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シナリオプランニングの現場から

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起こり得る未来の可能性を考えて、それを元により善い未来を創るためのシナリオプランニングという手法。まだまだ十分には知られていないこの手法について、いろいろな角度から紹介していきま…
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#組織開発

「未来のことを考える」を仕事にしている理由

昨日Twitterでこういうことをつぶやいた。 ここに書いたような問題意識に取り組むために、いまはシナリオプランニングを使って「未来のことを考える」ことをしている。 会社としては、どうしてもシナリオプランニングというツールを前面に出しているので、周りからするとツール推しみたいなイメージが強くなってるかもしれないけど、大事なのは、組織などで「未来のことを考える」ことの方だ。 なぜ、未来のことを考えることが必要なのか?Twitterに書いたような問題意識に取り組むために、な

「起業家的」と「伝統的」というマネジメントの違い

シナリオプランニングからの戦略実行時に遭遇する課題シナリオプランニングに取り組んでいる企業が、せっかく時間をかけてシナリオを作成し、それを元に戦略を策定したにもかかわらず、いざ戦略を実行する段階になって、シナリオでやったことが活かせなくなってしまうことがある。 それにはいろいろな原因があるが、そのひとつとしてマネジメントスタイルを意識していないことがある。 シナリオプランニングに取り組んだ結果、不確実なテーマに対応できるような事業に取り組んでいくことを決めて動き出した。し

意思決定者の「小宇宙」に影響を与える

シナリオプランニングについて話しをするときに、もう何年も言い続けてきたのは、 ・シナリオを作って終わりではダメなんです ・シナリオはアウトプットではなくインプットです ということ。 シナリオプランニングでつくったシナリオ(未来について表した複数の世界)は、完成したら終わり(アウトプット)ではなく、完成したものを元(インプット)にして、戦略や事業を検討するところまでを考える必要性を伝えている。 自社のメールマガジンや公開セミナーでそう言い続けてきたのもあり、「シナリオを

未来についての対話から起きる変化

昨日はすごい雨が降る朝の東京を移動して、お客さんのところでシナリオプランニングのワークショップをやってきた。 大きな変化に見舞われている業界の企業として、今後の自社の方向性を検討するためにシナリオプランニングを活用している。 とても重みのある機会で緊張しつつのスタートだったけど、メンバーの方の雰囲気も良く、初日のワークショップは無事に終了。想像していた以上の良い場になった。 ワークショップの最後に、今回のプロジェクトの設計から細かい調整までを担当している方からの言葉が。