無を愛せない。

書きたいことって何だろう。
「書く」という行為は私が唯一自信を持てることで、存在証明でもあった。

「生きた証を残したい」という思いに近いのかもしれない。自分がそこに存在していることを見える形で残していたかった。そうしないと全てを忘れてしまって、過去に自分が存在したことも、今ここに居ることも分からなくなってしまう気がしたから。

段々と、書きたいことが分からなくなった。
自分が分からなくなっていった。
「あなたはどうしたい？」と問われても正解を見つけられなかった。
私は一体どうしたいんだろう。
答えてみても、その答えが正解に思えなかった。
何だかしっくりこない。ちぐはぐしている。

やりたいことも、できることも何もない。
自分より秀でた才能を見て嫉妬するだけの醜い人間性。

どこに行っても人とうまくやれない。

居場所を作りたくて必死なのに、頑張れば頑張るほど苦しくなるだけ。

誰かが何気なく放った一言に酷く動揺して怒りまで湧いて、自分が放ったすべての言葉が矢になって相手を傷つけている気がして。コミュニケーションをとりたいと思えない。人と関わりたくない。傷つくことも傷つけることも嫌なんだ。

『自分の気持ちを言語化できることはあなたの強みだよ』
なんて色んな人に言われるけど、言語化できたところでその次につなげることが出来ない。ただの愚痴人間。

1人が好きなんだ！
私はわたしのペースで進むから良いんだ！

そんなの強がっているだけで、しんどいに決まっているじゃないですか。

本当は、誰かと繋がって楽しく話して時間と感情を共有したいし、正社員で働いて同世代と同じペースで人生のイベントをクリアしたい。

でも、私は人と感情の共有ができない。
もうすでに、同世代と同じペースで就職できていない。

何よりも、その事実を受け入れられていない。

どうしたいんだろう、わたし。