アルコール依存症になったオタク
おっす、みなさんお酒飲んでますか?
気づいたらアルコール依存専門病院に通うことになった弱いオタクです(気づいたら?って言えば語弊があるかもしれんが・・まあそういうことで
アルコール依存症ってみなさんどんなイメージですか?
よくアル中なんて言葉よくありますよね、自分はだらしない人間がなるようなものだと思ってましたよ、自分には関係ないとすら思ってましたから
実はアルコール依存症、意志とかの問題ではなくお酒を飲む人ならだれもがなる可能性のある怖い病気なのです。
気づいたら1月24日を最後に酒を飲んでません。
なぜアルコール依存症になんかなってしまったのか?
自分の酒の飲み方について振り返ってみると・・、思い返せば酒癖が悪かった、まあ最初は記憶をなくす(ブラックアウトといいます)くらいでしたがだんだんと人に迷惑をかけることが増えました。全部上げるとキリがないので何個か抜粋してみます。
3年位前、友人と飲みに行き飲みすぎて1軒目から泥酔しているのにも関わらずHUBに行きギムレットを一口飲み、HUBのトイレで意識を失う、いやあこれはひどいですよたぶん友達が迎えに来なかったら最悪警察沙汰ですよ、友達から迎えに来てもらって水を飲み少し回復して渋谷駅のホームでゲロ吐いたのを覚えています。
これは2年くらい前かな、私ダンスミュージック(EDMとか)が好きでよくクラブに遊びに行ってました。クラブに行く前に軽く友達と飲酒しいい気分でクラブに行ったのは覚えています。しかし、クラブに入る直前に飲んだストロングゼロが効いたのかクラブでの記憶がほとんど欠落しています。まあクラブに入ってからコロナビールをがぶ飲みしていた記憶は軽くあるんですが、目が覚めたら池袋から2駅くらい離れたところの知らないアパートで気を失っていました。目が覚めると持ってきていた財布とカバンがない・・・、しかし幸運にもスマホはあったので一緒に行った友達に荷物を回収(クラブのロッカーに預けていた)してもらいなんとか帰ることができました。
知らないアパートの廊下で寝ているなんてちょっと間違えれば警察沙汰です。
当時、問題を軽く受け止めがちでした(今思い返せば異常なんだけどね)
しばらくして酒での大きな失敗はなかったものの、家で飲むことが増えてきました。
家飲みでなにを飲んでいたかというとみんな大好きストロングゼロです。
最初は週に2回程度だったもののストロングゼロ500mlを2,3本とビール500mlくらい飲んでいました、ストロング系なら500でも3本は普通では、と思う人いるかもしれませんが日本酒換算で5合飲んでいることになります。ちょっと考えると異常だと思いません?
まあ異常だなんて思ってもなかったんですけど( ^ω^)・・・
まあただ酒飲みすぎなだけじゃんと思いますが、常識はずれな行動をしてしまうことがありまして、、当時不眠症でロヒプノール(フルニトラゼパム)そう、みんな大好きなあの青い薬をストロングゼロで流し込む頭のおかしい遊びを行いました。
完全にアホです。ICD10のアルコール依存症診断基準の有害な使用に対
する抑制の喪失に完全に当てはまるかもしれません。
まあ、起きた後がものすごい地獄でただ記憶が飛ぶだけでいいことなんて一つもないからみんなは真似するなよ!
そして昨年の大晦日、友人と飲むことがありましてそこでまたしても酒に飲まれてしまいました、この時一次会ではそんなに酔ってませんでした。(量は飲んだと思うが全然酔えなかった)2次会、これがかなり酷く友人に迷惑をかけまくりでした。
それもただ酒に酔っただけでなく寝ようと思い睡眠薬(ヒルナミン、ハルシオン)を飲んだのが失敗でした。
睡眠薬を飲んでもなかなか眠れず動かなければいいものの行動してしまい健忘を起こし記憶のないままさらに酒を飲み続けていたそうです。(マジで覚えていない)気づいたら友達の家でした。
こんなことがあってもその時は酒をやめようなんてことは思いませんでした。
その大晦日の酒での失敗があったのにもかかわらず、2019年の1月2日には飲酒をしていました。
我慢できたの1日だけかよwwwって思いますがその時は我慢するという選択肢はなく元旦は単純に疲れていて飲む気すら起きませんでした。
そしてもう1月なんて酒浸りの日々です。週に2回ほどだった飲酒も週に3,4まで増えていました。
最初はストロングゼロを3本にビールを1本とかでしたがだんだんとエスカレートしてゆき、、、
ビール500mlにセブンの安ワイン1本w、無添加だから体にいいだろとすら思っていた、ストロングゼロもプリン体、糖質ゼロだから体にいいと思っていました。
完全にアルコールに脳を支配されています。
まあストロングゼロ3本+ビール1本とワイン1本+ビール500ml、総アルコール量でいえばストロングゼロ3とビール500×1のほうが多いんだけど普通の人ならワインボトル1本も飲まないのかな?ワインって酔えないんすよね
そして、体にガタが来る前に最後に飲んだのがジャックダニエルテネシーハニー、これがまたバニラアイスにかけて食うとびっくりするほど美味しい、
ウイスキーが苦手な人でもたぶんおいしくいただけるから是非試してほしい
おススメはシンプルにハイボールかな、
これ2日で一瓶飲んで、なくなったらAmazonですぐ注文してまた飲んでました。
これが自分が最後に飲んだ酒になります。
なぜ酒をやめたのか?(やめざるを得なくなったのか)
ハニーハイボールにハマった頃はもう仕事しているときは常にジャックダニエルテネシーハニーのことで頭がいっぱいで帰ったらすぐ飲むということをしていました。
そして、ふと我に返るときがきてアレ、俺酒飲みすぎなんじゃね控えなきゃヤバいんじゃね?という思考に陥り2019年1月24日に酒をやめてみようと思いその日は飲酒を控えました。
いやもうそしたらその翌日からなんか落ち着かないなと思い始め、その3日後くらいから不安、焦燥、イライラ、悪夢、高熱、インフルエンザのような症状に襲われ、1週間くらい地獄を見ることになりました。
もう仕事なんてできるわけないです。
最初は高熱が目立って大きかったのでインフルかと思い内科に受診し陰性だけどたぶんインフルエンザだねということで会社にはインフルエンザであると伝え1週間休みました。
いや、もうこの時酒への渇望がすごかったです。
怖くなりジャックダニエルを泣きながら捨てたのは覚えています。
よくアニメや漫画等に出てくるアル中の人って手が震えてたりしますが自分はそんなことはなかったです。
症状も落ち着いたころに心療内科の定期受診があり、ぶっちゃけ1週間がピークでそのあとも離脱っぽいことが続いていたので離脱症状を抑える薬、アルコール離脱にはジアゼパム(離脱には一番いいらしい)を処方してもらいました。
いやはや、現代医療はすごい!ジアゼパムは離脱によく効きました。
そして、さすがに自分の今までの酒の飲み方の異常さに気づき主治医に
アルコール依存の専門病院の紹介状を書いていただきました。
いつも行ってるクリニックの主治医曰くやめられているならそんな急がなくてもいいと言われましたが、もう心配で仕方がなかった。
アルコール外来
紹介状をもらい県内で一番大きいアルコール外来に行こうと電話で予約をすることにしました。
もう泣きそうになりがら電話を掛け、初診でアルコール問題だと伝えるとまず心理士と軽く相談することになりました。
心理士はまずどのくらいの量を飲んでいたか聞いてきます。
自分は100gくらい飲んでましたと伝えると、だいぶ飲まれてたんですねと言われました。
そして予約しますか?といわれ予約することになったのですがかなり混んでいて1ヶ月くらい待ちますよと言われ、ああ、アル中って結構多いんだなと思いました。
受診当日の説明を受けビックリしたのが、受診当日は飲酒しないで来てくださいねと言われ???????アルコールの病院に飲酒していくやつなんているのか?と思いましが、冷静に考えると重症の人は連続飲酒してたりして酒が切れない人も中にはいるかと、納得しました。
辛かったのがご家族の方誰でもいいので一緒に来てくださいとのこと・・・
え、親に酒がやめられないから病院に連れて行ってくれなんて簡単に言えるわけないじゃんと思いましたがそんなこと言っていたらどうなるかわからんと思い母親に一緒に来てほしいと言いました。
受診日当日(3月20日)、もう酒をやめるしかないのかと半ば絶望的で生きている心地がしませんでしたが行くしかないので予約している時間に間に合うように病院へ行きました。
受付を済ませるとまずは、問診票です。
すいません、もうこの時頭が回っていなかったのでほとんど覚えてないのですが、まあ飲み屋にツケがあるとか、酒を飲んで暴力を振るうとか、たしかそんなことが書いてあったような気がします。
そして医師との診察の前に心理士との話がありました。
どういうことを聞かれたかと言うと、何か信仰している宗教はあるのか?(謎の質問だったがAAはキリスト教くさいと聞いていたのでこのことか?)
どういう子どもだったか、学歴、とか色々聞かれた気がするあとは久里浜式アルコール症テストを受け、その後1時間ほど待って医師との診察へ
久里浜式アルコール症テストの結果こんな感じだった。
3点だと要注意らしい
医師との診察
まず、どのくらいのペースでどのくらいの量を飲んでいたのか聞かれる
ここまで来たので嘘をつかずにありのままのことを話した。
医師は電卓で計算しあなたは日本酒で換算すると5合飲んでいますと言われ、多飲傾向にあると告げられ、ただ飲み方を見ると依存症の飲み方ではないらしい、あと具合が悪くなって自分の意志でやめられているのであれば依存症ではないとの話があった。(依存症じゃないけどアルコール乱用って言われた)
飲まないでいられるのであれば、それを継続したほうが良い。
ただし問題は飲み方、少量づつ飲む、例えば機会飲酒(誕生日、記念日等)
しかし飲酒をすると少しずつ量が増えていき依存症になる危険性もある。
これはだれにでも起こりうることである。
本当に心配であれば飲酒しないこと。
本当の依存症というのは、自身でコントロールが困難になる、昼夜問わず、またどんな状況でも欲してしまう、そしてアルコールによって生活が困難になる。家族や仕事にも問題を起こすようになり一人だけの問題じゃなくなる。
社会生活が崩れてしまう。
そうならないように今、気づいてよかった。
そんな話を1時間くらいしただろうか、いつでも心配なことがあれば来てほしいと言われ再診の予定はなかったが、後日気になることを聞けなかった、離脱症状の話等、でまた再診しアルコール外来は1ヶ月に1回ほど通院している。
自分はアルコール依存症は断酒するしかないと思っていたが最近のアルコール依存症治療は飲酒量低減も治療目標になるらしい(そのための薬も存在している)
詳しいことは書くと長くなるので気になる人は読んでくだち
新アルコール・薬物依存症診断治療のガイドラインに基づいたアルコール依存症の診断治療の手引き
国内初のアルコール依存症における飲酒量低減薬
「セリンクロ錠10㎎」新発売
セリンクロの話を聞いたときは、ぜひセリンクロを使いたいと思ったが、アルコール外来の主治医はとりあえずレグテクトから試してほしいとのことでレグテクトを飲んでいる、レグテクトはアルコール依存症者向けの飲酒欲求を抑える薬だ、ぶっちゃけ効いてるのかわからん。
主治医の操作するPCの画面をちらっと見たらシレっとアルコール依存症って書いてあってアレ?と思ったところレグテクトを処方するときにアルコール依存症と診断名がないと処方できないとのことであなたは依存症ではないよと言われちょっと安心した、めっちゃ焦ったけど
このまま一生酒を飲まない生活ができるか?と言われれば答えはNOであるが素面の生活もそこまで悪くはないかなあと断酒して半年くらい経って思えてきた。
まぁ死ぬまで酒やめろなんて言われても無理ですよ、たぶん、でもあのつらい離脱症状と一時的な酔いの快感天秤にかけて今は飲まずにいられている。
離脱症状について聞いたら1日、2日飲んだくらいじゃ離脱症状は起こらないよと言われたが、本当にコントロールを失っているのであれば飲み始めたら止まらなくなるのだろう。
セリンクロに関してはよく考えて本当に必要だったら処方すると言っていたので次回の受診時にまた聞いてみようかな・・
長くなったので今日はここまでにしときますう
※アルコール依存症については吾妻ひでおのアル中病棟を読んだことがあったのでなんとなく知識はあった、たぶん読んでなかったらもっとひどいアルコール依存症になってたかもしれない、あとこんな風になりたくはないなとも思えたのでとても感謝している。
あとは、中島らもの今夜すべてのバーでとかもおススメかなあ、中島らも氏は酔っぱらって階段から落ちて亡くなってしまったのだ・・
あとだらしない夫かと思ったら依存症でしたも読んでおくといいかもしれない
最後に長くなってしまったが、最近酒での失敗が多くなったとか、記憶をなくすようになったとか、酒での問題が増えてきたら気軽にアルコール外来のある病院に行ってみてほしい、話を聞くだけでもだいぶ考え方が変わるので
関東圏の人でアルコール依存症かもしれないけど酒の飲み方について心配であるとか変えたいとか思っている人は久里浜医療センターというところに減酒外来というものがあるのでそういうところもあるのだと知っておいてほしい
久里浜医療センター減酒外来
1から酒の問題について説明するとこれ以上長くなってしまうので簡単にまとめてみました・・。これでも長いけど・・文章書くことなんてないんでめちゃくちゃだけど許してネ
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