がる練習方法「実験的反復ドローイング(Iterative Drawing)」を紹介する

元ネタ。

手短に・この方法について

紙を幾つかのフレームに分ける

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その一つのフレームに自分が練習したい絵を書き込む

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他のフレームに、そのフレームをちょっとだけ変更した・改善した絵を書き込む

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別のフレームにはと同じように他のフレームをちょっとだけ変更・改善した絵を書き込む

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この方法の目的について

この方法の目的について、元の動画によると「直感的で場当たり的になりやすい『上手く描けた絵』というのをちゃんと定着させるため」に考え出したものらしい。

もうちょっと具体的に言うと、「絵が上手く描けた」というとき、どうしても「なんとなく上手く描けた」ということになりやすく、そうすると「絵が上手く描けた」ということに再現性が無くなってしまう。もうちょっと噛み砕けば「さっき上手く描けたけど、もう一度描いてみると全然上手く描けない」ということが起こりがちというのは実感として感じるだろうと思う。

では再現性を高めるためにはどうすればいいか。
要は「上手く描けた」理由がわかればいいということになる。

その理由について、頭で幾つも理屈を述べることはできるが、そういうのは机上の空論になりやすいので、絵で構図や形状について「変更できる部分」だとか「ここはこうしたほうがよい」という仮説を立て、その仮説を実践するということになる。いわば絵に対して「分析的・実験的」アプローチを試みるのが、この練習方法の主眼であると思う。(以下は元の動画より)

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「Iterative Drawing」には特別「実験的」という言葉はないのだが、上記の方法の目的を考えてわかりやすくなるように「実験的反復ドローイング」という言葉を使っている。

個人的に感じたメリット・デメリット

この文章を描く前に自分なりにやってみたのだが、メリットとしては以下の通り。

1. 同じ絵を描くので定着しやすい
2. 微妙な比率や線の引きかたについての印象の違いがわかりやすい
3. 自分の絵についての分析的な見方を学ぶことができる

デメリットとしては以下の通り

1. それほど複雑な絵は描きにくい(何度も同じ絵を描くことを前提としているので)
2. 実績がない(個人が勝手に提唱しているものなので)
3. それほど同じ絵を描くことがそもそも出来なかったりする
4. きっちりとした練習方法ではない(ざっくりとした提案なので)

終わりに

2016年頃にこの動画は投稿され、再生数も多く、日本でも幾つかの人が呟いていることを確認したが、それでもマイナーな練習方法であると言わざるを得ないとは思う(海外においても、何人かが実践してはいるものの、それほど熱心に行われているものではない)。

実際に賛否両論ある練習方法だとは思うし、自分自身がちゃんと取り組んで「結果がある」と確認したものではない。しかし、取り組んで見る価値はあるし、理に適っているとも思えたので、このNoteを投稿した。個人でも暫くやって見て、上手くいく手応えがあったら、追記したいと思う。