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やまなしぐらし #1

新卒、初配属で暮らし始めた山梨。必死だった1年目はあっという間に過ぎて、2年目も半分を終えた。ここまで約1年半、山梨という田舎で暮らしてきて、良いところも悪いところ知れたと思っている。そこで、気持ちの整理という意味でも書き出してみたいと思った。

・遊びに来るにはいいとこだけど、住むにはね……の理由

「山梨っていいところだよね」って、遊びに来てくれる友人はみんな言う。たしかに、自然豊かだし、食べ物は美味しいし、空気がのんびり流れている気がして、とても良いところだと思う。

ただ、住んでいると、やっぱり東京のほうがいいな、って思う。

まず、コミュニティが狭い。「会社の転勤で仕方なく」という枠組みに入っているからこそ、職場では”地元話”に入れてもらえるけど、会社から一歩外に出たら、孤独だ。ちなみに職場には同期女子とか若手の先輩とか一切いないから、帰りにごはんとかもできない。そして、県外出身の女子が少なすぎて、話を共有できる人がいないのも狭苦しさを感じる理由の1つ。職場で働いている女性はほぼ県内出身者。今までも、これからも県内で生活していこうと考えている人たち。そのせいか、視野が狭い話しか出てこないし、日々の愚痴ばかりが話題になってしまう。内輪ネタになりがちな会話が多いことで、居場所のなさを感じてしまうのだ。

それから交通事情。どこに行くにも車が必要。始めこそ抵抗してバスや自転車で過ごしたけれど、1年も経つと行動範囲の制限に我慢できなくなる。そして巻き込まれる渋滞。職場と家の往復なら自転車のほうが近いこともある。主要な道路は、通勤ラッシュや休日のお出掛けの時間帯は激混みになる。赤信号5回待ってようやく通過できる感じ。電車なら、本を読むとかスマホでニュース見るとか時間の使い方を考えられるけど、運転中はそんなことできない。やったら交通違反になってしまう。

当然、ふらっと立ち寄れるお店なんてない。会社帰りに気晴らしできるような場所がないのだ。ただただまっすぐ家に帰るだけ。

そんな毎日を過ごしていると、東京(と言わずとも都会)で生活している同年代がときどき羨ましくなる。

東京に行けば、全部解決するってわけではないけれど、コミュニティの範囲や交通手段の自由度、仕事終わりの選択肢も、桁違いに広がる。

観光という目的で山梨を訪れる分には、楽しいところであることに間違いはない。でも、暮らす、となるとそれは別問題。限られた環境で、いかに満足して過ごすかを考えているうちに、虚しさを覚えてしまう。

そんなわけで「いいとこだよね」って言ってくれる友人に対して、つい、「遊びに来るにはいいけど、暮らしていくにはな、、、」と言ってしまうのである。



これから書いていきたいこと:
・山梨に来てよかったと思うこと
・地方配属に対する自分なりの意見