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足下から考える仕事術

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世の中にはいろいろな仕事術があふれていますが、その実践のためには、まったく新しいことを始めるとか、なんらかのツールが必要になるというものも多いですよね。そうではなく、もっと身近な…
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#意思決定

日々、自分を通して考えるということ

以前に書いた「個人の救済は勉強だ」という記事でドイツ語学者の関口存男の言葉を取り上げた。 学生時代、ドイツ語の勉強のために読んでいた『マイスタードイツ語コース [文法]』の著者が孫の関口一郎で、彼の著作を読んでいるうちに祖父にあたる関口存男を知った。 最近、気になって関口存男の名前で検索してみたら、なんと三修社が特設サイトをつくっていた。 サイトの冒頭で「関口存男のことば」なるコーナーがあって、次のことばが紹介されている。 今日の社会は(今日の社会に限りませんが)決し

その忙しさは何につながっているのか?

世の中に日々のタスクを管理するためのツールはたくさんある。 そういうツールをいかに使いこなしていくのかということをまとめた本やブログもたくさんある。 しかし、そういうのにハマってしまうあまり、ついついタスクの数をこなしていくことが目標になってしまうことがある。 それが目標になっていると、今日一日を振り返って、 「どれだけのタスクを終えることができたのか?」 と考えてしまう。 そして、数が多ければ達成感を感じ、数が少なければ、ともすると罪悪感を感じるようなことになっ

意思決定の視座を増やす

組織でシナリオプランニングのプロジェクトに取り組んだあと、参加者から出てくる感想として多いのが「社長が危機感を持て、と言っていた理由がよくわかった」というもの。 それもそのはず、現場を中心に動いている社員と社長とでは、自社を見る視座が違う。 もちろん、現場にいる自分としては、何よりもその範囲での成果を上げなければいけないので、いくら社長が持っているような長期的な視座がすばらしいからといって、自分の視座を捨て去るわけにもいかない。 そのように「自分の視座(短期)」か「社長