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むかしのうたへ おもううた3 子規句集より

おはようございます。今日は「むかしのうたへおもううた」その3をお届けいたします。

引用元にしましたのは岩波文庫の「子規句集」(2005年5月第15刷)から。

夏目漱石なつめそうせき氏の東大予備門同窓生、明治の世に創作畑の多大な影響を残した正岡子規まさおかしき氏の、明治30年(西暦1897年)の句から。

林檎くふて 又物写す 夜半かな

りんごくうて またものうつす やはんかな

AIさんの現代語訳は

「林檎を噛みしめながら、また物を書く夜半かな」とのこと。……今だと写す、はスマホで撮影かしらん、て思う場合もありますよね、確かに(^^;)

明治30年の正岡子規氏は、2年前の日清戦争へ従軍記者として赴いた際、血を吐いて帰国、明治29年に鋼のメンタルで句会を開いたあとの時期になります。

その句会が開かれた「子規庵」は今でも残り、コロナ後3年振りに去年から活動を再開されています。


いつものミジンコが麹菌こうじきん並みにちっちゃくなりそうで、恐縮な気持ちながら私なりの返歌は

ひとの問ふまで 書き物せしか

ひとのとうまで かきものせしか

句の場合は、カエシウタではなく、五七五に七七で返す、このような返句、となるんですね。

もうひとつ、五七五で……。

オレンジの 蜜柑こたつに 朝眠し

おれんじの みかんこたつに あさねむし


……底冷えの日が続き、朝はおふとんやおこたから出たくないのです。朝日とみかんのオレンジ、冬の朝の日の光の温かさを表現してみました。


それでは皆さま、今日も良い一日を~♪

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