~神話・民話の世界からコンニチハ~GFversionお試し版 お題『馬』に寄せて
ざざーん、ざざーん。
アンティグア・バーブーダの美しい海が夕日に染まっていく。結婚式を終えたジョニーと絵美は、メタルクラッド飛行船の中でそれぞれの飼い猫をなでながらくつろぎのときを過ごしていた……。
絵美 : ジョニー!
ジョニー: なんだい絵美。
絵美 : そういえば、中国の女神さまの媽祖様って、馬の字が入っているよね。
ジョニー: 確かに。急にどうしたんだいハ、ハニー。
絵美 : 作者の都合だって! 今回は馬がテーマなのと、新しく始めるあたしたちの物語の両方を試してみたくて、今回の暴挙……違った、チャレンジに至ったらしいよ! note神話部、今は神話創作文芸部ストーリアのひとたち、許してくれるかなあ?
ジョニー: ははは、マイハニー。なんでもチャレンジは大事さ、ジャンル分けに困ってしまうかもしれないけどね。
絵美 : ジャンルにないものを開拓したがる作者のヒネクレ……チャレンジにも困ったね、お題作品になるのかなあ。
ジョニー: そのあたりはきっと、矢口れんと部長がなんとかしてくれるさ。
絵美 :それを信じて……媽祖様さまをお呼びして、聞いてみよう!
ジョニー:うん!
~~~キュピーンとコミュニ・クリスタル作動~~~
媽祖 『ニイハオ~! ふたりとも、ハオハオ~♪』
絵美 :こんばんは媽祖様!
媽祖 『私の名前の馬、のことアルね?』
ジョニー: うん、そういえば、どうしてなんですか?
媽祖 『媽媽というと、中国語でお母さんを表す、とても重要な言葉になるアル。媽祖はご先祖の母につながる、という意味の漢字でもあるアルね。
海の母なる女神の立場でもあるアルが、もうひとつ、騎馬民族の系譜から、馬の字が使われた、という説もあるアルよ。
ちなみにインドでも「マー」はお母さん、「マーマー」はお母さんの兄弟の意味の地域もある、古い古い大切な言葉アルね。
ジョニー: お母さんは馬でやって来たかもしれないし、海からやって来たかもしれない。そう思うと、「マー」の媽祖さま、という言葉に、大いなる母性の神さまそのものが宿っているように思えてきたよ。
絵美 : うんうん、マーマー、とても神聖な響きだね、ジョニー!
ジョニー: え、絵美、も、いつか、は……。
絵美 : ジョニー? 顔が真っ赤だよ! 聞き取れなくてごめんね?
ジョニー: ん……なんでもないよ(深いため息)
媽祖 : ハオ♪
(了、996字)
※ ノリで作ってしまったお題「馬」と、新しい連載ものの練習をミックスしてみました。ジャンルは戯曲か、コラムかというところかと思いますが、かなり内輪ネタも含まれています(むしろ「ガーディアン・フィーリング」と「信長の大航海時代」をお読みいただいた方向けに振り切ってるかも)
なので、もしもテーマ外、ということでしたら通常の「mymyth」の方向に変更いたします。
ヘッダーの写真は、みんなのフォトギャラリーより九十九屋さんたさんの作品をお借りいたしました。ありがとうございます。
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