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1枚150円縛りで統率者デッキを組んでみた話

みなさん、こんにちは。すーです。
今回は「家にあり」「晴れる屋さんの価格150円以下(日本語)」のカードだけで「片目のガース」を統率者にしたデッキを組んでみたというお話です。
(2022/9/2時点の価格です)

なぜ?

 「どういうこと?」「なぜそんなことを?」という疑問を持った方が99%だと思います。そうです、私もその一人です。

 このままでは話が進みませんので、それらしい理由を後付けしますと
・デッキ構築そのものの楽しさを伝えたかった
・統率者戦(EDH)をプレイしたことのない方にも見てほしかった
というところです。

 twitterを見ていると少数ですが「○○を統率者にしたいけどデッキ構築がわからない/難しい」というようなお話を見ることがあります。そんな時にいつも思うのが「失敗なんてないし、何も恐れずまずは統率者以外の99枚があればデッキになるよ」ということです。私はいつもカードを並べては机上の空論と妄想、皮算用でそれらをくっつけてデッキを築いています。その過程はとても楽しく、あっという間に時間が溶けてしまいます。

 総額4,000円程度のこのデッキ、どんな恐ろしい怪物が生み出されてしまったのか。その中身を見ていきたいと思います。

デッキについて

片目のガースとは?

片目のガース

 そもそも皆さんはこの「片目のガース」というカードをご存知でしょうか?白青黒赤緑5マナ5/5のクリーチャーでタップをすると5つの呪文のコピーを作り出し、それを唱えることができます。
※これらを唱えるにはマナが必要となります。それがどんなカードなのか記載されていないので以下に挙げます。

解呪
知識の噴出

 このカードは日本語が存在しません。効果は
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードをX枚引く。
というものです。

恐怖
シヴ山のドラゴン
新たな芽吹き
ブラック・ロータス

 MtGでもっとも有名なカードの1つ、ブラック・ロータスを使うことができる!というのはガースの魅力の1つだと思います。ほかには1色につき1枚、MtG最初期に登場した呪文を使用でき「古代呪文を駆使する強力なウィザード」というフレーバーがありますね。このデッキではそんなガースを強く使えるような構成を目指しています。

デッキリスト

 何も言わずにリストを見てください。なかなか個性的なカードがたくさん入っていますね。これが150円縛りの魅力です。

 ガースを強く使うためには多くのマナが必要になります。そのため土地をライブラリーから探して場に出す(いわゆるランパン)カードが多く入っています。そうして築いた豊富なマナ基盤を活かすために「ペラッカのワーム」のような大型クリーチャーや、支払ったマナの種類を参照し効果を増大させる<収斂>をもつ「影響力の行使」なども採用しています。

 「フェリダーの撤退」などがもつ<上陸>は土地が戦場に出たことで誘発するため、土地が十分に伸びた中盤戦以降でもランパン系カードに意味を持たせることができます。土地が余剰になってきた場合は「メア湖の海蛇」「生ける竜巻」がそれらをうまく活用してくれるでしょう。

 ガースは能力にタップを必要とするため、通常は出した次のターンまで待つ必要があります。この強力な能力を持つ統率者が無事に生きのびてターンが回ってくる保証はありません。そのため「ケイヤ式幽体化」や「速足のブーツ」などで守る必要があります。特に後者であれば装備をしてすぐに能力を起動することもできます。

ピックアップ解説

 ここからはいくつかのカードをピックアップしてその狙いやほかのカードとのシナジーなどを解説します。

ミストメドウの魔女

ちょっとイラストが怖い

 クリーチャーを追放し次の終了ステップ開始時に戦場に戻す、いわゆるブリンクができるクリーチャーです。「ウッド・エルフ」「とぐろ巻きの巫女」などをブリンクしアドバンテージを稼げるのはもちろん、対戦相手からの除去を回避したり、クリーチャーを一時的にどけることで戦闘を有利にしたり器用な使い方ができます。

 ガースに使用すると、能力で一度唱えた呪文のカウントはリセットされるので(戦場に出てきたガースは新しいオブジェクトとして扱われるため)「ブラック・ロータス」でも「知識の噴出」でも何度も使うことができます!

太陽のタイタン

サンタイタン=サン

 構築済みの統率者デッキ/セットではもはやお馴染みのクリーチャーですね。戦場に出るか攻撃をするたびに墓地からマナ総量3以下のパーマネントを戦場に戻せます。「進化する未開地」や「ヤヴィマヤの古老」を戻し、使いまわすことができるとアドバンテージを稼ぐことができます。この強さで100円はすごい。デッキ内でのコスパ最強カードかもしれません。

永遠の魔道師、ジョダー

新しいジョダーも要注目!

 ジョダーは呪文のマナコストを支払う代わりに白青黒赤緑の代替コストを付与します。これは単純にマナ総量6以上の呪文であればマナ総量の軽減となりますが、特筆すべきは<収斂>との相性です。「苦い真理」は2黒のマナコストを持つ呪文なので通常は3色までしか使えませんが、ジョダーの効果で唱えるとマナ総量は増えるものの5枚のカードをドローすることができます!(5点のライフも失いますが)

 注意したいのは統率者を唱えた回数に応じてかかる2マナの追加コストとの関係です。代替コストはその呪文の本来のコストだけを代替するので追加コストをなくすことはできませんので気を付けてください。

激しい恐怖

選ばれたのは○○でした

 一見すると部族デッキ用のカードで相性はそれほどよくないようにみえます。これは序盤に対戦相手の小粒クリーチャーが並んだ時に使いたいカードです。こちらが序盤に展開するクリーチャーの多くはエルフなのでそれ以外のクリーチャーを除去しましょう。

ペラッカのワーム

デカァァァァァいッ説明不要!!

 出ただけで7点のライフゲイン、死亡してもカード1枚に変わるので損をしない7/7のトランプルが弱いはずはありません。私はそう信じています。皆さんもそうですよね???

舞台座一家の料理人、ロッコ

食材を探して連れてくるってこと?

 マナさえ支払えばどんなクリーチャーでもライブラリーから探すことができます。状況に応じ最適なものを探しましょう!後述するコンボ用のクリーチャーをサーチすることもできます。

必殺技(コンボ)

 このデッキには必殺技があります。「培養ドルイド」、「ヴィグの移植術師」による無限マナ、それを「炎波の発動者」または「とどろく雷鳴」に使うことで対戦相手に好きな値のダメージを与え勝利を得ることができます。

この2体
シミック連合の生物なのがいい

 「培養ドルイド」に+1カウンターが載っている場合、好きな色のマナを3点生み出せますので青3マナを出します。「ヴィグの移植術師」は1青のコストを支払うとクリーチャーをアンタップできます。この2つを繰り返すことで好きな数だけ青マナを得られます。次に「培養ドルイド」でほかの色マナ3点を生み出し、先ほど得た青マナを使ってアンタップします。これを繰り返すことで好きな色マナを好きな数だけ得られる=無限マナ、となります。

 この状態でガースの能力で知識の噴出を唱えるとライブラリーをすべて引くこともできます。「舞台座一家の料理人、ロッコ」から「炎波の発動者」を探すのもよいですし、「前知の場」があると「とどろく雷鳴」がライブラリートップにくるまでライブラリーのカードを追放し続けることもできます。3枚のカードをそろえる必要があり、クリーチャーであるため除去も受けやすいですが、コンボにはロマンがありますので積極的に狙いたいところです。

強化・改造するなら

 ここまで紹介したなかでデッキの軸にできそうな方向に寄せていくのが1つの方向性として考えられます。例えばランパン+<上陸>や大型クリーチャーマシマシ構成にするのもよし、ガースを守るカードやアンタップ・ブリンクできるカードを増やしてガースを使い倒す構成にするのもよし、あるいは統率者を「ジョダー」と入れ替えてみる、ということもできます。

 万が一このデッキを使ってみようと思う方がいらしたら、とりあえず500円だけ追加投資して「太陽の指輪」「秘儀の印鑑」を買い足して序盤の安定化を図ることをオススメします。ここ数年で発売された構築済み統率者デッキには必ず入っているはずです。(全部は調べてないので間違っていたらごめんなさい)

おわりに

 いかがだったでしょうか?なんだか楽しそうなデッキに見えませんか?本来なら対戦してその結果も載せたかったのですが、家庭の都合で対戦の時間を作ることが難しそうなのでいったん公開とします。もし億が一、統率者戦デッキは持っていないのでこのデッキでデビューをしてみたいよ!という方がいらっしゃれば差し上げても構わないのでtwitterのDMでご連絡ください。(誰でもはちと怖いのでtwitter相互の方限定、先着です)
 ちなみに、ある程度お金を出して始めてもokという方には公式の構築済みデッキや蓮屋さんでデッキを買うことをオススメします。蓮屋さんはしっかりとデッキ構築されているし解説記事も丁寧でわかりやすいです。

それでは今回はここまで。またよろしくお願いします。


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