自界隈における著作権問題についての自分語り
SNSにおけるアーティスト(このnoteでは主にGLAYの事について)の写真の無断転載、今までの諸々SNS上で度々あった公式の写真やロゴを使用した自作グッズの何がダメかについて自分なりに認めてみました。
そして、GLAYのファンアート描きのひとりとしてそちらにも少し触れてみようと思います。
1.単純に写真や映像の『無断転載・無断利用』がダメ
GLAYが写った(映った)物が持っていて、かつnoteで主に語る権利は2つあります。
①肖像権
アーティスト(GLAY)のブランド・商業的な価値を守るための権利。
②著作権
楽曲であれば制作したGLAYが持つ権利。
写真であればGLAYを撮影したカメラマンさんにある権利。
そして、それらの権利はその写真を掲載しているFC誌面・モバ・新聞等あらゆるメディアにも繋がっていきます。
テレビのニュースで流れる本人達のアー写や映像の端にたまに©️loversoulと表記されていたりしていませんか?
それは『著作権がGLAYの所属事務所であるラバーソウルにあるよ!』のしるしです。
※©️とはコピーライトマークといい、著作権を主張するしるしです。
ですが、それが無いからといって著作権を放棄している訳ではありません。
この2つの権利の『侵害』とは何なのか。
①GLAYを貶める行為
デマやネガティブな情報コンテンツに写真・音声を利用する、侮辱や中傷を目的として画像や映像に悪質な加工をする事。
アイコンを本人と同じものにしてなりすましたりする行為も含みます。
②GLAYの不利益になる行為
GLAYの情報が正しく広まらなかったり無断でグッズを制作頒布販売をする事で公式の減益に繋がる事。
私は主に②について話すことになります。
2.どこからが『無断転載・無断使用』なのか
GLAYEXPO2024終了後、たくさんのスポーツ新聞アカウントやネットニュースのアカウントでGLAYの写真が公開され、今回のライブを撮影したプロカメラマンの岡田裕介氏のアカウントでも感動的な4人の写真がアップされました。
このポストはたくさん拡散され、多くのファンの目に留まったと思います。表示件数も桁違い!
しかし、残念ながらこのポストをRPするのではなく個人のアカウントで投稿・拡散しているファンもいます。これが無断転載です。
本来は公式のリンクを踏んで写真や記事を見る→そのページに載っている広告も見る→閲覧数が増える事でその公式コンテンツの利益になる
その結果、GLAYファンが沢山見てくれるし利益になるからもっとGLAYの事取り上げよ!に繋がる訳です。
そして、撮影したカメラマンが記事に載せた写真を貼ったポストを見る・拡散する→そのカメラマンの知名度があがり次のGLAYを撮影する仕事に繋がる
結果、GLAYの素晴らしい写真をファンは拝める訳です。
ですが、一個人のアカウントに貼られた同じ写真を見る・RPする、ではその個人のアカウントの閲覧数があがるだけで公式やカメラマンさんにとっての利益にはならず、むしろ分散した事で公式の情報を探す人にとっては邪魔になりかねません。
本来公式やカメラマンに利益になる筈だった閲覧数を横取りしているようなものです。
また、GLAYにはGLAY MOBILEという月額課金制の有料コンテンツがあります。
本人達の日記的コンテンツの他に週1回GLAYの撮り下ろし写真やインタビューが見れる『MOBILE MAGAZINE』(以下モバマガ)があります。
サイト内には明確に転載禁止の注意書きもあります。
ですが、X上に溢れる無断転載の写真の中にはこのモバマガ内でしか見られないはずの写真もアップロードされています。
有料コンテンツの内容を無料で見られる場所に転載し、誰でも見られる状態にされてしまっては本来公式が得られるはずだった利益が減ってしまいます。
3.どうすれば『無断転載』ではなくなるのか
X(Twitter)の場合はRP・引用RP、リンクを共有して記事をポストする。
Instagramの内容をXに持ってくる時はスクショではなく共有でリンクをポストする。
Instagramの場合はスクショの再投稿ではなくストーリーズに追加等で共有する。
大体こうすれば素敵な写真のサムネイルも表示されますし、GLAY愛を語るのには充分だと思います!
4.『無断使用』の線引き
ファンである我々一般人が公式でアップされた写真でやっていい事について箇条書きします。
◎公式SNSをRT/RP、リンクを繋げてSNS上で共有する
◎ダウンロードして保存する・印刷する・スマホの壁紙にする等自分だけで楽しむ
○ダウンロードした画像・動画を編集・加工し、自分だけで楽しむ
次にファンである一般人がその写真でやってダメな事、いわゆる『無断使用』についてです。
△公式の写真・著作物を使用した物を自宅でプリントする等して生産し、第三者に配布する
この段階で×の界隈も勿論あります!
残念ながらラバーソウルはその辺りを明言していないので明確に×にはしません。ですが手製のグッズでも本物と見分けがつかないような物であれば海賊版として扱われ、アウトになっていくでしょう。
×公式の写真・著作物を使用した物を大量に生産・複製し、第三者に配布したり販売する
(例:自分に著作権が無いGLAYの写真で業者に缶バッジを注文し、ハイコミ品として配布する)
実際小ロットでアクスタや缶バッジの製作を引き受けてくれるほとんどの業者には、他者の権利を侵害する恐れのあるデザインでの製作を断ると規約にしています。それをないがしろにするのはGLAYの権利だけではなく業者の立場まで危うくさせる行為です。
×公式の写真・著作物を個人で加工編集してネット上に掲載したり、第三者に配布・ダウンロードを促す
いわゆる「GLAYの壁紙作りました!フォロワーさんは自由にダウンロードしてくださいね!」的なやつです。
ファンである一般人でも出来なくはない事
・著作権を持っている会社や人に使用許可を得る
※一部のファンが「HAPPY SWING(GLAY公式ファンクラブ)から許可を得た」と発言をしていますが、それはあくまで自分だけが楽しむ『個人利用』であり、SNSにアップしたり第三者への配布は個人利用の範囲外であると私は考えています。
個人的には海賊版グッズを作るために使用許可を取るなんて事で公式の手を煩わせたくない…と思っています。
5.公式の著作物を使用した自作グッズ(非公式グッズ)問題
度々ツアーが始まる度に目にしてきましたが、今回は私の目から見ても声が多く上がったように思うGLAYEXPO2024での自作グッズについて触れます。
何故今回公式イラストを使用した自作グッズが咎める声が多かったか。
それはイラスト・ロゴの制作者が漫画家 尾田栄一郎氏である事も大きいと思います。
今までGLAYのイラストに携わって下さったイラストレーター・作家勢でもほぼ記載されてこなかったコピーライトマーク(©️)が今回は©️尾田栄一郎もしくは©️EOとしてイラストを使用した媒体にほぼ必ず入っている事です。
(私がファンになる前に販売された漫画家の高橋ヒロシ氏が描き下ろしたGLAYを使用したグッズにも表記あり?)
Tシャツ、タオルはもちろんステッカーやアクスタにも表記されていて、イラストの著作権を尾田先生が持っている事、そしてそのマークはGLAYEXPO公式グッズの証明でもあります。
TL上で観測できる自作グッズの中には姑息にもコピーライトマークを消して作成している物が多数ですが、極少数そこを消すこともせずグッズ化してる人もいます。怖い。
自宅印刷・手作りの粗悪品であれば黙認されるかもしれませんが、業者を通して缶バッジでも発注した日には完成する物はただの非公式グッズ、海賊版グッズを生み出しただけです。
今回このイラストを使った缶バッジは販売されていませんから。
「公式のグッズはランダムだし…ハイコミ品で貰ったグッズがあるから買わなくていいや!」
例えばこんな人が一人でもいたら、公式のグッズの収益が減る事に繋がっていきます。作ったとしても業者は通さず、第三者にも配るのはやめて自分だけで楽しみましょう。
実際に「現物を持っていないから色味が分からない」と発言し、公式通販のスクショを使用して公式グッズのリデザインをしているファンもいました。買え。
6.ファンアートは『公式の無断使用』なのか
よく公式の著作物についての議論がされるとファンアートについてはどうなんだ?と挙げる人もいます。
個人的にはGLAYのファンアートを制作・公開するのはほぼ問題無いと思っています。理由としてはFCにファンアートの投稿ページがあるからです。
界隈によってはファンアートもNGだったり、GLAYを中傷するような内容もしくは公式の商品と類似・不利益が出るような悪質な物なら多分GLAYでも問題になるでしょう。
Q.ファンアート勢の自作グッズは許されるのか?
A.公式グッズとそっくりに作って配布・販売すれば海賊版認定される可能性はあります。
GLAYは実在の人間なので模写でグッズを作っても写真を使ったグッズとは思われないかもしれないでしょうが、GLAYの公式LINEスタンプで使われている五月病マリオ氏やテレヴィジョン氏の絵を真似て描いた上、作者と勘違いされるようなグッズを作って大量配布したら多分アウト。
GLAYのTERUさんが生み出したキャラクターのズラーは簡単な線で構成されている上、公式でもグッズのバリエーションが多いので勘違いされそうなグッズも正直見たこともあります。
これらは漫画やアニメの二次創作・同人グッズにも繋がる話です。
デフォルメキャラクターが誰かに摘ままれてるようなイラストのグッズ「つままれ」シリーズの類似グッズ問題とかオタクなら知ってるかもですね。
※あくまで「つままれ」はグッズ販売がダメで個人でプレゼントならお目溢しされるかもね黒寄りグレーで怖いけどね!
今は小ロットで公式と遜色ないグッズが作れたりするのでその辺りはファンアートを制作する側も気を付けなければいけません。
クオリティを求めるのも悪いことではないですが、業者を通す事でより精密なグッズが作れます。あまりに高クオリティのグッズは海賊版と勘違いされたり、公式で出るはずだったグッズの没に繋がりかねません。
サインや記名を入れたり、注意書きでファンアート・非公式アピール、公式と勘違いされるような記載をしない!を徹底して推しと自分の著作権を守っていきましょう!
7.最後に
自分がルール違反・著作権侵害している可能性がある時に他人から指摘されて不愉快に感じる人もいるでしょう。
確かにその他人は著作権を持つ本人・公式ではなくあなたと対等な一ファンです。ですが、その人はあなたにとっての敵ではなく、味方になってもらえるかもしれない人です。
怒らず冷静になって助言や指摘に少しでも耳を傾けてみてください。
私自身も決して清廉潔白ではないです。GLAY並びにHISASHIに出会ったのがニコニコ動画の時点でお察しください。
昔も今もGLAYのHISASHIは凄くこの著作権という物に寛容で、GLAYを知っていく上で本当に感謝しています。
でも、出会ってから時代は変わりました。他芸能事務所ではありますが各社それぞれにSNSと著作物との付き合い方・利用法を定める流れができ、
GLAYは個人がアップロードした違法動画に頼らなくても安価で映像作品を見ることができる公式サブスクが生まれました。
「GLAYは許してくれてるから大丈夫」ではなく、
「GLAYを守る為に正規のグッズ・コンテンツにお金を出して、公式の情報を広めて楽しもう」
そんな風にマナーやモラルを持ってGLAYを応援してくれる人が増える事を望んでいます。
もちろん、私自身これからも気をつけていきたいです。
8.オマケ
勝手にQ&A
Q.記念日でどうしても自分のSNSアカウントで推しの写真を載せたいんだけど!
A.公式で出たアクスタとケーキを撮影するとかお花とか祝い方色々あるじゃん!
Q.公式写真の画質とデザインに納得いかないので自分でデザイン加工してupしました!
A.本人のビジュアルの良さとデザインの完成度に乗っかってるヤツが何言ってんの!?
Q.HISASHIが使っていいってYouTubeで言ったよ!
A.『私は』あれをモダン○イレーツさんみたいな自分の利になる会社・組織向けへの発言だと思っているよ!
Q.公式の写真もイラストもダメ…そうだ拾った○○さんのファンアートでグッズ作ろう!
A.○○さんに土下座謝罪して廃棄しろ!!!!
主に私の推しだったりニュースになったりで把握してる参考資料です。
他芸能人や芸能事務所で明確なガイドラインを出してる所があれば読みたいので教えて頂けると助かります!
AMUSE お問い合わせ(SNS) https://www.amuse.co.jp/contact/sns/
LDH SNS活用ガイドライン https://www.ldh.co.jp/rule/
SNSへの写真・動画掲載について、ゴールデンボンバーからのお願い
https://pc.goldenbomber.jp/contents/362526
『Mrs. GREEN APPLEオリジナル音源』動画利用、及び写真・映像等の使用に関する注意事項
https://www.universal-music.co.jp/mrsgreenapple/guide/
ファンが作ったグッズ販売に警鐘 コブクロ事務所、「個人で楽しむ範囲」超えた活動に注意
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1707/03/news063.html
星野源さん苦言 SNSアイコン、画像無断使用
https://www.asahi.com/articles/ASMDC4S3JMDCIIPE00K.html
つままれ製品に類似した品物の製造や頒布に関して
https://www.cospa.com/qa_detail/id/342
「うたプリ」同人グッズ販売に警告 公式「ブロッコリー管理本部」がTwitterで
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1405/20/news092.html
缶バッジの達人 著作権・暴力表現について
https://badgetatsujin.com/copyright.html
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